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交換してみたい! バイクのタイヤ交換を自分でしてもいいのか?

バイクのニュース / 2024年9月20日 13時10分

バイクのタイヤは消耗品のため定期的な交換が必要ですが、タイヤ専門店やバイク販売店に頼まず自分で交換してもよいのでしょうか。

■自分でしてもよいが、危険やデメリットもあり!

 バイクの安全で快適な走りを支えるタイヤは消耗品なので、定期的な交換が必要です。一般的にタイヤの寿命は3年から5年と言われていますが、走行距離やバイクの保管状況などもタイヤの消耗・劣化に大きく関わってくるため、こまめにタイヤの状態をチェックすることが求められます。

バイクタイヤの交換方法を指南する記事や動画が、数多くアップロードされているバイクタイヤの交換方法を指南する記事や動画が、数多くアップロードされている

 タイヤの交換は、バイクショップやタイヤ専門店にお願いする人も多いでしょう。しかし、昨今ネット上にはバイクタイヤの交換方法を指南する記事や動画が、数多くアップロードされています。

 こういった動画や記事を見て、自分ですることで少しでも費用を抑えられるならやってみたいと思うライダーも少なくないかもしれません。では、バイクタイヤは自分で交換してもよいのでしょうか。

 結論から言うと、バイクのタイヤ交換をするのに特別な免許や資格は必要ないため、誰でも自分で交換することは可能です。

 ただし、教わった手順通りにすれば誰でも簡単にできてしまうわけではありません。ある程度の知識や技術を必要とするため、4〜5時間近く掛かってしまったという人や、作業中にホイールを傷付けてしまった、自分の手が傷だらけになった……などの失敗談も多いのが現状です。また、無事に交換できても、走行中に脱輪などのトラブルが起こる危険性もあります。

 このように、バイクタイヤ交換を自分でおこなう際はデメリットもあるということを留意しておきましょう。

 さらに、安く済ませたいという理由で自分で作業する場合も、必要な工具を所持している必要があり、工具を一式買い揃えるとなると5万円から6万円ほど掛かることも少なくありません。ちなみにお店にお願いした場合の工賃は、排気量250cc以上のバイクだと3000円から2万円前後が相場とされています。

 では実際に自分で交換をおこなう際は、どのような手順でおこなえばよいのでしょうか。一般的なチューブレスタイヤの交換の場合は以下の通りです。

 まずバイクスタンドでしっかりとバイクを固定したら、タイヤを取り外します。そしてタイヤの空気を抜いたら、タイヤレバーやビードブレーカーを使ってビードを落としていきましょう。

両面完了したら、次はタイヤレバーを使ってタイヤをリムの外側に出し、タイヤをホイールから取り外す両面完了したら、次はタイヤレバーを使ってタイヤをリムの外側に出し、タイヤをホイールから取り外す

 両面完了したら、次はタイヤレバーを使ってタイヤをリムの外側に出し、タイヤをホイールから取り外していきます。その際、タイヤレバーでホイールをガリガリと傷付けてしまう恐れがあるので、リムにリムプロテクターをセットするとよいでしょう。
 
 また新しいタイヤを装着する前に、ホイールのリム、タイヤのビードの両方に滑りをよくするためのビードワックスを塗布するのもポイント。

 そしてタイヤの軽点マークを合わせ、今度は片面のビードをタイヤレバーを使って入れていきます。なお、回転方向の指定がある「方向性タイヤ」の場合は、タイヤの側面に回転方向を示す矢印があるので、それに従いましょう。

 また裏返してもう片面のビードも入れ、最後にエアを入れてビードを上げます。ビードが綺麗に上がっていることを確認したら、メーカーが指定する適正空気圧にしたタイヤを車体に戻せば、タイヤ交換は完了です。

 しかし、通常だとタイヤ交換時にホイールバランス調整をする必要があります。

ホイールバランス調整は、タイヤの重心をホイールの中心に調整し、なめらかにバランス良く回転できるようにする作業のことホイールバランス調整は、タイヤの重心をホイールの中心に調整し、なめらかにバランス良く回転できるようにする作業のこと

 ホイールバランス調整は、タイヤの重心をホイールの中心に調整し、なめらかにバランス良く回転できるようにする作業のこと。重心がずれていると、タイヤの一部が摩耗しやすくなったり、走行中に振動するなどの不具合が発生してしまいます。

 またホイールバランス調整を自分でおこなうとなると、さらに高価な機材、正しい知識が必要になるため容易ではありません。

※ ※ ※

 このように、バイクのタイヤ交換は、自分でおこなうことが可能です。ただし、確かな技術と知識がなければ、作業中にホイールやタイヤを傷付けてしまったり、自身が怪我をしてしまったりする恐れもあります。

 整備不良により脱輪してしまえば大事故に繋がる可能性もあるので、技術や知識に自信がない場合はタイヤ専門店やバイク販売店に依頼するとよいでしょう。

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