夜が似合うオンナにピッタリ!? 軽快でパワフルなドゥカティ「スクランブラー・ナイトシフト」で走ってみました！ 〜夜道雪のちょっと寄り道〜

人気YouTuberで声優、モデルなどマルチで活躍する夜道雪さんが、バイクライフを綴る不定期連載コラム「夜道雪のちょっと寄り道」。今回はドゥカティで人気の次世代モデル「スクランブラー」ファミリーにフューチャー！ ダークなカラーリングにカフェレーサースタイルを取り入れた「ナイトシフト」に試乗してみました。

■夜をイメージしたドゥカティの「スクランブラー・ナイトシフト」

　お前ら夜道に気をつけろ！　どうも夜道雪です！

　今回はドゥカティの「スクランブラー・ナイトシフト」でちょっと寄り道していきます！

　ナイトシフト…。名前がもうすでに素晴らしいです。ナイトロード（夜道）である私、なんだかとても親近感を抱いております！

ナイトシフト…名前がもうすでに素晴らしいです！ナイトロード（夜道）である私、親近感を抱いております！

　ナイトシフトについて説明しますね。ナイトシフトは、「Next Gen Freedom（次世代の自由）」をコンセプトにした800ccクラスのスクランブラーファミリーで展開する3モデル内の1台。

　モダンなスタンダードモデル「アイコン」、トラッカースタイルでスポーティな「フルスロットル」、そして、2021年からラインナップに加わった「ナイトシフト」です。

　名前の通り「夜」をイメージ。ダークなカラーリングがエレガントです。カフェレーサースタイルが取り入れられていて、より自由に自己表現できる雰囲気が与えられたモデルとなっております。

　都会の夜を自由に駆け巡る大人な走りが似合いそうな、そんな洗練されたデザインのバイクですね！　まさに私のよう♡

■パッと見はクラシカルだけど、実はモダンでエレガント！

　では、細部を見ていきます！

伝統のデスモドロミック機構を備える2バルブ空冷Lツインエンジンを搭載！

　まずは、スクランブラーファミリーの800ccモデルに共通して採用されている、伝統のデスモドロミック機構を備える2バルブ空冷Lツインエンジン！

　パワーは73psあって、ユーロ5排出ガス規制に適合しています。先代モデルと比較して、2.5kgも軽量化。新フレームと新スイングアームと合わせて4kgも軽くなっているんだって！　要は軽くてエコで、まあまあパワフルってこと。

丸型カバーにLEDのヘッドライトにはめ込まれたヘッドライトガードが「X」字になっているのがポイント

　それから、ドカティのスクランブラーは共通して少し特徴的なお顔をしております。クラシカルな丸型カバーに、LEDのヘッドライトにはめ込まれたヘッドライトガードが「X」字になっているのがポイント。4分割されているDRL（デイタイムランニングライト）が、リング状に見えるというワザあり！　思わずナイトロード雪はバツポーズをして写真を撮っちゃいましたよ！

　ハンドルはワイドでまっすぐで、自然に握れる感じ。あと、やっぱり、バーエンドミラーって高級感が出るので個人的に大好きです！　ライダー視点からみたハンドルまわりの景色はシンプルにまとまっていて、これまたオシャレ！

　パッと見た外観はクラシカルな印象もありますが、メーターは最新そのもの！ 4.3インチTFTカラー液晶スクリーンが備えられていて、とっても見やすいです。

　黒の背景に白い文字が基本で、スピード、タコ、トリップ、モード、ポジション、時間などもわかりやすく表示されていて、夜に走らせる気満々な感じ。白背景の液晶画面って夜中だと結構目がやられるんだよな…。

タックロールシートと思いきや、よく見たらステッチのデザインすごい！

　シートは定番のタックロール…と思いきや、なんかよく見たらステッチのデザインすごくない!?　遊び心あっていいですね。「他のスクランブラーとは違うぜ！」って言ってるみたい（笑）。

　そしてスクランブラータイプに欠かせないのがゼッケンプレート！ 私がもしスクランブラータイプのバイクを持つなら、絶対にナンバー入りのゼッケンにしたいと思ってたんだけど…。コチラはナンバー無しのプレーンなタイプ。悩ましいけれど、ナイトシフトのテーマを考えると、このままで乗るかも！

　個性的なディテールが散りばめられているのにエレガント。夜道にピッタリだと思いません？

■コンパクトで身軽、かつパワフルのイイトコ取り！

　さて、実際に乗っていきましょうか！

シート高795 mm（アクセサリーのローシート780 mm/ハイシート810 mm）、タンクやシートが小ぶりに作られているおかげで足つきは良い（身長155cm）

　あっ、すっごい！ これ！

　車体重量はしっかり大型バイクなんだけれど、タンクやシートが小ぶりに作られてるおかげで足つきはとてもよく…。（ちなみに身長は155cm）

　ライディングモードは「ロード」と「スポーツ」から選べます。私はもちろん「スポーツ」で！ トラクションコントロールは4段階の介入レベルから選ぶことができ、オフにもできます。

　車格も中型クラス並みのコンパクトさに安心したのも束の間。スロットルを開けると、驚くほどにレーシー！ 大型バイクのパワフルさと中型バイクの身軽さを併せ持った、まさにイイトコ取りな乗り心地…。

デュアルチャンネル・コーナリング ABSを装備し、車体を傾けた状態でのブレーキング時のグリップコントロールが可能でキツめのコーナーも、自分の体重でグイグイっと車体を落とし込める

　コンパクトな車体のおかげで、ワインディングやキツめのコーナーも、自分の体重でグイグイっと車体を落とし込めるような感じ。

　大型バイクを何台も所有してきたし、試乗もしてきたけれど、ここまで「よい意味で」大型バイク感がないバイクは初めてかも。

　そのくらい軽快だし、乗せられている感もないから、走りを自分のものにできるなって印象！

　なのに、回せばしっかり大型バイク。加速は最高にいいし、アクセルレスポンスもよくキビキビ走れる！　コンパクトで軽量な車体が影響してるのかも。

加速は最高にいいし、アクセルレスポンスもよくキビキビ走れる

　しっかり速くて、さすがドゥカティって感じ。ただその分、カウル類がないから真正面から風を浴びるので、海沿いとかを長時間乗ってると疲れるかも…（笑）。

　今回はドカティスクランブラーナイトシフトに乗って寄り道してみました！ いかがでしたでしょうか？

　名前に惹かれて試乗しましたが、ルックスも走りも最高によくて、夜に走るだけではもったいない…そんなふうに思わせてくれるナイトシフトちゃんでした。

「夜ツーって正直怖い…」と思ってるライダー達に、夜の遊び方を教えてくれるかもしれません♡

　ぜひお試しあれ！

ドカティスクランブラーナイトシフトに乗れば、ライダー達に夜の遊び方を教えてくれるかもしれません

　それではまた次回の寄り道でお会いしましょう！

■2024 Ducati Scrambler Nightshift

軸間距離：1,449 mm
シート高：795 mm
車両重量：191 kg
エンジンタイプ：空冷4ストロークL型2気筒
総排気量：803 cc
内径×行程：88 x 66 mm
圧縮比：11:1
最高出力：73 ps (53.6 kW) / 8,250 rpm
最大トルク：65.2 Nm (6.7 kgm) / 7,000 rpm
燃料タンク容量：13.5L
タイヤ：前 110/80 R18、後 180/55 R17
ブレーキ形式：前 油圧式ディスク、後 油圧式シングルディスク（前後ABS）
懸架方式：前 倒立フォーク、後 スイングアーム式
フレーム形式：スチール製トレリスフレーム
■メーカー希望小売価格：149万9000円（消費税10%込）