『ヤビツヒルクライム教室』湘南ベルマーレの選手と一緒に走って学ぶ
バイクのニュース / 2024年9月23日 8時10分
自転車でヒルクライムをより楽しく、より速く……北京オリンピック日本代表・宮澤崇史監督率いる「湘南ベルマーレ」の選手から、ヤビツ峠(神奈川県秦野市)でテクニックやトレーニング方法を学べるヒルクライム教室を紹介します。
■バイクのツーリングルートとしてもお馴染み
湘南地域を本拠地として、日本最高峰の自転車ロードレース『Japan Pro Tour』に参戦する「湘南ベルマーレ」の選手と一緒に、神奈川県秦野市に位置するヒルクライムの聖地『ヤビツ峠』を登りながら、速く走るためのテクニックやトレーニング方法を学べる教室が開催されました。
講師陣が一緒に走りながら、状況に応じたレッスンを行ないます
湘南ベルマーレを率いるのは北京オリンピック自転車ロードレース日本代表の宮澤崇史監督。もちろん監督自身も講師陣の1人として名を連ねます。
今回(7月20日開催)は筆者の私、才田が講師の1人として参加させていただきました。定期開催されているこの教室の様子を紹介します。
ヤビツ峠の麓に位置する秦野市役所の西庁舎に集まったサイクリストたち。富士スバルラインを、60分を切るタイムで登るトップクライマーから、フラットペダルで参加している初心者まで、幅広いレベルの参加者に合わせた柔軟な指導ができる講師陣が揃っています。
この日は、1本目「表ヤビツ」、2本目「裏ヤビツ」、3本目「戸川公園」と、違うルートを3度登るバリエーション豊かなコースで行なわれました。
このイベントの特徴は、レベル別に3つのグループに分かれ、各グループに講師がついて、開始前にグループで話し合って当日のテーマを決めることです。
その時の調子や今後のレースに合わせて内容を決めることもできるので、リピーターも多く、レベルの高いクライマーが繰り返し参加されていることも、この教室が提供している内容の充実度を表しています。
ヒルクライム教室の舞台は「ヤビツ峠」と、その周辺のヒルクライムコース
私が担当した上級者グループは今回、以下のような内容で行ないました。
1本目の「表ヤビツ」は序盤を抑えめに入り、中盤から終盤にかけて徐々に上げていくことで、ペース配分を掴みながら、最後にはしっかり出し切る練習。30分を目標にしました。
2本目の「裏ヤビツ」は15分ほどの登りです。初めの3分を強めに踏み、中盤のつなぎの区間を一定のペースで進み、終盤5分は苦しい中で高い強度を維持する練習です。
3本目の「戸川公園」は5分に満たないショートクライムで、すでに2本走った後の疲れた状況で限界まで出し切ることを目標にしました。
決まったカリキュラムがなく、参加者の要望や講師陣が気付いた課題に応じて、臨機応変に指導内容をカスタマイズすることも、この教室の大きな魅力です。
休憩時には、自転車について幅広いテーマで雑談する時間がたっぷりと用意されています。1本登るごとに内容を振り返って、次の登坂のレッスン内容に活かします。皆で疑問を出し合って、皆で答えを見つける過程を楽しみました。
重要文化財『緑水庵』で小休止
その雑談を楽しむ休憩場所も、ヤビツ峠ならではのスポットが用意されています。表ヤビツの中腹にある『緑水庵』です。
昭和5年に建設され、重要文化財にも指定されている日本家屋での小休止。縁側に腰を下ろし、風鈴の音色に耳を傾けると、35度を超える猛暑の中に、日本の昔ながらの夏の涼しさを感じられました。
また、裏ヤビツの『護摩屋敷』の湧水を頭からかぶる瞬間の爽快さも忘れられません。オーバーヒート直前の火照った体に湧き水の冷たさが染みていくのが感じられます。この瞬間ために頑張って登ったと言っても過言ではないでしょう。
今回は酷暑の中での開催だったため、講師陣が暑さの中で行なってきた工夫も惜しみなく参加者に伝えました。夏のヒルクライムレースに参加予定の選手にとっては、大きな武器となるはずです。
ライドの合間では、なんと美味しい料理をいただくこともできます。今回は地元秦野の夏野菜がたっぷり入ったパスタと、大根おろしの優しい辛みが食欲をそそるお団子が振る舞われました。暑い中でも体が欲する料理とそのおいしさが、疲れた体に染み渡りました。
サポートカーが帯同するので、万が一のトラブルの際にも安心です。防寒着などライドの邪魔になる荷物を積むこともできます。
遠く相模湾まで、湘南を一望できるのがヤビツ峠の魅力です
もっと楽に速くヒルクライムを楽しみたい人、普段1人で走っているけれど一緒にヒルクライムに挑む仲間を作りたい人など、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。定期的な開催で、最新の情報は『湘南ベルマーレ公式サイト』で確認できます。
楽しく、そして速く登る方法を学ぶことができる上に、体も心も、そしてお腹も満たされますよ。
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