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安全に走行する為に特性をおさらい! クルマとバイクの違いとは

バイクのニュース / 2024年8月31日 10時10分

バイクに乗る際はクルマとは違う特性を意識すると、事故の危険性を減らしより安全に走行することができます。では、クルマとバイク走行時、主にどういった点が異なるのでしょうか。

■安全に運転するために知っておきたいクルマとバイクの違い

 クルマとは異なり2輪で走るバイクは、不安定で転びやすいイメージがあるためか、安定感に欠ける危ない乗り物というレッテルをはられることも少なくありません。

 実際に二輪が関わった事故は毎日のように報道されていますが、それはクルマであっても同じこと。ただ、万が一事故を起こした際に、バイクはライダーの身体へのダメージが大きくなりやすいため、クルマよりも重症化しやすい傾向があります。

 そのため、バイクを運転する際は、クルマとは違う特性を意識しながら走行する必要がありますが、クルマとバイクは走行時にどういった点が異なるのでしょうか。

バイクで事故を起こした際の身体へのダメージが大きくなる理由には、バイクにはライダーを守るボディがなく常に体をむき出しの状態で走行することが挙げられるバイクで事故を起こした際の身体へのダメージが大きくなる理由には、バイクにはライダーを守るボディがなく常に体をむき出しの状態で走行することが挙げられる

 バイクで事故を起こした際の身体へのダメージが大きくなる理由には、バイクにはライダーを守るボディがなく常に体をむき出しの状態で走行することが挙げられます。

 たとえば、ある程度の速度が出ている状態で正面から障害物やクルマなどに衝突すれば、ライダーはいとも簡単に前方に投げ出され、大ケガを負う確率が高くなります。

 クルマも同じ状況で衝突すれば、ドライバーは前方に投げ出されてフロントガラスに衝突する事が想定されます。

 しかし、クルマのドライバーはシートベルトを着用しているため、同じ状況でも前方に投げ出される可能性は少なく、ケガを負うリスクを限りなく減らすことができます。

 バイクはシートベルトがない代わりにヘルメットの着用が義務付けられているので、事故の際に頭部にダメージを負うリスクは軽減できます。しかし、そのほかの部位はほぼ無防備といっても過言ではないため、自衛のためにもプロテクターなどの装備を装着する事がおススメです。

バイクはクルマに比べて軽量で加速性能が優れているので、スピードの出し過ぎで事故を起こしやすい傾向があるバイクはクルマに比べて軽量で加速性能が優れているので、スピードの出し過ぎで事故を起こしやすい傾向がある

 また、バイクはクルマに比べて軽量で加速性能が優れているので、スピードの出し過ぎで事故を起こしやすい傾向があります。

 もちろん、安全に配慮しスピードを抑えるのを意識していれば問題はないですが、信号待ちなどで青に変わった瞬間、スタートダッシュするバイクも少なくありません。

 そんな時に横道から自転車やクルマが飛び出してくるなど、とっさにハンドルを切れば、コントロールを失ってバランスを崩し、転倒する可能性が高まります。

 日本には急加速を制限する法律はありませんが、危険な運転とみなされれば安全運転義務違反などの罰則が適用される可能性もゼロではありません。

 加速性能を楽しむのもバイクの醍醐味といえますが、違反キップを切られないためにも周囲に迷惑がかからない程度の加速で楽しむようにしましょう。

■クルマとバイク、それぞれのブレーキ性能の特徴とは

 カーブではバイクは、スピードが上がるにつれてクルマよりも外側に膨れやすい傾向があります。

 これについては、JAFがバイクとクルマの特性について比較検証したテストをおこなっており、まず半径40mのカーブで排気量の異なる3車種のバイクとワゴンタイプのクルマそれぞれが、一定速度で走ったときの軌跡を調査。

 その結果、時速40kmではクルマよりも小回りでしたが、時速60km以上になるとクルマよりも外側に膨らむ傾向がみられました。

カーブではバイクは、スピードが上がるにつれてクルマよりも外側に膨れやすい傾向があるカーブではバイクは、スピードが上がるにつれてクルマよりも外側に膨れやすい傾向がある

 クルマは4本のタイヤでグリップするうえ、ESC(横滑り防止装置)などの電子制御装置が搭載されているおかげで、外側に膨らむのを抑えられています。

 一方のバイクは、2本のタイヤだけでグリップ力を維持しなければならないため、高速になるほど遠心力に耐えられなくなり、外側に膨らみやすくなるという訳。

 なお、バイクはカーブで曲がり切れずガードレールや壁などに衝突する単独事故も多いため、カーブの手前でしっかりと減速することが重要です。

 さらにJAFは、同じバイクとクルマを使って制動距離についての比較検証もおこなっており、まずドライ路面とウェット路面それぞれの制動距離を検証。

 40km/h、60km/h、80km/h、100km/hの4つのスピードでテストし、スタート地点から一定の速度で走行。赤いパイロンを通過したらフルブレーキをかけて、それぞれの制動距離を測定しました。

車両重量がバイクよりもはるかに重いクルマのほうが、制動距離が長くなりそうなイメージがあるかもしれませんが、検証結果によると、スピードが速くなるにつれてバイクのほうが、制動距離が長くなる傾向にある車両重量がバイクよりもはるかに重いクルマのほうが、制動距離が長くなりそうなイメージがあるかもしれませんが、検証結果によると、スピードが速くなるにつれてバイクのほうが、制動距離が長くなる傾向にある

 その結果、40km/hでの制動距離はドライ路面ではクルマが最長。ウェット路面では125ccのバイクがもっとも短く、その他はほぼ同等となっています。

 一方で、速度60km/h以上になると、路面状況に関係なくすべての速度でクルマよりもバイクのほうが、制動距離が長くなりました。

 車両重量がバイクよりもはるかに重いクルマのほうが、制動距離が長くなりそうなイメージがあるかもしれませんが、検証結果によると、スピードが速くなるにつれてバイクのほうが、制動距離が長くなる傾向にあるようです。

 なお近年は、バイクの制動システムにABS(アンチロックブレーキシステム)または、CBS(コンバインドブレーキシステム)の装着が義務化されています。

 たしかに、昔のモデルに比べてバイクのブレーキ性能は向上していますが、それらのシステムを過信せず、常に車間距離を十分にとって走行することが重要です。

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