最速で取得するなら何歳!? ライダーの憧れゴールド免許

無事故・無違反の運転記録を保持していることを示す、「ゴールド免許」。取得するとさまざまなメリットが得られる魅力的な免許証ですが、バイクのゴールド免許を最速で取得する場合、何歳から取得できるのでしょうか。

■さまざまなメリットがあるゴールド免許、何歳から取得できるの？

　優良ライダーの証であるゴールド免許は、無事故・無違反の運転記録を保持していることを示すもの。そんなゴールド免許を取得することで得られるメリットはさまざまで、たとえば代表的なものに保険料の割引が挙げられます。

　ゴールド免許保持者は事故のリスクが低いと判断されることから、多くの保険会社で特別な割引が用意されており、通常の保険料よりも安価で加入することが可能です。

　また、ゴールド免許を所有していると更新時に受ける講習が「一般運転者講習」から「優良運転者講習」となり、講習時間が30分に短縮される点もメリット。加えて、免許更新時にかかる手数料が安くなったり、居住地以外でも免許証の更新ができたりするため、忙しいライダーにとっては非常に大助かりの利点を受ける事ができます。

　さらに、ゴールド免許を所持していると取得できる「SDカード」を提示すると、飲食店やガソリンスタンド、金融機関などさまざまな場所で割引や特典を受けることが可能。

　こういったメリットがあるからこそ、ライダーとしてはなるべく早くゴールド免許を取得したいものですが、最速でゴールド免許取得を目指す場合、何歳からになるのでしょうか。

　ゴールド免許取得の仕組みを踏まえ、詳しく見ていきましょう。

バイクでゴールド免許を取得するためには、まずバイク免許そのものの取得条件を満たす必要がある

　バイクでゴールド免許を取得するためには、まずバイク免許そのものの取得条件を満たす必要があります。

　日本では16歳からバイク免許を取得でき、それから無事故・無違反の期間を5年間維持することがゴールド免許取得の必須条件です。

　バイク免許は全部で7種類あり、16歳から取得できるのは「原付免許」、「小型限定普通二輪免許」、「AT小型限定普通二輪免許」、「普通二輪免許」、「AT限定普通二輪免許」の5種類。このうち「大型二輪免許」と「AT限定大型二輪免許」が取得できるのは18歳からなので、最速でゴールド免許取得を目指す場合は、上述した5種類の免許から取得する必要があります。

　バイク免許を取得するためには、まず適性試験と学科試験をクリアし、その後に実技試験を受けることになります。これらの試験にすべて合格できれば、めでたく運転免許証をゲットできるというわけです。

　なお免許証にはグリーン、ブルー、ゴールドの3色があり、ライダーの運転経歴や違反歴ごとに該当色の免許証が交付される仕組みです。そのため、初めて免許を取得した場合はグリーン免許が交付されますが、これは運転免許を取得したばかりでまだ免許の更新をしていないことを表し、グリーン免許の有効期間は3年となっています。

1回目の免許更新のタイミングで交付されるのが、ブルー免許

　そして1回目の免許更新のタイミングで交付されるのが、ブルー免許です。

　ちなみにブルー免許に該当するのは、グリーン免許からの初回更新者だけではありません。免許の継続期間5年以上かつ過去5年間に軽微な違反をした「一般運転者」、過去5年間に違反歴・事故歴のある「違反運転者」も同じブルー免許所持者です。

　ブルー免許の更新タイミングは、ライダーの運転経歴や事故歴によって異なりますが、グリーンからブルーになった初回更新者の場合、2回目の免許更新は3年後。このとき、無事故・無違反の期間を5年間維持できていれば、2回目の免許更新のタイミングで、晴れてゴールド免許が取得できます。

　このように、順当に免許更新を迎えた場合は、22歳でゴールド免許が交付されることになりますが、実はちょっとした工夫をすると、21歳でゴールド免許を取得する事が可能。

16歳のときにバイク免許を取得し、無事故・無違反で5年経過したタイミングで上位免許を取得すると21歳でゴールド免許が取得可能

　その方法とは、16歳のときにバイク免許を取得し、無事故・無違反で5年経過したタイミングで上位免許を取得するというもの。

　具体的には、16歳で原付免許を取得して、19歳で1回目の更新でブルー免許へ。その後、21歳になってから普通自動車免許などの上位免許を取得すると、ゴールド免許取得の条件である無事故・無違反5年間を達成しているため、22歳時の免許更新を迎える前に、ゴールド免許を取得できるという訳です。つまり、最短でゴールド免許が交付されるのは、21歳ということになります。