夏バテ防止！ 体温を下げる食べ物や飲み物とは

暑い時期に多くなるのが夏バテや熱中症。夏は食欲のなくなりやすい季節でもありますが、摂取する食材によっては体温を下げるなどの効果が期待できます。では夏バテを防止するための体温を下げる食べ物には、どのようなものがあるのでしょうか。

■暑さが続く今だからこそ摂りたい！体温を下げる食べ物たち

　うだるような暑さが続いている近年の夏。バイク乗りにとって夏は大敵であり、走行中の暑さにうんざりしている人もいるのではないでしょうか。それもそのはず、バイクに乗る時にはヘルメットの着用が義務付けられているほか、安全のために長袖長ズボンの着用が推奨されています。

　また、走行中は直射日光が当たるだけでなく、エンジンの熱などでも暑さを感じることに。このようなツーリングの環境は夏バテの原因になるだけでなく、熱中症を引き起こすことにつながる危険性もあります。

バイクでの走行中など、今までに熱中症や夏バテを経験した人も少なくないでしょう

　バイクでの走行中など、今までに熱中症や夏バテを経験した人も少なくないでしょう。夏バテや熱中症の防止には、身なりを涼しくすることだけでなく、毎日の食事内容も大きく関わっています。なかには体温を下げる働きのある食材も存在しており、摂り入れる食材などを工夫することで対策ができれば嬉しいところ。　

　では、体温を下げる食べ物としてどのようなものが挙げられるのでしょうか。

　体温を下げる食材には特徴があり、「春や夏の暑い時期に旬であるもの」、「温かい地域で採れるもの」であると言われています。

　例として挙げられるのがトマト、ナス、きゅうり、オクラ、スイカ、梨などの食材たち。背が高く成長する葉菜のものや、色は青や白、緑などの寒色のものが多いことも特徴だと言われています。

　上記のような夏野菜には、水分が多く含まれているため体温を下げる効果が期待できます。また、ビタミンやミネラルも豊富なため体の調子を整える作用もあり、夏バテ対策にオススメの食材であると言えるでしょう。

夏野菜には、水分が多く含まれているため体温を下げる効果が期待できる

　ここで知っておきたいのが、体温を下げる食材には「カリウム」と「水分」が多く含まれているという特徴があること。カリウムは大部分が細胞の内側に存在しており、細胞の水分を保持したり、浸透圧を維持する役割を担っています。

　細胞内液に多く含まれているカリウムが失われてしまうと、細胞内で脱水症状が引き起こされてしまいます。この細胞内の脱水症状は、熱中症になった際の回復に影響を与えるため、汗をかいた時に摂取したい栄養素の一つ。

　また、カリウムと水分の二つが多く含まれていると、利尿作用を高める効果があります。尿には余分な熱を体の外に放出する作用があるため、体温を下げる効果が期待できるというわけです。

　カリウムの効果を引き出すためには、食べ方を工夫することも必要です。

　カリウムの含まれた食材に熱を加えてしまうと、30%ほどのカリウムが失われると言われています。そのため、野菜などの食材から多くのカリウムを摂取するためには、生のまま食べることが適していると言えるでしょう。

　ちなみに、漢方医学では体温を下げる食べ物は「陰性食品」、体を温める食べ物を「陽性食品」と分けられており、トマトやきゅうりなどの例に挙げた食材は陰性食品に該当します。反対にクーラーなどの影響による体の冷えが気になる人は、体を温める陽性食品に当てはまる、人参やかぼちゃなどの「秋や冬の寒い時期が旬のもの」「背が低く、根菜のもの」を摂取することがオススメです。

運転中などで大量の汗をかいた際には、冷たい水を飲むことで上昇した体温を下げることができる

　また、水分を摂ることも体温を下げる一つの手です。運転中などで大量の汗をかいた際には、冷たい水を飲むことで上昇した体温を下げることができます。

　体温を下げることは汗の量が減ることに繋がり、それに伴って失われる水分量が減ると言えるでしょう。ツーリング時などの汗を大量にかいた時には、定期的に冷たい水を摂取することがオススメです。

　最後に、体温を下げる食べ物を食べてさえいれば、夏バテや熱中症を防げるわけではありません。あくまでも対策の一部であり、ほかにも必要な栄養素はさまざま存在しています。夏バテや熱中症を防ぐためには、自分自身の体調や体質に合わせて体温を下げる食材を取り入れることだけでなく、バランスのよい食事を一日三食摂ることが大切です。

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　夏の暑い時期は夏バテや熱中症を起こしやすいため、さまざまな対策をする必要があります。毎日の食事もその一つであり、バランスよく栄養を摂ることが求められます。汗を大量にかき、体力を奪われるツーリング前や後などに、体温を下げる食材を取り入れるとよいかもしれません。