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バイクの燃料警告灯が点灯! 点灯後、あと何キロ走ることができるのか?

バイクのニュース / 2024年9月18日 9時10分

燃料が少ないことに気づかずにガス欠になることを防いでくれるのが燃料警告灯です。では、これが点いた時にはあとどのくらい走れるのでしょうか。また、ガス欠する前にガソリンスタンドにはたどり着けるのでしょうか。

■燃料が少なくなっても、すぐにストップすることはない?

 ガス欠は一見すると小さな事故にも見えますが、対処をしている間に後続車に追突されて大事故になることも考えられます。

 ガス欠を防ぐために、多くのバイクにはガソリンの残量を表示するための燃料計が標準装備されています。そして、ガソリンが少なくなると燃料計のマークが点滅して、ガス欠が近いことを視覚的に伝えてくれます。

ガス欠を防ぐために、多くのバイクにはガソリンの残量を表示するための燃料計が標準装備されているガス欠を防ぐために、多くのバイクにはガソリンの残量を表示するための燃料計が標準装備されている

 また、ガソリンメーターがついていないような古いバイクの場合は、燃料が少なくなった時に注意をうながす「燃料残量警告灯」がついており、ガス欠が間近の燃料計と同じはたらきをします。ただ、警告灯の類いが点いた時にガス欠が近いのはすぐに分かるものの、あとどれくらいの距離を走れそうなのかはすぐに把握しにくいでしょう。

 では、燃料警告灯が点いた時のガソリン残量の目安や、まだ走れる距離の目安はあるのでしょうか。

 実際のところ、燃料警告灯が点いた時のガソリン残量の目安は厳格に定められているわけではなく、バイクの車種によってまちまちです。さらに、走れる距離はバイク自体の燃費にも依存するため、さらに計算がしづらくなります。

 例として、ホンダのバイクを排気量も加味して比べてみましょう。

ダックス125は、点灯し始める時のガソリンの残量が最も少ない約0.6Lダックス125は、点灯し始める時のガソリンの残量が最も少ない約0.6L

 排気量が125cc以下のバイクであれば、点灯し始める時のガソリンの残量が最も少ない場合で約0.6L(ダックス125)、残量が最も多い場合で1.9L(CB125R)となっています。

 逆に排気量が125ccより大きいバイクであれば、点灯し始める時のガソリンの残量が最も少ない場合で約1.5L(GB350)、残量が最も多い場合で4.0L(CB400シリーズなど)となっています。

 このように、排気量ごとにガソリンの残量の差が大きくあり、同じ排気量のグループの中でも同様に開きがあることがわかります。また、開きが生まれる原因は燃料タンクの大きさに由来することがあるため、「燃料タンクが小さいバイクはランプが点くタイミングもギリギリになりやすい」と覚えておいてよいかもしれません。

 さらに、先ほどの点灯する残量を元に、燃費(WMTCモード)も加味して走行距離を考えてみましょう。こちらは、点灯し始める残量が最も少ない場合のみを考えます。

警告灯が点灯してもある程度の距離は走れるように、早めにランプが点く警告灯が点灯してもある程度の距離は走れるように、早めにランプが点く

 たとえば排気量が125cc以下のダックス125であれば、約39km走れると考えられます。また排気量が125ccより大きいバイクであれば、GB350が約59km走れると考えられます。

このように、警告灯が点灯してもある程度の距離は走れるように、早めにランプが点くことがわかります。

■高速道路ではガソリンスタンドに着く前に力尽きる可能性アリ

 先ほどの走れる距離を元にすれば、街中を走る場合は、40km走らずともガソリンスタンドを見つけられることが多いため、大事には至ることは少ないと考えられます。

 ただ、排気量が125ccより大きいバイクであれば高速道路も走行可能なので、高速道路上でガス欠になるリスクを考慮する必要があります。ちなみに高速道路では、多くのサービスエリアにガソリンスタンドがあり、一部のパーキングエリアにもガソリンスタンドがあります。また、サービスエリアは50km間隔を目安にして設置されていると言われています。

GB350であれば、警告灯が点いてから走れる距離は約59kmと考えられるため、高速道路のサービスエリアの間隔が開いている区間を走っていた場合、ガス欠になってしまう可能性があるGB350であれば、警告灯が点いてから走れる距離は約59kmと考えられるため、高速道路のサービスエリアの間隔が開いている区間を走っていた場合、ガス欠になってしまう可能性がある

 先述のGB350であれば、警告灯が点いてから走れる距離は約59kmと考えられるため、サービスエリアの間隔が開いている区間を走っていた場合、ガス欠になってしまう可能性があるということです。

 他にも、渋滞にはまってしまったためサービスエリアにたどり着けないというケースも考えられるので、サービスエリアの間隔が開いていない場合もガス欠のリスクは潜んでいると言えるでしょう。

 このように、高速道路上で警告灯が点いた場合はガソリンスタンドにたどり着けない可能性が高いため、事前に給油を済ませておくなどの準備をしておくことが大切であることがわかります。

※ ※ ※

 燃料警告灯や燃料計が点滅した場合は、バイクの車種次第ではあるものの、数十キロ程度の猶予があることがわかりました。ただ、実際の走行では、バイクの走行状態により燃費が変動することや、渋滞にはまって身動きが取れなくなるリスクなど、いくつもの不確実な要素があります。

 そのため、計算通りに猶予があると考えていると、思ったよりも早くガス欠してしまうかもしれません。こまめな給油を心がけて、警告灯が点灯する事態を避けた方が安全でしょう。

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