一体どうすればいい? バイクが錆びた場合の対処法を徹底解説
バイクのニュース / 2024年9月20日 10時10分
バイクはエンジンやサスペンションなどが?き出しになっている乗り物です。また塗装部分やメッキなど、よく見ると素材や処理はさまざまで、雨が降れば基本的には直接当たってしまうだけでなく、屋外保管であれば雨ざらし。そうなると発生するのがサビで、見つけるとショックですが、どう対処すればいいのでしょうか。
■バイクのサビる場所はあちこちにあり
バイクはさまざまな素材から作られていて、さらに塗装やメッキなどが施されています。理由は、金属が剥き出しになっている部分は錆びてしまうためで、美観だけでなくサビ防止の観点からも、塗装などを施して保護している形。
そんなバイクの使用環境や保管環境は過酷で、雨の日に乗らないようにしたり、屋内で保管できるならダメージは最小限ですが、実際は雨の日にも乗ったり、野ざらしで保管したりと、濡れ放題という人がほとんどでしょう。
そうなると心配なのが「錆び」。新車のときは皆無でも、次第に出てきて、見つけた際は軽いショックを受ける人も多いと思います。
バイクで一番錆が出やすいのは鉄でできている部分
そんなバイクの車体で、錆びが出やすいところはあちこちにあって、いわゆる茶色い錆びが出てくるのは、鉄でできている部分。
具体的にはフロントフォークのメッキ部分やフレームの溶接部分、ネジまわりなどですが、ひどい場合はタンク内部の保護被膜などはない場所でも錆びが発生しやすく、発生してしまうと燃料系にサビの破片が詰まることもあってやっかいです。
また、本来出にくい部分でも、塗装にキズが付いて下地にまでダメージが及んでいると、サビが発生することも。
ちなみにアルミは粉状のシロサビが出ますが、しばらく放置しても機能的には問題ありません。それらは塗装やメッキで表面をカバーすることで錆びが防止されていますが、キズだけでなく、それ自体が劣化すればサビの発生原因である水分が入り込んでしまうので、錆びが出てしまいます。
地球上に空気と水分がある以上、錆びから逃れることはできません。
■錆びを見つけたらどうすればいい?
錆びは人間で言うとガンのようなもので、早めの発見と早めの対処が大切です。
そのためにも定期的な外観の点検が大切で、洗車ついでに見ておくのがおススメ。とくにフロントフォークのメッキ部分は点々とサビが出やすく、放置しておくと腐食部分が凸凹となってオイル漏れの原因となってしまい、サスペンションの機能が損なわれるので注意が必要です。
初期の軽いレベルであれば、市販のサビ取り剤で取ることが可能
最初は薄っすらと茶色い点々が表に出ていることがほとんどで、いきなりボロボロに錆びるという事は、よほど古いモデルでなければありません。
初期の軽いレベルであれば、市販のサビ取り剤で取ることが可能。ひどい場合はサビ取り剤で拭いた程度では落ちませんが、この場合は塗ることで無害化できる錆転換剤を塗ると、被害の拡大を防ぐことができます。
ただ、除去できたとしても再発する可能性があるのはガンと一緒で、根本的に除去できているかなどはプロに確認してもらったほうが良いでしょう。
■サビを発生させない日頃の扱い
前述したように、空気と水がある以上、錆びから逃れることはできませんが、少しでも発生や進行を防ぐことは可能です。
まずは防水という点から見ると、水分を内部に侵入させないためにもワックスがけや注油などは重要。タンクなどの塗装面はもちろんのこと、ワイヤーなどは注油することで、作動が滑らかになるだけでなく、水分の入り込みも防ぐことができます。
ボディカバーは自身の使用状況によって使う事がおススメ
そして賛否両論なのがボディカバー。
かけておけば直接雨が当たるのを防げますが、上がったあと地面からの湿気が内部に籠もって逆効果になるという意見も見られ、止める場所の地面にもよりますが、実際に雨上がりにめくってみると、バイクの表面に薄っすらと水滴が付いていることがあります。
カバーの素材は防水を重視しているので、湿気がこもってしまうのは仕方がなく、通気性をもたせれば防水性が低くなるので難しいところ。
雨が上がったら、ボディカバーを外して乾かせばいいですが、手間がかかるのも考えもの。ただ、日常的に使っているなら結果として小まめの外していることになるので、基本的に問題はありません。
防水性能と通気性を両立する、ゴアテックスなどを使ったボディカバーがオススメですが、価格が高いのがネックです。最終的にはかけないで雨にさらされるのと、湿気がこもるというそれぞれのリスクを、自分の使用状況を考慮して、自身で判断するのが賢明。
また、水分と言えば洗車時も、想像以上に細かいところに入り込んでいるので、できるだけ細部まで拭き上げるのはもちろんのこと、洗車後は少しでいいので近所を走ると水分を飛ばしたり、乾かしたりできるので、ダメージを抑えることが可能です。
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