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チェーンへの注油が不要!? シャフトドライブ、ベルトドライブ装備のバイクとは

バイクのニュース / 2024年9月10日 10時10分

バイクの駆動方式として有名なのはチェーンドライブですが、世の中には他の駆動方式を採用するバイクもあります。では、それぞれの駆動方式にはどのような特徴があるのでしょうか。

■それぞれメリット&デメリットが!!駆動方式による違いとは

 バイクは、基本的にエンジンが生み出す動力を後輪に伝えることによって走っています。後輪に伝える方法のことを駆動方式と言いますが、その中でも有名なのは、自転車のようにチェーンによって伝達する「チェーンドライブ」でしょう。

 多くのバイクはこのチェーンドライブを採用していますが、「ベルトドライブ」「シャフトドライブ」と呼ばれる別の駆動方式を採用しているモデルもあります。

 では、これらの駆動方式は具体的にどのような特徴を持ち、それぞれどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。

●チェーンドライブ

チェーンドライブは、バイクの駆動方式として最も一般的チェーンドライブは、バイクの駆動方式として最も一般的

 チェーンドライブは、バイクの駆動方式として最も一般的です。エンジンの回転をスプロケットとチェーンを介して後輪に伝える方式で、バイクのタイプを問わず広く採用されています。金属製のチェーンは非常に頑丈で、エンジンの高い出力を確実に後輪に伝えることができます。

 チェーンは他の駆動方式と比べてエネルギー伝達効率が高く、パワーの損失が少ないため、エンジンの力を最大限に活かせます。ただし、チェーンやスプロケットはチェーンの清掃や注油、テンション調整などの定期的なメンテナンスが必要です。メンテナンスを怠るとチェーンの寿命が短くなり、性能も低下します。

 また、他の駆動方式に比べて動作音が大きいという特徴もあります。特に高速走行時には、金属同士が擦れ合う音が気になることがあります。チェーンやスプロケットは摩耗しやすく、定期的な交換が必要なパーツです。

●ベルトドライブ

ベルトドライブは、ゴム製やケブラー製のベルトを使用して動力を伝達する方式ベルトドライブは、ゴム製やケブラー製のベルトを使用して動力を伝達する方式

 ベルトドライブは、ゴム製やケブラー製のベルトを使用して動力を伝達する方式です。クルーザータイプや一部のスポーツバイクで採用されることが多く、静かで滑らかな走行が特徴です。

 ベルトはチェーンよりもメンテナンスの頻度が低く、潤滑や張りの調整がほとんど不要です。これにより、メンテナンスの手間が大幅に軽減されます。

 ベルトドライブは非常に静かで、特にクルーザーなど長距離走行を重視するバイクに使用されています。また、耐久性にも比較的優れており、通常の使用であればチェーンよりも長寿命です。加えてゴム製のベルトは錆びることがないため、雨天での使用でも性能が損なわれにくいというメリットもあります。

 ただし、ベルトドライブはチェーンドライブに比べてたわみに弱いため、リアサスペンションの動きが大きなバイクには向いていません。そのためハーレーダビッドソンのクルーザーのような、リアサスペンションの動きが小さいバイクに採用されやすい傾向があります。

●シャフトドライブ

シャフトドライブは、エンジンの動力をシャフト(軸)を介して後輪に伝達する方式シャフトドライブは、エンジンの動力をシャフト(軸)を介して後輪に伝達する方式

 シャフトドライブは、エンジンの動力をシャフト(軸)を介して後輪に伝達する方式です。特にツーリングバイクや一部のアドベンチャーバイクで採用されており、その頑丈さとメンテナンスの要らなさが特徴です。

 シャフトドライブはメンテナンスフリーであることが特徴の駆動方式です。チェーンのような潤滑が不要で、ベルトのような定期的な交換もほとんど必要ありません。これにより、長期的な運用コストが低く抑えられます。また、シャフトドライブは外部に露出しないため、泥や埃が入り込みにくく、バイク全体が清潔に保たれます。

 ただし、シャフトドライブは構造上、他の駆動方式よりも重量が増します。これにより、バイクの重量配分や操作性に影響を与えるため、スポーティな走行を求めるライダーには不向きです。また、エネルギー伝達の効率がやや悪い、ギア比の変更が困難などのデメリットもあります。

※ ※ ※

 バイクの駆動方式には、チェーン、ベルト、シャフトの3つがあり、それぞれに固有の特徴とメリット・デメリットがあります。

 バイクの駆動方式を選ぶ際には、自分の用途やライディングスタイル、さらにはメンテナンスに対する考え方を考慮して、最適な方式を選ぶことが重要です。それぞれの方式にメリット、デメリットがあるため、バイク選びの際にはしっかりと検討することが求められます。

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