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素朴な疑問!? 「月極駐車場」にバイクも停めてもいいのか?

バイクのニュース / 2024年7月17日 13時10分

契約することでクルマの駐車スペースを確保することができる「月極駐車場」。では、契約したからといってクルマではなくバイクを停めても問題ないのでしょうか。

■便利な「月極駐車場」ってバイクも停めていいの?

 アパートやマンションなどの賃貸物件に住んでいると、バイク置き場がなくて困ることがあります。そもそも都心部では、駐輪場すらない物件も珍しくありません。

 クルマを所有している人であれば、近隣の月極駐車場を借りて「同じスペースにバイクを停めている」という人もいるでしょう。あるいは、月極駐車場が離れた場所にあり、バイクでクルマを取りにいって、クルマを使用している間だけ駐車スペースにバイクを停めているという人もいるかもしれません。

月極駐車場を上手く活用すれば、バイクの保管場所を新たに探さなくて済むのか?月極駐車場を上手く活用すれば、バイクの保管場所を新たに探さなくて済むのか?

 このように、月極駐車場を上手く活用すれば、バイクの保管場所を新たに探さなくて済みます。しかし本来、月極駐車場は契約しているクルマだけを停めることのできるスペースのはず。ではバイク置き場が無い場合、クルマで契約している月極駐車場にバイクを停めてもよいのでしょうか。

 そもそも、バイクには基本的な駐車ルールが定められています。

 排気量50cc以下の原付(原動機付自転車)は、道路交通法の区分では「自転車」と同じ扱いになるため、駐輪場に停めるのが一般的です。そのため原付バイクは自動車に含まれないため、クルマと同じ駐車場を利用することはできません。一方、排気量50ccを超える普通二輪や大型二輪は一般的な自動車と同じ扱いになるため、基本的に駐車場に停める必要があります。

 しかし、これはあくまでも法律上の話であって、実際には物件や駐車場によってルールが異なります。たとえば、「50cc以下の原付バイクでも駐輪場に停めるのはNG」であったり、「駐車場はクルマだけOKで、バイクは排気量に関係なく駐車を禁止している」など、さまざまです。

 そして、クルマで契約している月極駐車場にバイクを停める行為の可否については、これはその駐車場のオーナーや管理会社に確認し、承諾が得られればOKということになります。

 ただし、一番やってはいけないのが、勝手に駐車スペースにバイクを停めること。「お金を出して借りているのだから、その駐車スペースは自由に使ってよい」と思うかもしれません。しかし、月極駐車場は「クルマを停めるため」という限定した条件で契約しているはず。そのため、たとえ駐車スペースにバイクがきっちり収まっていても、月極駐車場にバイクを停めることは無断駐車になりかねません。

排気量50cc以下の原付(原動機付自転車)は、道路交通法の区分では「自転車」と同じ扱いになるため、駐輪場に停めるのが一般的排気量50cc以下の原付(原動機付自転車)は、道路交通法の区分では「自転車」と同じ扱いになるため、駐輪場に停めるのが一般的

 また、駐車場全体は契約している人の共用スペースです。自分では周りに迷惑をかけていないつもりでも、バイクが停めてあることで不快に感じる人もいるかもしれません。

 また、ルールをちゃんと守っている人からしたら、クルマの駐車スペースにバイクを停める行為は非常識にうつる可能性もゼロではありません。後々文句を言われたりトラブルに巻き込まれないためにも、バイクを停めてもOKかどうかを、オーナーや管理会社に確認をとるのが先決です。

 ただ、バイクを停めるのを許可している月極駐車場はあまり多くはないのが現状です。というのも、強風でバイクが倒れて周囲のクルマにキズがつくなど、オーナーとしてはなるべくトラブルを避けたいという思惑があります。

 いずれにしても、クルマで契約している月極駐車場にバイクを勝手に停めるのは契約違反になる可能性があります。まずはオーナーか管理会社に相談して、ダメだと言われたら清く諦めて他の駐車場所を探すしかありません。

 では、借りている物件にバイクを停める場所がなく、契約している月極駐車場もNGな場合、バイクの保管場所はどうすればよいのでしょうか。

 もっとも確実な方法が、「バイク用の月極駐車場」を借りる方法です。

バイク用の月極駐車場は、街中にある空きスペースやクルマ用の駐車場に併設されていることが多いバイク用の月極駐車場は、街中にある空きスペースやクルマ用の駐車場に併設されていることが多い

 バイク用の月極駐車場は、街中にある空きスペースやクルマ用の駐車場に併設されていることが多く、屋根のないケースがほとんど。そのためバイクカバーは必須ですが、簡易的なつくりであるため賃料は比較的安めに設定されています。ただ数が少ないので、なかなか見つからないのが難点です。

 また、一般的な荷物の保管のための「屋外コンテナ」や「バイク用ガレージ」をレンタルするという方法もあります。屋外コンテナは、バイクの保管場所として利用できるケースも増えています。ただし、バイクを出し入れするときのラダーレールなどを自分で用意しなければなりません。

 なおバイク用ガレージは、バイク専用につくられているため使い勝手がよいのがポイントです。折りたたみ式のスロープや、ヘルメットや工具などのアイテムを収納できる棚が設置されています。

 また風雨をしのげるうえ、扉を施錠できたり防犯カメラが設置されているなどセキュリティも万全なので、バイクの保管場所としては最適です。ただし、そのぶんレンタル料は割高になってしまうので、そこがネックといえるでしょう。

敷地内にバイクを置けるバイク置き場付きの物件に引っ越す方法もある敷地内にバイクを置けるバイク置き場付きの物件に引っ越す方法もある

 それ以外では、思い切って「バイク置き場付きの物件に引っ越す」というのも一つの手です。最大のメリットは、敷地内にバイクを置けるスペースがあるという点。大切なバイクが目の届く場所にあるというのは安心感が違います。

 ただし、物件によっては駐車場代が別途かかったり、バイクの大きさによっては停められない場合もあるので、あらかじめ条件をよく確認してから物件を選ぶことが大切です。

※ ※ ※ 

 ほとんどの月極駐車場は原則、契約しているクルマ以外の駐車を禁止しています。そのため、クルマで借りている月極駐車場に勝手にバイクを停めるのは基本的にはNGです。ただし、交渉次第では承諾を得られることもあるので、月極駐車場にバイクを停めたい場合は必ずオーナーか管理会社に相談するようにしましょう。

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