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どんな効果があるか知ってる? 強風からライダーを守る風防とは

バイクのニュース / 2024年7月3日 12時10分

風を切って走行するのはバイクの楽しみ方の一つではあるものの、走行風によってライダーの疲労が蓄積しやすくなるのも事実。しかし「スクリーン」を装着すれば、少しは疲労が軽減されるかもしれません。スクリーンには、いったいどのような効果があるのでしょうか。

■走行中の風がキツい...そんな時に役立つ「スクリーン」とは?

 心地よい風を全身に感じながらバイクで走ることは、ライダーならではの楽しみの一つ。しかし、走るシチュエーションや人によっては、その風が運転の妨げになったり、わずらわしく感じることも少なくありません。

 そんなバイクの運転時に活躍するアイテムが「風よけ」です。「スクリーン」や「ウインドシールド」とも呼ばれ、標準で装備されている車種もありますが、装着されていない場合はオプションで別途購入して取り付けなければなりません。

スクリーンには、その名の通り風が身体に直接あたるのを防ぎ、疲労を軽減してくれる効果があるスクリーンには、その名の通り風が身体に直接あたるのを防ぎ、疲労を軽減してくれる効果がある

 SNS上では、取り付けた人から「もっと早く装着すればよかった」「防風なしには戻れない」といった声も見られるようですが、カウルやスクリーンにはどのような効果があるのでしょうか。

 スクリーンには、風が身体に直接あたるのを防ぎ、疲労を軽減してくれる効果があります。

 ライダーは走行中に身体に空気抵抗を受けると、風圧に耐えようと無意識のうちに全身に力が入るため、筋肉に負担がかかり疲労が蓄積しやすくなります。とくにツーリングなどの長時間の運転や高速道路で高い風圧を受けるようなシーンでは、ライダーにかかる負担は大きくなる傾向があります。

 そういった場合でも、風よけを装着すれば走行中の風の流れが分散され、身体にあたる空気抵抗を軽減させることができます。そのため、長時間の走行や高速道路の走行時などに、風防の効果をよりハッキリと体感できるはずです。

 また、風圧が身体に与える影響は筋肉の疲労だけではありません。

 長時間の運転で風を身体に受け続けると体温が下がりやすくなります。とくに冬場の冷たい走行風は体温を奪うので、余計なエネルギーを消費して疲れの原因になることも。しかし、スクリーンは身体に冷たい風があたるのをブロックしてくれるので、運転中の寒さを抑え防寒の役割も期待できるというわけです。

フロントカウルやスクリーンは、走行中に前方から打ちつける雨が身体に与える影響も減らしてくれるフロントカウルやスクリーンは、走行中に前方から打ちつける雨が身体に与える影響も減らしてくれる

 そのほかにも、走行中に前方から打ちつける雨が身体に与える影響も減らしてくれます。スクリーンの大きさにもよりますが、頭より下の身体の前面をある程度ブロックしたり、ほかのクルマが巻き上げた水しぶきによって濡れるのを軽減できたりなども、風防の効果の一つです。

 加えて、飛び石や虫が顔や身体にあたるのも防いでくれます。どちらも走行中は目視で確認して避けることはほぼ不可能なうえ、運転中に大きい物があたると事故につながるおそれがあり大変危険です。スクリーンは、こうした予期しない飛来物の激突から身を守ってくれます。

■風を防ぐスクリーンにはどのような種類があり、選ぶ際に抑えておくべきポイントは?

 サイズが大きくなるほどスクリーンの効果は高くなりますが、高すぎると目線の邪魔になったり風の抵抗を受けやすくなったりして安全走行に影響が出るため、自分のスタイルに合わせて選ぶことが求められます。

しっかりと雨風をしのぎたい場合は、大きめのロングサイズのスクリーンがオススメしっかりと雨風をしのぎたい場合は、大きめのロングサイズのスクリーンがオススメ

 たとえばしっかりと雨風をしのぎたい場合は、大きめのロングサイズのスクリーンがオススメ。ハンドル部分にスマートフォンやナビを取り付けている場合でも、それらの機器をカバーできるため急に雨が降ってきても安心です。ただしロングサイズは防風効果が高いですが、雨の日は水滴がついて視界が悪くなりやすい点には注意が必要です。

 視界を確保しながら雨風もある程度しのぎたいという人は、目線よりも下の高さのミドルサイズ以下のスクリーンがオススメ。なお風防は大きな風圧を受けたり、飛び石があたっても割れない程度のしっかりした材質のものを選ぶ必要があります。

 さらに、スクリーンの色も重要なポイントです。基本のクリアのほか、スモークタイプやミラータイプなどさまざまな色がついた風防が販売されていますが、夜間にバイクを運転することが多い人がスモークタイプを選ぶと、視界が暗くなって見にくくなってしまいがち。

基本のクリアのほか、スモークタイプやミラータイプなどさまざまな色がついた風防が販売されている基本のクリアのほか、スモークタイプやミラータイプなどさまざまな色がついた風防が販売されている

 ミドルタイプ以下の風防で視野を妨げないようであれば問題ありませんが、ロングタイプを取り付ける場合は、安全性を考えて慎重に選びたいところです。

 なお、取り付け位置が目線の高さまであるスクリーンについては、可視透過率が25%以上でなければ保安基準に適合しません。そのため、購入するときは車検に対応した製品であることを確認することも重要です。

※ ※ ※

 バイクを運転していて「疲れやすくなったな」と感じたら、それは走行中の風圧が影響しているかもしれません。スクリーンは、運転時の風の抵抗を抑えて疲れを軽減してくれる優れたアイテムです。その効果を試したことがない人は、自分にぴったりのスクリーンを見つけて快適なツーリングを楽しんでみるのもよいかもしれません。

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