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電動キックボードはナンバー必須! ナンバー不要で公道走行可能な乗り物とは

バイクのニュース / 2024年8月24日 10時10分

法改正により、これまでよりも気軽に乗れるようになった電動キックボードですが、公道を走行するには原付や他のバイク、クルマなどと同様にナンバープレートの装着が必須です。では、ナンバー不要で公道走行可能な乗り物は存在するのでしょうか。

■ナンバー不要で走行できる乗り物って無いの?

 法改正により、電動キックボードは「特定小型原付」としてこれまでよりも気軽に乗れるようになりましたが、公道を走行するには、原付と同じように定められた保安部品の装備や自賠責保険の加入が必要です。

 さらに忘れてはならないのが、「ナンバープレート」の装着。これらの準備がすべて整わなければ、公道を走行することはできません。

 近年は電動キックボードだけでなく、近距離の移動を想定したさまざまなコンパクトなモビリティを街中で見かけることが増えました。

 前述したように電動キックボードはナンバーが必須ですが、ナンバー不要で公道を走行できる乗り物はあるのでしょうか。

カートは道路交通法では「ミニカー」と呼ばれるジャンルに該当するカートは道路交通法では「ミニカー」と呼ばれるジャンルに該当する

 たとえばここ数年、都市部を中心に頻繁に見かけるようになったのが、4輪で走行する1人乗りの「カート」。ゲームのキャラクターや、自分の好きなコスチュームを身にまとって走行するコンテンツが外国人観光客に大人気となっており、街中で数台のカートが連なって走っている光景を見かけたことがある人も多いのではないでしょうか。

 カートは道路交通法では「ミニカー」と呼ばれるジャンルに該当します。公道を走行できるカートは排気量50cc以下、または定格出力0.6kW以下であればミニカーに該当。

 ミニカーはとてもコンパクトで排気量も小さい為、原動機付自転車と似ていますが、道路交通法では「普通自動車」のカテゴリに区分される乗り物です。そのためヘルメットをかぶる必要はなく、二段階右折のルールもありません。また、法定速度はクルマと同じ60km/hとなっており、運転するには普通免許が必要です。

 ただしカートの扱いは少し特殊で、保安基準を定める道路運送車両法では原動機付自転車の分類になっているため、車検を受ける必要がありません。したがって、カートで公道を走る際はミニカー登録をして、水色のナンバープレートを取り付ける必要があるという訳です。

■他にもある! ナンバー必須か曖昧なモビリティ

 主に高齢者向けの日常の移動をサポートする「シニアカー」。

 シニアカーは電動カートとも呼ばれ、スピードは大人の早歩き程度の6km/hまでしか出せない仕組みとなっていて、道路交通法では「歩行者」として扱われます。そのため、運転免許およびナンバープレートがなくても走行可能ではあるものの、車道の走行は認められていません。

シニアカーは電動カートとも呼ばれ、スピードは大人の早歩き程度の6km/hまでしか出せない仕組みとなっているシニアカーは電動カートとも呼ばれ、スピードは大人の早歩き程度の6km/hまでしか出せない仕組みとなっている

 また、電動キックボードと同様に近年、注目を集めているのが自転車の形にそっくりな「モペット」という乗り物。

 モペットは、バイクのようにエンジンの力だけで走行できるほか、自転車のようにペダルを漕いで人の力だけで走らせることも可能な乗り物です。

 このモペットという乗り物は、戦後から日本に存在しており、かつてはバイクのガソリンエンジンが搭載されていましたが、現在は電動モーターで走るものが主流になっています。

 なお、道路交通法の扱いは原付バイクと同じであるため、運転免許の携帯とヘルメットの着用が義務づけられており、ナンバープレートも装着しなければなりません。電源をOFFにしてペダルだけの力で走行している状態でも自転車扱いにはならず、走っている際は常に原付バイクとみなされる点には注意したいところです。

 もちろん原付なので走行できるのは車道のみ。近年、モペットによる違法な走行が目立っており、歩道の走行や無免許運転、ヘルメット未着用などで摘発されるケースが全国で相次いでいるので注意してください。

 モペットは自転車ではなく、あくまでも原付バイクと同じカテゴリであることを、しっかり認識したうえで運転する必要があります。

電動アシスト自転車はモペットと構造や形がとても似ていますが、ナンバープレートや運転免許などは不要電動アシスト自転車はモペットと構造や形がとても似ていますが、ナンバープレートや運転免許などは不要

 ペダル付きで電動モーターを搭載している乗り物といえば「電動アシスト自転車」も身近な乗り物といえます。

 電動アシスト自転車はモペットと構造や形がとても似ていますが、ナンバープレートや運転免許などは不要で、自転車と同じように公道を走行できます。

 前述のモペットと電動アシスト自転車は混同してしまいがちですが、両者には大きな違いがあり、たとえばモペットは電動モーターだけで自走できる機能を備えているのに対し、電動アシスト自転車はペダルを漕ぐ力で電動モーターのアシスト力が働き、24km/hを超えるとアシスト機能が停止する仕組み。

 つまり、ペダルを漕がなければ進むことができず、道路交通法では「普通自転車」に該当するのでナンバープレートを装着する必要がありません。

 電動アシスト自転車とデザインが似ていても、まったく異なるジャンルの乗り物であるため、ルールをよく理解したうえで利用することが大切です。

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