美味しい噂は巡る!? 佐島漁港の地魚メインの『佐島 成一食堂』へ

アジと言えばアジフライ！　というライダーのために、美味しいアジフライを味わえる店を紹介します。神奈川県の葉山町にオープンした『佐島　成一食堂』を訪れました。

■地元民からのタレコミでGO!!

　美味しいアジフライを求めて、筆者（増井貴光）が愛車のホンダ「CT110」で向かったのは、神奈川県の葉山町です。葉山在住のAさんからの情報で、佐島漁港直送の海鮮料理店がオープンしたと聞いてやって来ました。

葉山町一色の「アトリエ943」にオープンしたばかりの「佐島　成一食堂」へ。赤い看板と扉が目印

　逗子方面から国道134号を走り、葉山大道交差点を左折、横須賀市内方面に向かいます。スーパーマーケットのある2つ目の信号を右折して50mほど走ると、右側に「アトリエ943」という小規模な商業施設が現れます。ここで8月10日にオープンしたばかりの「佐島　成一食堂（なるいちしょくどう）」が今回の目的地です。

　駐車場がちょうど空いていたのでバイクを店の前に停めて中に入ります。テーブル席に座ってメニューを見ると「海鮮丼」をはじめ魚料理がいろいろあります。別のメニューには、まさにこの日から始まった日替わり定食があり、本日は「刺身とカジキの竜田揚げ」でした。

　店の方にアジフライを食べたい旨を伝えると「フライ盛り合わせ定食」には2～3尾、オススメの「なるいち定食」には1尾ということで、例によって悩む筆者です。どちらも横須賀の西海岸にある佐島漁港から直送された魚をメインに使っているそうです。初めての店だし、いろいろなモノを食べてみたくなったので「なるいち定食」をお願いしました。

「佐島　成一食堂」の「なるいち定食」は、刺身、揚げ物、焼き魚もしくは煮魚のセット。日によって内容は変わるそう

　待つこと数分で「なるいち定食」が出来上がってきました。刺身、揚げ物、焼き魚または煮魚がセットになっています。刺身は、マグロにアジなど、揚げ物はアジフライと鯛、ナスのフライがひとつずつです。胡麻豆腐、ひじき、漬物、ごはんと味噌汁という定食です。

　その日に仕入れたものが中心なので、日によって違う魚になるそうです。この日はたまたまアジが入ったということでした。と言うわけで、まずはアジフライからいただきます。

　大きさはそれほどでもありませんが厚みがあります。衣は薄めでサクッと良い感じの揚げ具合、身はフワッとして味も良く、かなりの高得点です。これは1尾じゃ物足りない感じで「フライ盛り合わせ定食」を頼むべきだったかもしれません。

■偶然の出会いに驚き。美味しい噂は巡るのだ

　店長の原田典幸さんは、以前は佐島にあった「かねき」という店にいたそうです。じつは、筆者もアジフライが美味しいという噂を聞いて行こうと思っていたところ、閉店してしまったのです。まさかここで、そのアジフライに出会えるとは思ってもいなかったので嬉しいサプライズでした。

この日の揚げ物はアジ、鯛、茄子のフライ。アジフライはサクサクのふわふわでとても美味しい

　鯛のフライは初めて食べましたが、あっさりしていながら旨味があって、こちらも美味しい。刺身も煮魚も、もちろん美味しくてあっという間に完食してしまいました。

　代表の岩崎有子さんは、弟さんでもある店長の原田さんが「かねき」の閉店で仕事が無くなったことと、岩崎さんのご主人が佐島漁港で仕事をされていることもあり、新鮮な魚介も入手できてベストマッチだと「佐島　成一食堂」を始めることにしたそうです。

　店舗は佐島近辺で良い物件が見つけられず、たまたま葉山に出たこの場所に決めたそうです。訪れたのはオープンして10日ほどですが、地元のお客さんで賑わっていて、リピーターも多いそうです。これはまた訪れなければと店を後にしました。

残暑とは言え夏真っ盛りな一色海岸。おしゃれな海の家が立ち並んでいる。夜はバーとして盛り上がる

「佐島　成一食堂」は一色にあります。一色と言えば一色海岸ということで、8月いっぱい営業しているビーチバー（海の家）で一息。美味しいアジフライを食べて、ビーチでジュース、夏を満喫しようとウキウキしながら走り出しました。