使っても安全? 安くて気になる社外パーツのメリット・デメリット
バイクのニュース / 2024年7月2日 10時10分
メンテナンスに欠かせないのが消耗品です。オイル交換であれば、オイルフィルターやドレインパッキン、エアクリーナーも社外品がラインナップされています。社外品は価格が安く、気になる性能も純正同等と謳われており、使用しても問題はなさそうですが、実際のところはどうなのでしょうか?
■消耗品を中心にいろいろとある社外部品
バイクのメンテナンスに欠かせないのが消耗品で、オイル交換であればオイルフィルターやドレインパッキン、エアクリーナーも社外品がラインナップされています。
価格が安い事が多いため、気になる性能も純正同等品と呼ばれることもあって問題なさそうです。実際のところはどうなのでしょうか?
社外パーツの使用にはメリットとデメリットが必ずある
バイクは製造から年月が経過し、走行距離が増えるにつれて、様々なパーツの消耗が進みます。そのためメンテナンスが重要で、バイクメーカーは各パーツについて細かくメンテナンス方法を説明書等に明記しています。
メンテナンスと言っても、調整や消耗品の交換など、内容はさまざま。日常的に行なうメンテナンスで考えても、オイルフィルターやドレインパッキン、ブレーキバッドやローター、オイルフィルター、チェーン、ガスケットなど多岐に渡ります。
それらは純正部品として各バイクメーカーが供給しており、正規ディーラーはバイクメーカーの看板を掲げているだけに、それらを使ってメンテナンスを行なうのが基本です。
しかしバイク用品店や通販サイトを見ると、社外製の消耗品やパーツが売られているのを目にすることがあると思います。純正同等品と謳っているものもある上に、価格も純正品に比べると安いことが多く、気になる存在ではないでしょうか。
■社外品を使ってもOK?
社外製の消耗品でも、チューニングパーツと言える高性能なものは効果が高く、価格も純正品に比べてかなり高かったりします。
この場合は性能に問題はなく、安心して使用することが可能。ただ、チューニング的な部分での不具合は起こる可能性は否めません。
そもそも純正の消耗品というのは、どういった商品なのでしょうか。
純正品最大の特徴は、耐久試験や摩耗試験など、バイクやエンジンを開発する際に使用されているものと同等の物であるという事
まず純正品最大の特徴は、耐久試験や摩耗試験など、バイクやエンジンを開発する際に使用されているものと同等の物であるという事。
製造するのも専門の部品メーカーで、車両の純正に採用されるほどのノウハウなどがあり、実際に部品が発注される場合、高いレベルでの仕様がしっかりと決められています。また、部品によっては部品単体での試験も行なわれることも。
メンテナンスでのメリットとしては、それらの部品が原因で起こった不具合は、保証の対象となる点です。また、純正部品に不具合があればリコールが出され、改修されることもあります。
クルマの場合、新車のメンテナンスパックが普及していて、ディーラーで純正部品を使用して定期的なメンテナンスをしていないと、クルマそのものの保証が適用されないという例も増えているなど、純正部品というのは重要な存在です。
■社外品の性能とは?
では、社外品はどうやって作られるかというと、純正に準じた設計で、専門のメーカーに発注します。
ただし、バイクメーカーと同じメーカーかというと、必ずしもそうではなく、規模の小さいメーカーや、最近では東南アジアを中心とした海外メーカーなどに依頼する事がほとんど。その結果、安価で製造することができる訳です。肝心の性能はというと、これは正直わからないというのが本当のところ。
消耗品は構造が複雑ではないので、いきなり問題が出るということは少ないですが、例えばオイルフィルターだと内部のろ紙量が少なかったり、目の細かさが大きかったりするものが実際に売られていて、そうなると不純物の除去能力が落ちるなど、長い目で見るとエンジンを消耗させてしまいます。
そのほかのパーツについても同様で、ガスケットのように使ってしばらくしたらオイルが漏れ出したというわかりやすいもの以外に、性能を判断することができないというものも多数ラインナップされているのが実情です。
社外品を使用するのが不安な場合は「純正部品を使ってほしい」と依頼すれば、ショップやバイク用品店でも対応しくれる
実際の性能がわからないと聞くと、心配になってしまう人も多いでしょう。不安ならばメンテナンスには純正パーツを使用するのが安心。ディーラーでなくても、「純正部品を使ってほしい」と依頼すれば、ショップやバイク用品店でも対応しくれます。
安さという魅力が捨てきれず社外品を使う場合は、大手メーカーのものを使用すると安心です。
また部品作りに定評がある小さなメーカーもあるので、いずれにしてもどういったメーカーが作っているのかをしっかりと調べてから使うと良いでしょう。なかには純正同等品と謳っているだけの粗悪品もあるので、注意してください。
また社外品を使用した場合、不具合があった際にメーカー修理は対象外となる事もあるので要注意。社外品でもしっかりとしたものもあるので、うまく使えばコストを抑えることができます。
また古いバイクで純正部品がすでに製造中止になっている場合は、社外品が作られていて助かることもあったりもします。社外品だからダメという訳ではなく、信頼できるメーカーのものを上手に使うことが重要です。
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