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鈴鹿8耐は作戦が重要!? 予選2本目に新品タイヤ投入で勝ち取ったクラス2位 レーシングライダー大久保光のレースレポート

バイクのニュース / 2024年8月1日 12時10分

レーシングライダーの大久保光選手が参戦した、EWC世界耐久選手権第3戦「鈴鹿8時間耐久ロードレース選手権」。そのレポートです。

■真夏の祭典「鈴鹿8耐」に参戦

 皆様こんにちは!レーシングライダーの大久保光です。日本は相変わらず暑い日が続いているように思います。

 私は8月上旬まで日本に滞在予定ですが、モルドバにいる嫁と話したところ、モルドバはそれほど暑くなく、25度前後の日もあるとのことで、とても羨ましいと思うと同時に、あまりにも涼しくなってしまうとプールに遊びに行けないなぁなんて、余計なことを考えながら日本の夏を楽しんでいます。

 さて、バイクレース界での日本の夏といえば、鈴鹿8耐。FIM世界耐久選手権”コカ・コーラ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース 、通称鈴鹿8耐はEWC世界耐久選手権第3戦でもあります。

 私が所属しているチームエトワールはこのEWCの年間エントリーチームなので、母国ラウンドでしっかりとチャンピオンシップポイントを稼ぐことが重要です。

 開幕戦のル・マンはリタイア、続く第2戦ベルギーラウンドでは6位。私達が戦うSSTクラスは有効ポイント制となっており、全4戦中成績の良かった3戦分のチャンピオンシップポイントが有効となり、その合計でシリーズチャンピオンを争います。

 そういう意味でも今回の8耐は、ターニングポイントとなりました。

鈴鹿8耐で鈴鹿サーキットを走る大久保光選手鈴鹿8耐で鈴鹿サーキットを走る大久保光選手

 レースウィーク前に、私は再び日本に帰国して体調を整えて、レースに臨みました。

 当時のモルドバは40度を変える気温だったため、その中で自転車トレーニングを中心に暑さ対策、体力作りを行なっての参戦。

 イタリアからはロベルト・ロルフォ選手、そして鈴鹿が地元となる亀井雄大選手とも合流し、万全の準備で鈴鹿サーキットに到着し、水曜日からのフリー走行に向けた打ち合わせをしっかりと済ませました。

 チームとしてはまずはトラブルなく完走し、その中で上位を狙っていくとの方針で、ロベルト選手のアベレージタイムを上げる作業を中心に、私はマシンの微調整、そして亀井選手はそのセットを乗りこなすことをまずは進めます。

 その甲斐もありフリー走行は、SSTクラストップタイムで終える事ができました。

■予選は作戦勝ちでクラス2位!

 金曜日の予選は各ライダー2回あり、1回目は昼過ぎ、2回目は夕方というスケジュール。作戦は2回目の予選時に私と亀井選手がタイムアタックをするとのことで、1回目は予選を通過できるタイムを出すことが重要となりました。

チームエトワールのピットの様子チームエトワールのピットの様子

 タイヤも前後合わせてチーム全体で7本しか使えないので、まずはロベルト選手が新品タイヤでスタートし、その中古タイヤで私と亀井選手が予選1回目を走って終了。

 2回目はその中古タイヤでロベルト選手が走り、その後、私と亀井選手は新品タイヤを履いてタイムアタックします。

 予選1回目で予選通過タイムをクリアしているため、残すはコンマ1秒でも速いタイムを出すのみです。

 今回は、リアタイヤのみ予選用のタイヤが準備されていたため、1周の1発アタックが重要となりました。

 しかし私はそのアタックで大きなミスをしてしまい、思うようにタイムを出す事ができずに終了。しかし亀井選手がしっかりタイムを出すことに成功し、2人のアベレージタイムが予選順位となるため、結果は総合19位、クラス2位となりました。

大雨の中、鈴鹿サーキットを走る大久保光選手大雨の中、鈴鹿サーキットを走る大久保光選手

 そして残すは決勝のみ。決勝日はとても暑く、路温温度も60度を超える中、レースがスタート。

 次回はその中でどのように戦い抜いたかを、お伝えしたいと思います。楽しみにしていてください。

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