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放置バイクが欲しい! 合法的に入手できる方法はあるのか

バイクのニュース / 2024年7月16日 9時10分

道端などで見かける放置バイク。放置されているくらいなら乗りたいと考えた人もいるかもしれませんが、実際に放置バイクが欲しくなった場合、合法的に入手する方法はあるのでしょうか。

■放置バイクが欲しい!手に入れる方法ってあるの?

 放置バイクとは文字通り、何年も乗られることなく放置されたバイクのことを指しています。放置される経緯はさまざまで、維持管理や処分する余裕が無いため放置されたり、盗難に遭い違法に捨てられたりしたものなどもあるようです。

 乗ってみたいと思っていた憧れのバイクが放置されているのを見かけて、「放置されるぐらいなら自分が乗りたい」と考えたことがある人も少なくないかもしれませんが、もし放置バイクを手に入れたい場合、合法的に入手することは可能なのでしょうか。

放置バイクを手に入れたい場合、合法的に入手することは可能なのか?放置バイクを手に入れたい場合、合法的に入手することは可能なのか?

 まず確認しなければならないのは、放置バイクがどこに停まっているかという点について。マンションの駐輪場や近所の林の中にあることが多い放置バイクですが、放置されているその土地は、誰かの所有地であることがほとんどです。
 
 放置されたバイクがその土地の管理者のものであれば、バイクを引き取る交渉をすぐにおこなうことができます。このようなケースの場合、バイクを入手できる可能性はゼロではありませんが、違法に放置されたバイクである場合は、バイクの所有者を確認することが必要です。

 所有者の確認は、運輸支局が管轄する車検付きなどのバイクの場合、ナンバープレートに表記されている全ての情報と車体番号があれば照会可能です。なお、ナンバー付きの原付などは市区町村役場で照会することが可能ではあるものの、所有者の情報は個人情報であることから、開示されることはないとのこと。

違法に放置・廃棄されたバイクである場合は、ナンバーが外されていたり、フレーム番号が削られていたりする場合があるため、所有者の情報が全く確認できないケースもある違法に放置・廃棄されたバイクである場合は、ナンバーが外されていたり、フレーム番号が削られていたりする場合があるため、所有者の情報が全く確認できないケースもある

 また、違法に放置・廃棄されたバイクである場合は、ナンバーが外されていたり、フレーム番号が削られていたりする場合があるため、所有者の情報が全く確認できないケースも。

 また、前述のようにバイクが放置される理由はさまざまです。バイクの維持管理が難しいことを理由に、引っ越しの際に置き去りにされるケースのほか、盗難に遭い放置されているなどの、事件性があることも少なくありません。

 そのため、放置バイクの所有者を突き止めて直接交渉することは、非常にリスクが高いと言えるでしょう。トラブルに巻き込まれないためにも、まずは放置バイクが停まっている土地の管理者に確認を取った上で、警察に相談することが望ましいです。

 また警察へ相談をして事件性がないと判断された場合でも、「民事不介入」という原則があるため、放置バイクの所有者の情報を警察が教えてくれることはありません。また、警察が放置バイクを撤去してくれるわけでもないようです。

 こうしたバイクの所有者が不明な場合、お手上げだと考えるかもしれませんが、実はあと一つだけ方法が存在しています。

 これは簡易裁判所での手続きが必要となりますが、「妨害排除請求訴訟」及び「損害賠償請求訴訟」を所有者不明の相手に起こし、判決を受けることで放置バイクの処分が可能となる場合があります。

 しかし、この方法にはいくつかの注意点があります。

簡易裁判所で判決を受けることで放置バイクの処分が可能となる場合がある簡易裁判所で判決を受けることで放置バイクの処分が可能となる場合がある

 まずひとつ目の注意点は、裁判の費用がかかるということ。費用だけでなく日数もかかるため、計り知れない労力を費やすことになる可能性があることを、念頭に置いておく必要があります。

 そしてふたつ目の注意点として、他人の私有地に置かれたバイクの件で勝手に訴訟を起こすことは、当然タブーであることが挙げられます。そのため、放置バイクが置かれた土地の管理者に必ず、処分を代行する許可を得る必要があります。

 また、放置バイクが欲しいからといってバイクの処分の申し出を無理強いすることは、別のトラブルを招く可能性もゼロではありません。土地の管理者にも丁寧に交渉するよう心がけることが大切です。

 なお、こうした手続きを踏まずに勝手に放置バイクを移動したり、解体したりする行為は法律違反となるため、注意が必要です。

 もし所有者が現れて事件として扱われた場合、放置バイクの移動や解体をしたことにより器物損壊などの罪に問われ、損害賠償を請求される可能性が高くなります。そのため、安易に放置バイクに触らないことも重要です。

※ ※ ※

 放置バイクを合法的に手に入れるためには裁判を起こし、処分などをおこなう権利を自身に移すなどの方法によって、入手することが可能とされていることがわかりました。

 ただし放置バイクを手に入れたとしても、整備や書類登録手続きなどの苦難が待ち構えているので、前述の方法は難易度も諸費用も非常に高いバイクの入手方法であると言えそうです。

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