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どうなる!? バイク高速道路料金問題 沈黙する高速道路会社にベテラン議員も激怒!!

バイクのニュース / 2024年7月6日 11時50分

バイクが直面する課題を話し合う国会議員の会合で、通行状況を問われた高速道路会社が沈黙しました。バイク通行料金の議論に水を差す対応が波紋を広げています。

■通行料金収入を尋ねられて「すみません」と返答を回避

 バイクが直面する交通環境の問題について話し合う「自民党二輪車問題PT(プロジェクトチーム)」(三原じゅん子座長)が2024年6月11日に開催されました。議題は2本でした。

・高速道路のバイク通行料金割引
・二輪車整備士の人材確保

自民党二輪車問題プロジェクトチーム(6月11日/自民党本部)自民党二輪車問題プロジェクトチーム(6月11日/自民党本部)

 通行料金に関する議題のポイントは、「定率割引」と「ツーリングプラン」の現状報告を中心としたものですが、出席した議員からはバイク高速道路料金の議論を加速させる要望が多く出ました。

 当選11回のベテラン議員である逢沢顧問が高速道路会社に回答を求めたのは、収益全体に占める「軽自動車等」の割合、具体額でした。

 通行料金によって建設・維持される高速道路は、利用者の負担が原則。税金は投入されません。高速道路会社は現行の5車種区分で料金収入を把握し、それが大株主である国土交通省への報告にも使われるため、基礎中の基礎となる数字です。

 出席者によると、逢沢顧問から高速道路会社への質問が飛び出したのは、会議の終盤でした。

「これまでのPTでも、会社は『軽自動車等』の収益はわかるが、軽四輪とバイクは識別できないので、バイク単独の数字は不明と主張していました。しかし、バイク料金問題は、これが明らかでないと負担のあり方を議論することができない。それで10年近くも過ぎてしまったのです。だから今回、逢沢先生はそこを問題にせず、高速道路会社が把握している数字を聞いたのですが『すみません』と、何を言っているかわからない答弁で返したのです」

 別の出席者は、その時のやり取りをこう話します。

「逢沢議員はバイク料金を議論するために詰問したわけではなく、コロナ禍前後で軽自動車等の収益の変化を担当者に促したのですが答えなかった。何のために出席したのか、ありえない話です。逢沢氏だけでなく他の議員もあきれていました」

 さらに、他の出席者はこう話します。

「温厚な逢沢議員が『よろしくないですよ。本当に真剣にこれだけ我々が議論をしてるわけですから』と、だんだん語気が強くなっていきました。政策へと直結するPTで、これは本当に逢沢議員のおっしゃる通り」

 二輪車問題PTの三原じゅん子座長も、閉会のあいさつで、こう言及したといいます。

「本当にもういい加減にしてほしいという思いは強く皆さんの中にあるんだというふうに思います」(前述・出席者)

 こうしてバイク料金問題は、次の会合へと持ち越しとなりました。

 出席した高速道路会社は、現時点でもPTへの説明を行なっていません。高速道路会社は出席した社員の人選について「議題の内容を踏まえて、応対に適する者として、二輪車定率割引やツーリングプランを含めた高速道路の料金及びその徴収業務を担当する部門の部長が出席しています」と、回答しました。

 徴収業務に精通する担当者が収益を答えなかったのはなぜなのか……。高速道路の適切な情報開示と共に、議論への参加姿勢が問われています。

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