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カワサキ「Z2」を「青玉虫カラー」でリペイント 純正部品さながらのクオリティに大満足!!

バイクのニュース / 2024年8月9日 7時10分

メイド・イン・ジャパンのモーターサイクルを代表する一台として、誰もが認める存在と言えるのがカワサキZ1/Z2シリーズです。バイク仲間の友人が、長年所有し続けてきた1975年式750RSを購入して、将来的にはフルレストアで仕上げてみようと考えているのが、この企画になります。シャキッと美しく仕上げたい外装パーツは、埼玉県寄居町のプロショップ、ドリーム商會さんへ依頼しました。同じ1975年式の別色、通称「青玉虫カラー」で仕上げて頂いたことで、気分一新です!!

■ガソリン漏れのタンクを補修してオールペン依頼

 手元にある現状の750RS/Z2は、通称「茶玉虫」と呼ばれるキャンディマルーンの外装パーツを新車当時から装着しているようでした。しかし、ガソリンタンクを始め、外装パーツのペイントコンディションは、今ひとつ、ふたつ、三つ!? 決して良くありません。写真では、まだ何とか見られそうな雰囲気ですが、肉眼で見たそれは、とてもそのままでは乗る気分になれない、くたびれ果てたコンディションです。

ツールカンパニーストレートで取り扱っているPOR15タンクリペアキットは、タンク内にシーラーを流して硬め、サビ穴を塞ぐケミカルです。仕上げの封孔処理前に使う脱脂洗浄剤や、サビ除去ケミカルを同梱するフルキットのケミカルになりますツールカンパニーストレートで取り扱っているPOR15タンクリペアキットは、タンク内にシーラーを流して硬め、サビ穴を塞ぐケミカルです。仕上げの封孔処理前に使う脱脂洗浄剤や、サビ除去ケミカルを同梱するフルキットのケミカルになります

 そこで、別の外装パーツを用意して、リペイント依頼することにしました。別途入手したタイガーカラーの純正ガソリンタンクは、見た目はまぁまぁでしたが、内部の汚れやサビは想像以上に酷く、脱脂洗浄後には、タンクボトムや前方の溶接部にピンホールが空いてしまい、漏れが発生しました。

 そんなガソリンタンクのリペアは、前項で手順詳細をリポートしておりますので、是非、ご覧になっていただければと思います。

タンク内部全体にライナーを行き渡らせた後、キャップとコック部分の栓を開放したまま、風通しが良い場所で96時間以上放置することで完全に乾燥します。仕上がりは「タンク内部にペイントを吹き付けた」ような印象ですタンク内部全体にライナーを行き渡らせた後、キャップとコック部分の栓を開放したまま、風通しが良い場所で96時間以上放置することで完全に乾燥します。仕上がりは「タンク内部にペイントを吹き付けた」ような印象です

 軽く振り返ると、漏れ始めた部分やその周辺は、仕方ないので再溶接で対処していただきました。その際に、溶接の熱で固着していた油汚れが溶けて、タンク内は再びドロドロ状態に陥ってしまいました。

 結局は、その汚れの脱脂洗浄からやり直しです。こうなると外側からの修理は「いたちごっこ!?」になってしまいます。そこで、タンク内壁用の高性能コーティング剤で知られるPOR-15タンクリペアキットを使い、想像以上の仕上がりを得ることができました。

埼玉県寄居町のドリーム商會さんにオールペン依頼しました。代表の小島さんは大の旧車ファンで、数多くのホンダ4ミニをコレクションしています。「雰囲気が良いヤレ加減の時には、オールペンではなく磨き仕上げをお勧めしてしまいます」らしいです埼玉県寄居町のドリーム商會さんにオールペン依頼しました。代表の小島さんは大の旧車ファンで、数多くのホンダ4ミニをコレクションしています。「雰囲気が良いヤレ加減の時には、オールペンではなく磨き仕上げをお勧めしてしまいます」らしいです

 最近では、ヤレて色抜けしつつある「生きながらえてきた雰囲気のまま仕上げたい」といった相談もあるそうです。今回のように、塗り替え前提の部品がベースのときには、シャキッとオールペン=塗り替えるのが一番良いし確実だと思います(コンプリートの新品外装キットも販売されています)。

 しかし、いい感じのヤレ感が出ている時には「オールペンではなく、部分補修+磨き込みで仕上げるパターンも増えていますよ」とは、ドリーム商會代表の小島さん。

 今回は、純正カラーの再現ペイントになります。そのためには色見本が必要になりますが、そこは旧車絶版車に強いドリーム商會さん。

ドリーム商會のお客さんが、20年以上前にカワサキ純正部品で購入した青玉虫カラーのシートカウルを借用させていただき、色見本として利用することができました。完成した外装パーツを太陽光の下で見たり、蛍光灯の下で見ましたが抜群の仕上がりでしたドリーム商會のお客さんが、20年以上前にカワサキ純正部品で購入した青玉虫カラーのシートカウルを借用させていただき、色見本として利用することができました。完成した外装パーツを太陽光の下で見たり、蛍光灯の下で見ましたが抜群の仕上がりでした

 お客さんから、青玉虫カラーの純正部品=見本となるパーツをお借りして下さいました。20年以上前に購入したカワサキ純正新品部品のテールカウルをお借りして、そのカラーに合わせて仕上げて頂くことになりました。

 小島さんによれば、青玉虫カラーは、Z1/Z2シリーズの中でも、難しい部類に入るカラーリングだそうです。純正新品シートカウルの色を参考に、ペイントネタ作りを行いましたが、見る角度によって色味が微妙に変化するのが、青玉虫カラーの特徴だそうです。

■フレッシュなペイント仕上げに似合う新品エンブレム

 ピッカピカに仕上がったガソリンタンクに、ツヤが無くキズだらけのエンブレムやサビが目立つタンクキャップを取り付けてしまうと、どうにも締まりが悪いと言うか、ツメが悪い印象になってしまいます。

タンクキャップを始め、外装部品の周辺には、付属の部品やコーションマークなどなどが添付されます。これらはすべてドレミコレクション製パーツで対応することにしました。純正部品と同じ仕上がりなので、安心して注意書きを読むことができますタンクキャップを始め、外装部品の周辺には、付属の部品やコーションマークなどなどが添付されます。これらはすべてドレミコレクション製パーツで対応することにしました。純正部品と同じ仕上がりなので、安心して注意書きを読むことができます

 そこで、すべてが美しく見えるように、カワサキ空冷Zシリーズの複製部品を取り扱うドレミコレクションにて、各種エンブレムやタンクキャップを購入し、取り付けました。やっぱり、細かいところまで新しい部品で仕上げると、マシン全体が美しく締まって見えるものですね。

茶玉虫タンクのエンブレムと比較してみましたが、気になる違いは無く、クォリティが素晴らしいエンブレムです。装着前には茶玉虫タンクを台座にして、プレスカーブに合わせて事前にエンブレムを曲げることで、フィット感良く取り付けることができました茶玉虫タンクのエンブレムと比較してみましたが、気になる違いは無く、クォリティが素晴らしいエンブレムです。装着前には茶玉虫タンクを台座にして、プレスカーブに合わせて事前にエンブレムを曲げることで、フィット感良く取り付けることができました

 タンクエンブレムの取り付け時には、事前にタンク曲線に合わせてエンブレムを曲げてから固定することで、フィット感が明らかに良くなります。これまでの茶玉虫タンクのカーブに沿わせて、エンブレムを押し付けて曲げてから、さらにそのカーブが少しだけキツくなるように調整し、しっかり固定しました。

中古車仕上げのようでもありますが、オールペンによって外装パーツが蘇ったことで、パット見の美しさは圧倒的に高まりました。いよいよ本格的な仕上げに突入です中古車仕上げのようでもありますが、オールペンによって外装パーツが蘇ったことで、パット見の美しさは圧倒的に高まりました。いよいよ本格的な仕上げに突入です

 ペイント後の美しいタンクしか手元に無い場合には、エンブレムマウントの上に、マスキング用の紙テープを二重に貼り付け、その上でカーブに沿うようにエンブレムを曲げた上で、フィッティングするのが良いそうです。ドレミコレクションでは、このタンクエンブレムを固定するM3サイズの皿ビスもラインナップしているので、エンブレムと一緒に交換しました。

 そんな部品類を注文する時に、カタログをパラパラめくっていると、国内モデルの750RS/Z2に対応したデカールキットがあることを知りましたので、一緒に注文しました。届いたデカールセットのクャリティは素晴らしく大満足!! どこに貼ったら良いのか!? わからないものもありましたので、オリジナルの750RS/Z2を見掛けたら、デカールを貼付の場所を、確認しようと思います。

取材協力/ドリーム商會/ドレミコレクション

g]20240808__z2_08_taguchi_04.jpg,タンクキャップを取り付ける時には、特に慎重な作業が必要です。いい加減に作業進行して、美しいペイントにキズを付けてしまうこともあります。キャップのヒンジピンを差し込む周辺には、マスキングテープでペイントを保護して、キズから守りましょう

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