ユーザーのことを深く知ろうとするヤマハの姿勢に感銘!! バイク乗りのコーヒー屋デイドリップ通信VOL.7
バイクのニュース / 2024年9月21日 17時10分
バイク乗りのコーヒー店主、黒田悟志さんによる連載コラム。今回はヤマハが開催したイベント『My Yamaha Motorcycle Day 2024』のレポートについてお送りしていきます。
■イベントを通じてユーザーとのより強固な関係を構築
こんにちは!バイク好きのコーヒー屋、Day Drip Coffeeのクロダです。コーヒーとバイク。それぞれに奥深い世界観を持つ魅力的な存在ですね。このコラムでは、そんな二つの世界を行き来するうちに見えてくるトピックをお届けしています。
今回は去る9月7日(土)に開催された『My Yamaha Motorcycle Day 2024』を訪れたレポートです。ちなみに僕のバイクはXSR155で、ヤマハではあるものの国内では正規取り扱いのない並行輸入車です。国内販売されているXSR125とは異母兄弟? のような関係なので、正規の場所に行くのはちょっとドキドキ……。
『My Yamaha Motorcycle Day 2024』の会場に集まったバイク
『My Yamaha Motorcycle Day 2024』は「全てのヤマハオーナー、ヤマハファンのイベント」と銘打ち、「モデルごとの垣根を越えて、より多くの方にバイクでツーリングする楽しみや、仲間と語りあう喜びなどを共有いただく交流イベント」(ヤマハHPより抜粋)というものです。
会場は千葉県のど真ん中(チーバくんの胸元あたり?)にあるロングウッドステーションという施設。到着すると駐輪場にはすでに多くのバイクがあり、まだまだ続々とやって来ます。しかもヤマハ製が大半かと思いきや、国内外を問わず様々なメーカーのバイクが集まってくるのでした。
ヤマハが開発した最新のスイッチユニット(手前)
場内は3つのホールとイベントステージ、出展エリアに分かれています。入場してまずはチェックイン。事前エントリーしていたので、ワンドリンクサービスと記念ステッカーを受け取り、まずは3つのホールへ。ここでは様々な部品の進化がよく分かる展示や、開発スタッフから直接話を聞けるなど、製造開発の裏側にどっぷりハマるコンテンツがたくさんありました。例えばスイッチユニット。人間工学に基づいて改良を行いマイナーチェンジしたサンプルが展示されていたりと、とにかくマニアック!
順番待ちが出来る人気ぶりだった「エンジン分解組み立て体験」
また組立工場もイマドキはベルトコンベア式ではなく、AGVと呼ばれる自立走行ロボットの台車に、パーツやツールを乗せて製造ラインを移動させる新しい方式を採用。いろいろなバイクを一つの製造ラインで作ることが出来るのです。コレ、すごいイノベーションだと思いました。また「エンジン分解組み立て体験」や「モノづくり技術体験」のコーナーなど、普段あまり触れることのない体験コーナーも順番待ちが出来る人気ぶり。
会場ではスポーツ電動アシスト自転車「YPJ」の試乗会も開催
会場中央ではYPJ ファンミーティングも併催。YPJはマウンテンバイクやクロスバイクなど、走る楽しさを追求したスポーツタイプの電動アシスト自転車のシリーズで、試乗会も行っていました。僕はバイク歴より自転車歴の方が圧倒的に長いので、思わず何台か乗ってしまいました(笑)。
小さい試乗コースでしたが、アシストの感触を味わうには充分で、自転車の楽しみ方に新しい形を見出せる気がして、ちょっと感動。例えば身体的なハンデをカバーしてくれるので、フィジカルの強い人と一緒でも同じ景色を見ることが出来るはず。今までにないスタイルが生まれるかもしれませんね。
黒山健一選手と氏川政哉選手による電動トライアルバイクのデモンストレーション
そして屋外ステージでは電動トライアルバイクのデモンストレーションが開催され、レジェンドライダーの黒山健一選手と全日本で活躍中の氏川政哉選手が、華麗なテクニックと冴え渡るトークを披露。あのバイクコントロールはマジで凄かったです!
様々なメーカーやショップが出展した『My Yamaha Motorcycle Day 2024』
出展ブースにはバイク用品関連の様々なメーカーやショップが出展していました。おかげで気になっていたパーツをチェックしたり、タイヤメーカーやサスペンションメーカーの方からいろんな話を伺えたり。ヤマハのことはもちろんですが、それ以上に学びや収穫の多い充実したイベントでした。
会場では「XSR125/XSR155」の開発に関わった方とも会話。イベントを通じて自分達のことをより深く知ってもらおうとするだけでなく、ユーザーのことも深く知ろうとするヤマハの姿勢にとても感銘を受けました
実はこの日の朝、駐輪場に到着した際にスタッフの方から声を掛けられました。なんとXSR155、125の開発に関わった方で、ユーザーに直接アンケートを取っているとのことでした。このバイクの気に入った点や気に入らない点などを尋ねられ、思うところが沢山あった僕は、思わずいろいろ語ってしまいました。
後から振り返ると、この瞬間こそが僕個人にとっては最大のトピックだったと思います。何よりヤマハが、イベントを通じて自分達のことをより深く知ってもらおうとするだけでなく、ユーザーのことも深く知ろうとする姿勢を持って、このイベントを開催していたところに、とても感銘を受けたのでした。
ジャンルや規模は違いますが、私もコーヒー屋を営む立場としてこのような姿勢は見並べきだと感じました。
僕の声がどんな風に届くのか分かりませんが、一つひとつの小さな声が新たに登場するバイクの魅力に繋がってくれたら、そんなに素敵なことはありませんね。
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