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夏場は特に清潔に! バイク用ヘルメットの洗い方

バイクのニュース / 2024年8月7日 10時10分

夏のバイク乗りにとって大敵なのが暑さによる蒸れ。この蒸れによってかいた汗などは、ヘルメットの内装に汚れとして溜まっていってしまいます。清潔に使用するために、バイク用ヘルメットの洗い方にはどのような方法があるのでしょうか。

■清潔に保ちたい!バイク用ヘルメットの洗い方

 日常的にバイクを使用するバイク乗りのなかには、「長年同じヘルメットを使っているけれど、今まで一度も洗ったことが無い」という人もいるかもしれません。しかしヘルメットは定期的にメンテナンスをしていないと、内装に汚れが溜まって雑菌が繁殖してしまいます。

 特に全国的に暑い日が続き、夏真っ只中の今日この頃は、ヘルメットに汗や皮脂などの汚れが溜まりやすくなる時期。そのため、清潔に保つためにはヘルメットを定期的に洗うことが不可欠です。

暑い日が続き、ヘルメットを清潔に保つためには定期的に洗うことが不可欠暑い日が続き、ヘルメットを清潔に保つためには定期的に洗うことが不可欠

 では、バイク用ヘルメットはどのように洗えばよいのでしょうか。

 まず、「FRP製のシェル(帽体)」についてです。

 シェルとは、バイク用ヘルメットの外殻にあたる部分のこと。シェルを洗う際は、水で薄めた中性洗剤と柔らかい布を準備します。そして薄められた中性洗剤を布に含ませ軽く拭き取ったのち、乾いた布などを用いて水分を拭き取ります。

 このときに注意したいのが、有機溶剤や有機溶剤系のクリーナーを使用しないことです。有機溶剤の例としてシンナーやガソリンが挙げられますが、これらには他の物質を溶かす性質があるので、シェルの材質に悪影響をもたらす可能性があります。

 また、研磨剤の使用は塗装部分を痛めたり、つやがなくなってしまうことにつながります。そのため、あまり使いすぎないように留意する必要があると言えるでしょう。

シェルの汚れを取る場合は、一般に市販しているヘルメットクリーナーや、ワックス、プラスチッククリーナーなどを使用する(画像提供:SHOEI)シェルの汚れを取る場合は、一般に市販しているヘルメットクリーナーや、ワックス、プラスチッククリーナーなどを使用する(画像提供:SHOEI)

 ほかにも、汚れを取る際は市販のヘルメットクリーナーやワックスなどを使用するのもひとつの手です。しかしヘルメットに「つや消し塗装」がされている場合は、中性洗剤が必要です。

 つや消し塗装がされているものの表面は、一般塗装のものと比較すると柔らかいため、傷や汚れがつきやすくなっています。強くこすってしまうと、つやが生じてしまう可能性もあるため、優しく拭き取りましょう。

プラスチック製品のクリーニングには中性洗剤を薄めて使用し、水で洗う(画像提供:SHOEI)プラスチック製品のクリーニングには中性洗剤を薄めて使用し、水で洗う(画像提供:SHOEI)

 つぎに、「シールド」の洗い方です。シールドもシェルと同じく、水で薄めた中性洗剤を柔らかい布にたっぷりと含ませ、軽く拭き取ります。一方で、「ミラーシールド」や「フォトクロミックシールド」の場合は洗剤などを使用せずに、水のみを使って洗う必要があります。

 また、粗い生地のタオルなどを使用するとシールドの表面に細かい傷がついてしまい、走行している時に乱反射による視界不良を起こす恐れがあるので、拭き取る布にも注意したいところです。

 そのほか、ベンチレーションなどのパーツは歯ブラシや綿棒を用いての手入れが必要です。

 このようなシールドやベンチレーションなどのプラスチックパーツを洗うときには、石油系有機溶剤を使用しないことが重要なポイント。もしも使用してしまうと、素材が劣化し簡単に割れてしまうこともあります。酸性、アルカリ性、ガラスクリーナーなどの使用も控え、中性洗剤を使用することが大切です。

 次に、内装の洗い方について。内装には主に、「脱着式内装タイプ」と「固定式内装タイプ」の2種類が存在します。

脱着式内装タイプは、内装を取り外し手洗いするか、洗濯機の場合はネットに入れて洗い、内装がほつれたり破れたりした場合は、内装を交換する(画像提供:SHOEI)脱着式内装タイプは、内装を取り外し手洗いするか、洗濯機の場合はネットに入れて洗い、内装がほつれたり破れたりした場合は、内装を交換する(画像提供:SHOEI)

 脱着が可能な脱着式内装タイプのものは、市販されている洗濯用洗剤で手洗い、または洗濯ネットに入れて洗濯機で洗うことができます。なお洗濯機で洗う際はなるべく弱いモードに設定し、負担をかけないようにすることが推奨されています。

 一方で、脱着することができない固定式内装タイプはシェルやシールドと同じく、水で薄めた中性洗剤と柔らかい布を使用して叩くように拭き取ります。洗った後に水分が残っているとニオイの原因となるため、日陰の風通しの良い場所でしっかりと干しましょう。

 最後に、「ライナー」の洗い方です。ライナーには、衝撃エネルギーを吸収する役割があります。そのため雑に扱ってしまうと傷つく可能性があるほか、へこんでしまうと元に戻らなくなってしまいます。

 また、発泡スチロール製のライナーは溶剤や熱にも弱いため、優しく取り扱うことが大切です。ライナーも内装の洗い方と同じく、水で薄めた中性洗剤と布を使用して拭き取りましょう。

 くわえて、このときに確認しておきたいのがライナーが動くかどうかについて。株式会社SHOEIの公式サイトには、「ライナーを固定している接着剤がはがれて、ライナーが動いてしまうものは、安全上問題がありますので、絶対に使用しないでください。ライナーは修理できませんが、交換できます」と記載されています。安全にヘルメットを使用するためにも、定期的な確認が必要であると言えるでしょう。

 ちなみに、ヘルメットは熱に弱いため、ドライヤーなどの熱風を利用して乾かすことは厳禁となっています。早く乾かしたい場合でも、必ず冷風で乾燥させることが大切です。

※ ※ ※

 夏場は特にヘルメットが蒸れる季節です。長く清潔にヘルメットを使い続けるためにも、定期的にメンテナンスすることが推奨されます。ヘルメットを洗う際に使用できる洗剤は限られているため、不安な人は一度調べてみるとよいでしょう。

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