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“耳のきこえない母”と“きこえる息子”の物語を繊細に紡ぐ『ぼくが生きてる、ふたつの世界』

バイクのニュース / 2024年9月21日 18時0分

『そこのみにて光輝く』、『きみはいい子』の呉美保監督が主演に吉沢亮を迎えて、耳のきこえない母ときこえる息子の物語を繊細に紡ぐ9年ぶりの長編最新作『ぼくが生きてる、ふたつの世界』が、2024年9月20日(金)より全国順次公開中です。

■伝えるって難しい

『ぼくが生きてる、ふたつの世界』は、『そこのみにて光輝く』、『きみはいい子』の呉美保監督が主演に吉沢亮を迎えて、耳のきこえない母ときこえる息子の物語を繊細に紡ぐ9年ぶりの長編最新作です。

(c)五十嵐大/幻冬舎 (c)2024「ぼくが生きてる、ふたつの世界」製作委員会(c)五十嵐大/幻冬舎 (c)2024「ぼくが生きてる、ふたつの世界」製作委員会

 宮城県の小さな港町、耳のきこえない両親のもとで愛されて育った五十嵐大。幼い頃から母の“通訳”をすることも“ふつう”の楽しい日常でした。しかし次第に、周りから特別視されることに戸惑い、苛立ち、母の明るささえ疎ましくなります。心を持て余したまま20歳になり、逃げるように東京へ旅立ちますが……。

 2014年モントリオール世界映画祭ワールドコンペティション部門最優秀監督賞に輝き、第87回アカデミー賞外国語映画賞部門の日本代表作品に選出、そして2014年キネマ旬報ベスト・テン1位に輝く『そこのみにて光輝く』の呉美保監督が9年ぶりの長編作品のテーマに選んだのは、コーダ(Children of Deaf Adults/きこえない、またはきこえにくい親を持つ聴者の子供という意味)という生い立ちを踏まえて、社会的マイノリティに焦点を当てた執筆活動をする作家・エッセイストの五十嵐大さんによる自伝的エッセイ「ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと」でした。

(c)五十嵐大/幻冬舎 (c)2024「ぼくが生きてる、ふたつの世界」製作委員会(c)五十嵐大/幻冬舎 (c)2024「ぼくが生きてる、ふたつの世界」製作委員会

 脚本を担当したのは、『ゴールド・ボーイ』、『正欲』等を手掛ける港岳彦。そして、主演を務めるのは『キングダム』シリーズ、『東京リベンジャーズ』シリーズ等の話題作から、作家性の強い監督作等、幅広い作品に出演し、2025年には吉田修一原作、李相日監督『国宝』の公開が控える吉沢亮。本作では、耳のきこえない両親の元で育った息子・五十嵐大の心の軌跡を体現します。

 さらに、吉沢亮演じる五十嵐大のろう者の両親を演じるのは、母・明子役に忍足亜希子(おしだりあきこ)、父・陽介役に今井彰人。ろう者俳優として活躍する二人が溢れんばかりの息子への思いを見事に表現します。そのほかユースケ・サンタマリア、烏丸せつこ、でんでんなど個性豊かな俳優陣が脇を固めています。

ホンダ「ドリーム CB250T(1973)」ホンダ「ドリーム CB250T(1973)」

 吉沢亮さんとバイクといえば、やはり『東京リベンジャーズ』シリーズを思い出すかもしれません。トーマンのNo.1であるマイキー役と、彼が乗る“バブ”ことホンダ「DREAM CB250T」が印象的でした。

(c)五十嵐大/幻冬舎 (c)2024「ぼくが生きてる、ふたつの世界」製作委員会(c)五十嵐大/幻冬舎 (c)2024「ぼくが生きてる、ふたつの世界」製作委員会

『ぼくが生きてる、ふたつの世界』は、2024年9月20日(金)新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開中です。

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