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これからの時期に増える夕立や台風による大雨…いったいなぜ起こる?

バイクのニュース / 2024年6月19日 10時10分

段々と蒸し暑くなり、梅雨に差し掛かりつつある今日この頃。ライダーにとって困ることの多い雨が増える時期となってきましたが、突然降り出す夕立や台風による大雨はなぜ起こるのでしょうか。

■突然の雨に困っちゃう!夕立や台風による大雨ってなぜ起こるの?

 春の暖かな気温から一転し、暑い日が続いている今日この頃。これからの時期になると増えるのが、夕立や台風による大雨です。バイクの乗車中、突然の雨に降られ、困った経験のある人も多いのではないでしょうか。

 天気予報を確認していたとしても、対応が難しいことも多々ありますが、夕立や台風による大雨はいったいなぜ起こるのでしょうか。

夕立とは夏の午後に積乱雲から降る雨のことを指している夕立とは夏の午後に積乱雲から降る雨のことを指している

 まず、夕立とは夏の午後に積乱雲から降る雨のことを指しています。突然起こる大雨であり、にわか雨や驟雨(しゅうう)と呼ばれる中でも、午後から夕方にかけて発生するものが夕立と呼ばれるそうです。

 積乱雲は上昇気流によって生まれる雲であり、暖かく軽い空気が上昇し、冷たく重い空気が下降することで起こります。午前に晴れていれば晴れているほど熱せられやすくなるため、上昇気流が強まり発達した積乱雲がつくられ、大雨となるというわけです。

 また夕立は、夏の強い日差しによって地表面が暖められ、地表付近の暖かく軽い空気が上昇し降る、という仕組みとなっています。上空には冷たく重い空気が存在しており、地表付近の空気に比べると温度が低いため冷やされ、水蒸気が凝結し水の粒をつくります。

 その後、水の粒同士がぶつかり合い、質量が重くなり落下をはじめます。これが大雨となるそうです。

■台風が発生する仕組みとは?

 そして台風とは積乱雲が集まったものであり、強い風と大雨を降らせます。夕立と違い、長時間・広範囲に雨を降らせるのが特徴で、大雨による浸水や洪水などの水害や、土石流などの土砂災害といった影響を及ぼします。

 なお定義としては、北太平洋または南シナ海に存在し、熱帯の海上で発生する熱帯低気圧のうち「1秒間に17m進む速さ」以上になったものを「台風」と言います。

台風とは積乱雲が集まったものであり、強い風と大雨を降らせる台風とは積乱雲が集まったものであり、強い風と大雨を降らせる

 夏に発生する台風は、偏西風に乗って北東に向かって進むことで日本に来ており、太平洋気圧が弱くなる8月ごろは特に、台風の来る頻度が多くなるようです。 

 最後に、現在始まりつつある梅雨について。これは春から夏にかけ曇りや雨の日が続く時期であり、日本の本土近くに停滞する前線の「梅雨前線」によってもたらされています。前線に近いほど雨が強くなり、東日本と西日本では雨の振り方が異なるのも特徴の一つです。

梅雨前線が起こる原理は、南の暖かく湿った空気を持つ太平洋高気圧と、北の冷たい空気を持つオホーツク海高気圧が日本のあたりでぶつかり発生する梅雨前線が起こる原理は、南の暖かく湿った空気を持つ太平洋高気圧と、北の冷たい空気を持つオホーツク海高気圧が日本のあたりでぶつかり発生する

 梅雨前線が起こる原理としては、南の暖かく湿った空気を持つ太平洋高気圧と、北の冷たい空気を持つオホーツク海高気圧が日本のあたりでぶつかります。この二つの境目を梅雨前線と呼ぶのです。

 ちなみに、気象庁の「令和6年の梅雨入りと梅雨明け(速報値)」によると沖縄や四国地方では梅雨入りを迎えており、平年と比べると少し遅めとなっています。昨年の梅雨明けは沖縄で6月25日ごろ、東北北部では7月22日ごろであり、場所によって1ヶ月ほどの差が見られることがわかるので、気になる人は住んでいる地域で検索してみるとよいかもしれません。

 またこのような雨の多い時期には、バイクの乗車時に気をつけることも多く存在しています。

急ブレーキ・急加速はスリップしやすく、白線や黄線、マンホールなどは滑りやすいため、傾けないよう十分に注意したいところ急ブレーキ・急加速はスリップしやすく、白線や黄線、マンホールなどは滑りやすいため、傾けないよう十分に注意したいところ

 たとえば急ブレーキ・急加速はスリップしやすく、白線や黄線、マンホールなどは滑りやすいため、傾けないよう十分に注意したいところです。ブレーキやハンドルが効かなくなってしまうハイドロプレーニング現象も起きやすくなっており、雨天時は事故が起こりやすい環境であることがわかります。

 他にも、ヘルメットもくもりやすくなり視界が悪くなるだけでなく、グローブやシューズにも気を使うとよいでしょう。夏の暖かい時期であっても、濡れたまま走行することで手先が冷えてしまうこともあるため、防水対策がされているものを選ぶなど、事前の準備をしておくことが大切です。

※ ※ ※

 この時期の暖かくなる季節だからこそ起こる夕立や台風による大雨。雨天時には事故を防ぐために注意して運転をするほか、天気予報や雨雲レーダーなどで事前に確認をし、行動をすることが重要です。

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