取り回しは「原付」レベル!? 扱いやすさと走りを高次元で両立させたKTM「250 DUKE」 レーシングライダー石塚健の市販車インプレッション
バイクのニュース / 2024年9月14日 11時10分
レーシングライダーの石塚健選手が試乗した、KTM「250 DUKE」をレポートしてくれました。
■初のKTM製バイクに感動
皆さんこんにちは!レーシングライダーの石塚健です。
9月に入り段々と過ごしやすい季節になってきました。朝外に出たときの清々しい秋晴れと、少し肌寒いくらいの気温になんだか幸せを感じます。
夏場にバイクに乗るには中々勇気がいる?ところですが、いよいよ僕たちライダーにとって、最高の季節がやってきます!
ということで今回も試乗インプレッションをしていくのですが、今回は僕自身、初となるKTMの車両に乗ってきました。
これまでの試乗やレースでも中々乗ることがなかったKTM。唯一、オフロードで一度だけ乗ったことがあったくらいだったので、非常に楽しみにしていました。
KTM 「250 DUKE」とレーシングライダーの石塚健選手
お届けする車種は、KTM 「250 DUKE」2024年モデルです。
2024年2月にモデルチェンジされて、発売された250 DUKE。エンジンは排気量249ccの水冷単気筒、LC4cと名付けられた軽量コンパクトな新世代エンジンが搭載され、より強力なパワーとスムーズな加速、更なる軽量化が実現されました。
新設計となった車体の骨格は、スチール製のメインフレームにアルミ製のサブフレームを組み合わせた2ピース構造。足周りには、WP製のAPEXサスペンションが装備されています。
外観でいうとフロントシェードが大きく目を引くスタイルで、ダウンフォースを生む効果があるとのことですが、このクラスの速度では中々体感するのは難しいかな?というのが正直な感想です。
KTM 「250 DUKE」のシート高800mm、身長165cmの足つき性は、問題なく地面に両足が設置する
先ずは足つきをチェックしていきます。シート高は800mmで、身長165cmの僕が跨ると踵までがしっかりと地面に着きます。少し膝に余裕があるぐらいなので、足つきは良いと言えるでしょう。
リアサスペンションをサイドに取り出す形で、前モデルより30ミリダウンしていることもあり、上手く足つきの良さに繋げられています。
さらに車両重量も165㎏と引き起こしも楽ちんで、大げさに言っている訳ではなく、本当に原付きのような取り回しが可能です。
■アクセル全開にしたくなる「250 DUKE」の走り
それでは走行していきしょう。ファーストインプレッションは、250ccクラスにしては車体がとってもコンパクトで軽いということ。
ハンドリングが軽くて、特にUターンでの軽快さは体感的に125ccクラスに乗っているかのような感覚でした。
KTM 「250 DUKE」の走りを楽しむレーシングライダーの石塚健選手
ポジションに関しても、幅広のアップハンドルで高い位置から操作できるので、とっても楽。視野も広く取れるので気持ちに余裕も生まれ、長距離でも楽に走れる印象です。
スロットル操作に対するダッシュ力とエンジンブレーキの反応が実にダイレクトで、操作感を存分に味わえる特性に作られています。
シンプルに加速感が楽しい!扱い切れるパワー感で、パワーバンドまで回し切りたくなる。
KTM 「250 DUKE」の走りを楽しむレーシングライダーの石塚健選手
スリッパークラッチ搭載とのことで、少々手荒にシフトダウンをしてみましたが、とてもマイルドと言いますか、怖くないロックで、安全性と扱いやすさを実感させてくれました。
それから、オプションでクイックシフターがアップ側ダウン側両方につけられるようになっていて、軽くスムーズなシフト操作が可能な点も嬉しいポイントです。
まとめると、大きな特徴がある訳ではなく、クセのない非常に扱いやすく乗りやすいバイクという感じ。
ボディカラーはエレクトロニック・オレンジとセラミック・ホワイトの2色がラインナップされていて、価格(消費税込)は68万9000円となっています。
KTM 「250 DUKE」とレーシングライダーの石塚健選手
250㏄ではパワーが物足りない!という方もいるかもしれませんが、そんな方のために次回は「390 DUKE」の2024年モデルにも試乗してきたので、楽しみにしていてください。それでは!
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