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メンテナンスが必要だと知ってる!? ラジエターの洗浄方法とは

バイクのニュース / 2024年8月18日 9時10分

エンジンをオーバーヒートから守る役割を持つラジエター。汚れてしまうとエンジンの性能低下の原因となってしまいます。ラジエターを洗浄するには、どうすればよいのでしょうか。

■定期的なメンテナンス必須!ラジエターの洗浄方法

 ラジエターとは、水冷エンジンのバイクを動かす際に、高温となった冷却水を冷やす役割を持つ装置のことを指します。水冷エンジンは内部に冷却水を循環させることでオーバーヒートを防ぐため、ラジエターはエンジンをオーバーヒートから守るための、非常に大切な部品となっているというわけです。

 ラジエターが汚れてしまうと、エンジンの冷却効果が落ち、性能低下の原因となってしまいます。また、泥や汚れがフィンに詰まっていると深刻な問題を引き起こす可能性も。そのため、汚れがないか、異常はないかなどの定期的なメンテナンスをおこなうことが必要です。

 では、ラジエターの洗浄はどのようにおこなえばよいのでしょうか。

 まず、ラジエターの外側の洗浄について。ラジエターの外側は水洗いのみで汚れを取り除くことができます。ラジエターに付いている汚れは穏やかな水圧の水で洗い流し、汚れが落ちない場合には柔らかいブラシを使用して落としましょう。専門的な道具などは必要なく、定期的な水洗いのみの簡単なメンテナンスが可能となっています。

 ちなみにここで大切なのが、洗浄は優しくおこなうこと。

 ラジエターの表面には「フィン」という薄いアルミニウムの板が並んでおり、このフィンは少しの力で形が変わってしまうほどデリケートなものになります。フィンが潰れてしまうと放熱効果が低下してしまうため、尖った工具や高圧洗浄機などの使用は避け、優しくおこなうことが大切です。また、洗浄後に水分が残っていると錆の原因となるため、乾燥するまで待つ必要があります。

 つぎに、内側の洗浄方法についてです。

 内側の洗浄をおこなうためには、古い冷却水を全て抜く必要があります。ラジエターキャップを取り外し、ドレンボルトを緩めて排出した後、排出された冷却水は容器に入れて、適切に廃棄しましょう。

 なお冷却水を抜く際の注意点として、必ずエンジンが冷えた状態でおこなうことが挙げられます。エンジンが熱い状態でラジエターキャップを外してしまうと、高温となった冷却水や蒸気が噴き出す恐れがあります。そのため、冷却水を抜く前には必ずエンジンの確認をおこなうことが大切だと言えるでしょう。

 このとき、中に残っている冷却水はラジエターキャップ側にホースを差し込み、水を流すことで排出することができます。また、すすぎだけでは取りきることのできない汚れについては、専用のラジエーター洗浄剤を使用することがオススメです。

ラジエーター内の濯ぎだけでは取りきることのできない汚れについては、専用のラジエーター洗浄剤を使用することがオススメラジエーター内の濯ぎだけでは取りきることのできない汚れについては、専用のラジエーター洗浄剤を使用することがオススメ

 なお洗浄剤使用後は、再度水でよくすすぐ必要があります。排出される水の色が透明に変化したら流すのを止め、残った水は車体を左右に傾けることで外へ出すことができます。

 冷却水が全て排出し終わったら、いよいよ冷却水の交換です。

 まずドレンボルトを締め、ラジエターキャップ側から新しい冷却水を入れていきます。この際、冷却水が満杯になったように見えたとしても、まだ内側には空気があるためエア抜きが必須。なおパイプ内にたまっている空気はラジエターのキャップを閉め、車体を揺らすことで抜くことが可能です。

 そして、水位が安定したらエンジンをかけ、冷却水をエンジン全体に循環させます。このときエンジン回りに循環すると再び水位が下がるため、エンジンを止めて冷却水を補充しましょう。この動作を繰り返すことによって、冷却システム全体に冷却水を満たすことができます。

ラジエター洗浄の際には、ラジエターキャップの点検も一緒におこなうと安心ラジエター洗浄の際には、ラジエターキャップの点検も一緒におこなうと安心

 また、ラジエター洗浄の際には、ラジエターキャップの点検も一緒におこなうと安心です。ラジエターキャップに不具合が生じると、ラジエターが充分に機能しない可能性があります。ラジエターキャップは消耗品であるため、劣化やヒビがないかなどの定期的な点検が必要です。

 最後に、ラジエターの清掃は定期的におこなうことが推奨されますが、過剰におこなうとダメージを与えてしまう可能性があります。適切な頻度で、適切なケアをおこないましょう。

※ ※ ※

 安全で快適なバイクライフを過ごすためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。バイク走行時に異変を感じたらすぐに確認し、適切なケアをおこなうことが推奨されます。自分自身でメンテナンスをおこなうことが難しい場合には、専門の業者に頼むとよいかもしれません。

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