大パニック!! バイク事故を起こしてしまった時の対処法とは

バイク乗りにとって切っても切れないのが交通事故で、いつどこで起こるか分からないため、対処法を知っておく必要があります。実際に、どのような対処が必要なのでしょうか。

■事故が起きてしまった！どう対処すればいいの？

　バイク乗りの誰しもに起こりうる可能性のある交通事故は、自分自身の命だけでなく他人の命を奪う可能性もあります。

　特にバイクは事故にあった際の全身への衝撃が大きく、転倒も伴うため、骨折などの大きい怪我となる場合も多く、実際に事故の被害者、加害者となるだけでなく、事故に遭遇したことがあるという人も居るでしょう。

　警視庁によると、二輪車の交通事故発生状況は令和5年度で6315件起こっており、ここ数年増加傾向にあります。
　
　では、事故にあった場合には、どのような対処が必要なのでしょうか。

事故にあった際に真っ先におこなうべきことが、負傷者の救護

　まず、事故にあった際に真っ先におこなうべきことが、負傷者の救護。怪我をしている人への呼びかけや呼吸の確認をおこなった後、状況によって救急車（119番）を呼ぶことが求められます。

　万が一、心肺停止の疑いがある場合には、胸骨圧迫、AEDを使用した心配蘇生をおこないましょう。心肺蘇生は救急隊が到着するまで継続する必要があるため、一人で救護活動をおこなうことが難しい場合は、周囲の人へ助けを求めることも重要。助けを求める場合は、役割を指定してお願いをすることが迅速な対応へと繋がります。

　ここで大切なのが、外傷が無くとも病院へ行くこと。事故の時点では問題はなくても、後々症状が発症することも少なくありません。怪我を長期間放置することは重症化リスクも伴うので、体に違和感が現れた場合には、病院を早めに受診するようにしてください。

事故が起きたら二次被害を防止するために、三角板などを設置して周囲へ事故が起きたことを知らせる

　次に、安全確保のための動きが求められます。

　まず二次被害を防止するために三角板などを設置し、周囲へ事故が起きたことを知らせましょう。さらに二次被害を防ぐためにも、車両を動かすことが可能であれば、安全な場所へ移動させることも重要。

　そして、忘れてはならないのが警察への連絡。警察への連絡をおこなわないと、交通事故証明書を発行することができません。交通事故証明書とは、交通事故が実際に起きたことを証明する公的書類のこと。

　保険会社はこの交通事故証明書をもとに手続きをおこなうため、用意できないと、最悪の場合は損害賠償金が支払われない可能性もあります。そのため、どんなに軽い事故であっても、警察への連絡は不可欠です。

　また警察への連絡と同様に大切なのが、保険会社への連絡。任意保険を使用するためにも、その場のやり取りのみで終わらせてはいけません。

　保険会社へ連絡をおこなう場合には、一般的に自分自身の情報、相手の情報、事故の状況を伝える事が必要です。そのため、事前に保険会社の電話番号や伝える内容などを確認しておくと安心です。

事故を起こした際は警察への連絡をおこなわないと、交通事故証明書を発行することができない

　なお、自分自身が被害者となった場合には、警察を呼ぶことはもちろん、相手と共に事故現場に残ることが重要。

　さらに事故現場の目撃者がいる場合には、事故状況の聴取をおこなうことや、警察への状況説明を依頼するのもおススメ。事故当事者の主張が食い違った際に、目撃者の証言は重要な証拠となります。

　裁判となった場合に協力してもらう可能性があることを伝え、了承を得た上で、氏名や連絡先を教えてもらうようにしましょう。

　そして不用意に、その場で示談にしないこともポイントのひとつ。事故直後は体に痛みが出ない場合も多いため、相手から不十分な金額を受け取ることや、示談書にサインをすることは危険です。相手に対し適切な損害賠償請求をおこなうためにも、その場での示談はしないようにしましょう。