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どれを選べばいいのか迷っちゃう! バイク用ヘルメット

バイクのニュース / 2024年7月1日 10時10分

安全なバイクの走行に欠かせないバイク用ヘルメット。実は用途によってさまざまな種類があり、自分自身に合ったヘルメットを選ぶことが大切です。バイク用ヘルメットには、どのような種類があるのでしょうか。

■さまざまな違いあり!バイク用ヘルメットの選び方

 警視庁の過去5年の統計によると、二輪車の交通事故における頭部損傷の死者数が最も多く、49.7%となっています。またそのなかでヘルメットが離脱した死者は39.3%と高い割合。よって、二輪車の事故では頭部損傷が最も深刻であり、安全運転と適切なヘルメットの着用が非常に重要だといえます。

 バイク用ヘルメットの安全基準については、道路交通法施行規則によって定められています。これには、上下左右の視野が十分にとれること、風圧によりひさしが垂れて視野を妨げることのない構造であること、著しく聴力を損ねない構造である…など、多くの項目が記載されています。

 つまりバイク用のヘルメットを選ぶ際は、安全性が最も重要な要素ということ。しかし前述のように、バイク用ヘルメットはさまざまな種類がラインナップされているため、どれを選べばいいのか迷ってしまう初心者ライダーも多いはずです。

 そもそも、バイク用ヘルメットにはどのような種類がラインナップされているのでしょうか。

◆フルフェイスヘルメット

頭部全体を覆うフルフェイスヘルメット頭部全体を覆うフルフェイスヘルメット

 フルフェイスヘルメットは頭部全体を覆う、安全性に優れたタイプのヘルメットです。高速走行時の風切り音や、 飛び石、虫などから顔全体を守ってくれます。安全性が高く風切り音が少ない上、防寒性に優れているというメリットがあるため、安全性重視のライダーや高速走行や長距離走行が多いライダーにおすすめといえます。

 なお、デメリットとして他のタイプに比べて重量があり、視界が狭く感じたり圧迫感を感じる場合がある点が挙げられます。

◆システムヘルメット

フルフェイスとジェット両方の特徴を兼ね備えたシステムヘルメットフルフェイスとジェット両方の特徴を兼ね備えたシステムヘルメット

 システムヘルメットは、フルフェイスとジェット、両方の特徴を兼ね備えたタイプのヘルメットです。チンガードと呼ばれる部分が可動式になっており、シーンに合わせてスタイルを変えることができます。

 メリットは、フルフェイスよりも通気性がよい点。そのため、安全性と快適性の両方を求めるライダーにおすすめです。ただし、他のタイプに比べて価格が比較的高いものが多く、構造が複雑で重量があるため故障のリスクがあるというデメリットもあります。

◆オフロードヘルメット

モトクロスなどのオフロード走行に特化したオフロードヘルメットモトクロスなどのオフロード走行に特化したオフロードヘルメット

 オフロードヘルメットは、モトクロスなどのオフロード走行に特化したヘルメットです。あごの部分が大きく突き出した形状とバイザーが特徴で、転倒時の衝撃から顔面を守るため安全性に優れています。

 山道などのオフロード走行に最適で通気性が良く、ゴーグルとの相性がよいというメリットがあるものの、風切り音が大きく高速走行ではより騒音が気になるというデメリットも挙げられます。そのため、その名の通りオフロード走行を楽しむライダーには最適のヘルメットといえます。

◆ジェットヘルメット(シールドタイプ)

頭頂部から耳の上あたりまでを覆うジェットヘルメット頭頂部から耳の上あたりまでを覆うジェットヘルメット

 ジェットヘルメットは頭頂部から耳の上あたりまでを覆う、開放感のあるタイプのヘルメットです。メリットは軽量で疲れにくく、圧迫感が軽減され視界が広がり着脱がしやすいという点。

 一方、フルフェイスヘルメットと比べると顔面への防護が低いというデメリットもあります。ジェットヘルメットは、街乗りなど比較的低速走行が多く短距離移動が多いライダーにおすすめのタイプといえそうです。

◆ ハーフヘルメット

 頭頂部だけを覆う軽量でコンパクトなタイプで、収納にも便利なハーフヘルメット。ただし安全面では他のタイプに劣り、125cc以下のバイクでのみ使用可能とされています。

 メリットは開放感が抜群で軽量でコンパクト、加えてヘルメットの中でも安価なものが多いという点。そしてデメリットは、安全性が低く日差しや雨などの影響を受けやすい点です。

 カジュアルなデザインでスタイリッシュな雰囲気を好み、125cc以下のバイクに乗るライダーにおすすめです。

■自分自身にあうヘルメットを選ぶためのポイントとは

 まずひとつ目のポイントは、ヘルメットはタイプによってかぶり方や性能が違うため、プロによるフィッティングのレクチャーを受け、実際の店舗で試着した上で購入すること。

頭のサイズに合わせてヘルメットを選ぶことが重要になる頭のサイズに合わせてヘルメットを選ぶことが重要になる

 ここでは、頭のサイズに合わせてヘルメットを選ぶことが重要になります。自分の頭のサイズを知ることが、ヘルメット選びの初めの一歩というわけです。

 試着の際はヘルメットが頭全体をしっかりと包み込み、締め付けすぎたり、緩すぎたりしないかどうかを確認することがポイント。前述したとおり、事故時に頭部を保護してくれるため、顎ひもが取れないか、ヘルメットが脱落しないかなどを確認しながら、慎重に選びましょう。

 また、フィット感が良好であれば、ストレスが軽減され安全性も高まります。

 そしてふたつ目のポイントは、SGマーク・PSCマークを確認することです。

安全基準をクリアした証である「SGマーク」または「PSCマーク」が付いているかの確認が必要安全基準をクリアした証である「SGマーク」または「PSCマーク」が付いているかの確認が必要

 ヘルメットを選ぶ際は、安全基準をクリアした証である「SGマーク」または「PSCマーク」が付いているかの確認が必要です。

「SGマーク」は、一般財団法人製品安全協会が定める安全基準を満たした製品に表示されるマークであり、「PSCマーク」は、消費生活用製品安全法に基づき、国の安全基準を満たした製品に表示されるマークです。

 これらのマークは、国内で販売されているヘルメットのほとんどに表示されており、マークが付いているヘルメットは一定の安全性が確保されていると認められていることを示しています。

※ ※ ※

 ヘルメットは自分のスタイルや用途に合ったものを選ぶことだけでなく、定期的にメンテナンスを行うことも大切です。汚れや傷がある場合は、交換するか修理をおこなうことで、常に安全性を保つことができます。

 正しいヘルメットの着用は、事故時の頭部への被害を最小限に抑えることができるため、安全なバイクライフを送るためにも、適切なヘルメットの選び方を知っておくことが大切です。

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