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道路標識にはさまざまな色が! それぞれで採用されている色の理由は?

バイクのニュース / 2024年8月25日 9時10分

道路標識には主に「赤」「黄」「青」「緑」の4色が使用されていますが、どのような理由でその色が採用されているのでしょうか。

■赤青緑…標識ってなんでその色が採用されているの?

 安全かつスムーズに道路を走行するには、道路標識の存在が欠かせません。運転中に道路標識を見落としてしまうと重大な事故につながる可能性があるため、さまざまな形や色を施してわかりやすく工夫されています。

 そんな道路標識の「色」ですが、ほとんどの人は標識に使われている色について深く考えたことはないかもしれません。しかし、ふだん運転していて自然と標識に視線が向くのは、使われている色の影響も大きく関係しています。

道路標識に使われている色は、主に「赤」「黄」「青」「緑」の4色道路標識に使われている色は、主に「赤」「黄」「青」「緑」の4色

 そもそも道路標識に使われている色は、主に「赤」「黄」「青」「緑」の4色。色が人に与える心理的な影響や色が持っているイメージを利用して、標識のカテゴリーごとに使い分けられています。

 また、道路標識は大きく「本標識」と「補助標識」の2つに分けられます。さらに本標識には4つのカテゴリーがあり「規制標識」「警戒標識」「指示標識」「案内標識」に分けられ、それぞれの本標識の内容に応じて4つの色が使い分けられているというわけです。

 ちなみに本標識は、丸や四角などの形をした交通規制などを示す標識のこと。補助標識は、本標識の内容を補足するために、下側に取り付けられている文字などが書かれた四角いプレートのことをさします。

 ではそれぞれの色ごとにどのような特徴があり、どういった理由で決められているのでしょうか。

「赤」は、警告色でもあり危険や禁止を知らせるのに適しており、視界に入ると目を引きやすいため消防車やサイレン、信号機に用いられている色「赤」は、警告色でもあり危険や禁止を知らせるのに適しており、視界に入ると目を引きやすいため消防車やサイレン、信号機に用いられている色

 まず「赤」は、視覚的に訴える力がもっとも強い色だといわれています。また、警告色でもあり危険や禁止を知らせるのに適しており、視界に入ると目を引きやすいため消防車やサイレン、信号機に用いられている色です。

 そのため、規制標識にはよく赤色が使われています。規制標識は、特定の交通方法を禁止したり、特定の方法に従って通行するように指定や制限したりする標識のこと。とくに禁止を表す「車両進入禁止」「駐車禁止」の標識や、「一時停止」の標識、制限を表す「最高速度」の標識などに赤色が使われています。

 これらの標識を見落としてしまうと、重大な事故につながりやすいため、よく目立つ赤色が使われているというわけです。

 ちなみに、規制標識には円形がたくさん使われています。その理由は、丸いものは実際よりも大きく見える特徴があるため。また、「止まれ」と書かれた一時停止の逆三角形の標識は不安定な形をしているため、より注意をひきつける効果があります。

「黄色」は、注目を集めやすく危険や注意を伝えるときに適した色「黄色」は、注目を集めやすく危険や注意を伝えるときに適した色

「黄色」も赤と同じような効果があり、注目を集めやすく危険や注意を伝えるときに適した色です。また、実際よりも大きく見えやすいほか暗い中でも認識しやすいため、標識以外にも児童の帽子やランドセルのカバーに使われるなど、子どもの安全に役立っています。

 ちなみに黄色が使われているのは、ひし形の警戒標識です。道路上の危険や変化などを前もって運転者に知らせて注意をうながすのが警戒標識の主な役割。比較的見かけることの少ない標識ですが、踏切の手前にある「踏切注意」や、前方で道幅が狭くなること示す「幅員減少」、野生動物が生息している地域に多い「動物の飛び出し注意」などが挙げられます。

 なお、あえて規制標識にひし形を採用しているのは逆三角形と同じ理由で、角を上に向けて不安定な形にすることで、より強く注意をうながす狙いがあるためです。

 そして「青」は、気持ちを落ち着かせたり、集中力を高めたりする効果がある色です。また、視認性が高く情報を伝えやすいという特徴もあり、とくに青地に白の文字は瞬時に判断しやすく、正しく情報が伝わりやすいとされています。

■青色がよく使われているのは、主に指示標識と案内標識の2つ

 まず指示標識は、道路を通行するときに守る必要のある事項を知らせるための標識。一方の案内標識は、主に目的地や通過地の方向または距離や経路を案内する標識をさします。

青地に白の文字は瞬時に判断しやすく、正しく情報が伝わりやすいとされている青地に白の文字は瞬時に判断しやすく、正しく情報が伝わりやすいとされている

 指示標識には、駐車できることを示すPと書かれた「駐車可」や、路面電車の乗降位置を示す「安全地帯」などがあります。また案内標識は、一般道において向かっている方面や方向、距離などを示したり、その道路の国道の番号などを示した標識などがあります。

 ちなみに、規制標識は赤だけでなく青もよく使われている色です。

 たとえば矢印が示す方向しか通行できないことを示す「指定方向外進行禁止」や「一方通行」、高速道路や有料道路の入り口に掲げてあるクルマのイラストが描かれた「自動車専用」などの標識があります。

緑色が多く使われているのは高速道路の案内標識緑色が多く使われているのは高速道路の案内標識

 そして「緑」は、自然をイメージさせ、安心感や落ち着きを与えてくれる色で、リラックス効果や疲労回復などの効果があり、人の心を癒してくれる色といわれています。そのほか、目にもやさしく、速いスピードで走っていても文字が読み取りやすいのが特徴です。

 そのため、緑色が多く使われているのは高速道路の案内標識。高速道路は、一般道よりもスピードが出やすく、長時間走り続けることも多いため、落ち着いて運転できるように緑色の標識がたくさん使われています。

※ ※ ※ 

 道路標識は、運転者や歩行者から見やすいように色を使って工夫されています。とくに赤色の標識を見落としてしまうと大きな事故につながる可能性があるので、道路を利用する際はよく確認するようにしましょう。

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