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長野道「梓川SA」で、信州諏訪に継承される「ハルピンラーメン」と出会った

バイクのニュース / 2024年7月3日 11時10分

長野自動車道をバイクで走っていて、食事をしようとふと立ち寄った「梓川SA」(下り)のフードコートを覗くと、「梓川ハルピンラーメン」という気になるメニューを発見。これもまた信州の味かと思い、注文してみました。

■この味、初体験!

 長野自動車道「梓川SA」(下り)は、長野県松本市にある施設です。バイクで移動中に立ち寄ってみると、建物のエントランスは「レストランあづみ野」(営業時間:11時~21時)の看板が主張していてそちらも気になりましたが、その前に、24時間営業のフードコートを覗くと、そこには「梓川ハルピンラーメン」(920円)が大々的にPRされていました。

長野道「梓川SA」(下り)で食した「梓川ハルピンラーメン」(920円)は、辛さはあるものの「真っ赤なスープで激辛!」ではなく、甘みと香りが迫る奥深い味わい。見た目は昔ながらの中華そば風でもある。初体験の味だった長野道「梓川SA」(下り)で食した「梓川ハルピンラーメン」(920円)は、辛さはあるものの「真っ赤なスープで激辛!」ではなく、甘みと香りが迫る奥深い味わい。見た目は昔ながらの中華そば風でもある。初体験の味だった

 どうやら「ハルピンラーメン」は店名でもあるようで、信州諏訪の有名店が監修しているそうです。それとは知らなかったので、余計に気になりました。

 後日このラーメンのことを調べてみると、戦時中、日本兵が中国の田舎の村で数年間熟成発酵させた「寝かせダレ」の味を知り、昭和30年代に故郷である長野県の上諏訪駅前で屋台ラーメンを始めたところ、その味に惚れ込んだ人物が「ハルピンラーメン」を開業したとのこと。タレの熟成期間は、なんと4年。この伝統の製法をいまでも守り続け、客に提供しているそうです。

 さて、実食です。まずスープをひと口……今までに食べたことがない味です! なんと表現すればよいのか、ピリ辛で奥深い……そして甘みと香ばしさが迫ってくるのです。この絶妙な味わいがラーメンのスープとして成立していました。

 見た目は辛そうでもなく、むしろ味噌ラーメンのような雰囲気ですが、鼻から突き抜ける香りは日本古来のものではなく、異国の香り。それなのに、なぜか懐かしい……。

 具材には分厚いチャーシュー、めんま、刻みネギ、もやし、そして焼きのりも添えられています。

屋根は無いが、2輪専用の駐車スペースも確認できた屋根は無いが、2輪専用の駐車スペースも確認できた

 中国で知った味を戦後間もない頃に、日本人が日本人の口に合うように努力して作り上げられてきたことが、一杯のラーメンから伝わってくるような気がしました。機会あれば、また味わってみたいと思います。

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