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ヤマハ「RZ250R」中古車入手後に確認すべきこととは? 維持していくには何が大事? 2ストに造詣の深い後藤武さんが徹底解説 Vol.3

バイクのニュース / 2024年9月9日 7時10分

2ストロークモデルについて造詣が深く、自身も多くの2ストマシンを所有する後藤武さんがヤマハ「RZ250R」について解説します。

■購入後は分解して確認がベスト

 ヤマハ「RZ250R」に関する記事3回目となる今回は中古車を入手してからのことについて説明していくことにしましょう。

歴代のヤマハ「RZ250R」。左上から時計回りに1983年登場の29L、1984年登場のRZ250RR/51L、1984年登場の1AR、1986年登場の1XG歴代のヤマハ「RZ250R」。左上から時計回りに1983年登場の29L、1984年登場のRZ250RR/51L、1984年登場の1AR、1986年登場の1XG

 モデルにこだわったりしなければRZ250Rの中古車は比較的簡単に見つけることができます。ネットオークションでも売りに出ているのを良く見かけます。

 ただし古いバイクなので基本的に整備は必要だと考えたほうが良いでしょう。ネットオークションなどで個人が販売しているものに関しては、価格が安めである代わりにギャンブル的な要素が大きくなることは他の車両と同様です。中には掘り出し物もありますが、見極めるには相応の知識が必要になります。

ヤマハ「RZ250R」のクランクとミッション。中古車を購入した際には分解し各部の確認、整備を行うのがベストでしょうヤマハ「RZ250R」のクランクとミッション。中古車を購入した際には分解し各部の確認、整備を行うのがベストでしょう

 古いバイクの中古車に関しては、いくら注意しても内部をのぞくことはできないので、最終的には大なり小なりギャンブル的な要素は出てきてしまうものです。

 それでも安心して乗り続けたいと考えるのであれば、購入後に分解して各部を確認し、必要な整備を行うというのが最も確実です。

カスタムマシンのベースとしても人気が高いヤマハ「RZ250R」。と買い得な車輌もある反面、加工精度や取り付け方法などによる不具合にも注意が必要ですカスタムマシンのベースとしても人気が高いヤマハ「RZ250R」。と買い得な車輌もある反面、加工精度や取り付け方法などによる不具合にも注意が必要です

 RZ250Rはカスタムマシンのベースとしても人気が高いことから、中古市場でもカスタムマシンを良く見かけます。自分のイメージに近いカスタムであればお買い得なことはあるかもしれません。

 しかし、加工精度や加工方法などが良くない場合は、足回りの動きが極端に悪くなっていることなどもあります。足回りが変更されている場合は、それに伴ってフレームが加工されていることが多く、そうなるとノーマルパーツがあったとしても簡単にノーマルに戻すことはできません。カスタムマシンを購入するのであれば、そういった点にも注意が必要です。

■RZ250Rを維持していくためには?

 RZ250Rの魅力の一つに整備性が良く、現在でも重要部品の入手が比較的容易だという点が上げられます。

整備性が良く、現在でも重要部品の入手が比較的容易なヤマハ「RZ250R」。早いタイミングで整備し、重大なトラブルを未然に防ぐことも重要です整備性が良く、現在でも重要部品の入手が比較的容易なヤマハ「RZ250R」。早いタイミングで整備し、重大なトラブルを未然に防ぐことも重要です

 純正の部品は年式相応に欠品が出ていますが、流用できるパーツが他のメーカーに比べると多く、国内外でリプレイスパーツも色々と販売されています。RZ系を得意とするショップが存在するのも頼もしいところです。

前述しましたが、もしも中古車を購入して今後も大事に乗り続けたいと考えているのであれば、比較的早いタイミングでエンジンや足回りを分解して整備することをオススメします。他のバイクに比べて部品が入手しやすいとはいっても純正部品には少しずつ欠品が出ていますし、トラブルが出たまま走らせていたらダメージが大きくなってしまって修復が難しくなってしまうからです。

RZ250Rはスポーツライディングからツーリング、街乗りにまで幅広く楽しめる素晴らしいマシンです。他の2ストロークバイク同様に二度と登場することがない貴重なマシンなので、整備をしてその素晴らしさを十分に引き出してあげてください。

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