プロテクター入りの装備は多いけど!? 特に重視すべきなのはどこ?
バイクのニュース / 2024年9月22日 11時10分
バイクを安全に運転する上で、プロテクターの存在は欠かせません。警視庁のデータを参考にして、どの部位へのプロテクター着用が重要なのか確認してみましょう。
■頭部の次に守るべき箇所は胸部!
警視庁が発表したデータによると、2022年に起きたバイクの死亡事故において致命傷部位の割合は頭部45.0%、胸部が25.0%、腹部10.0%、頸部7.5%、腰部5.0%、全損5.0%、その他2.5%。また、2019年から2021年までの過去3年平均もまた1番は頭部、次いで、胸部、腹部の順です。
ヘルメットの着用は道路交通法により定められていますが、現時点でその他の部位のプロテクターを装着することは義務ではなく、違反にもなりません。しかし、胸部や腹部をはじめその他の部位の傷も致命傷になりうることがデータからもわかります。
命を守るためには胸部プロテクターをはじめ、あらゆるプロテクターを着用することが大切
当然ヘルメットの着用だけではバイクの死亡事故を防ぐことは難しく、命を守るためには胸部プロテクターをはじめ、あらゆるプロテクターを着用することが大切です。
では、プロテクターを選ぶ上で特にどの部位を重視すればよいのでしょうか。
前述のデータから判断すると、頭部の次に重視するところは、胸部、腹部と言えるでしょう。胸部や腹部には心臓や肺など重要な臓器があるため、警視庁も胸部プロテクターの着用を推奨しています。
次に重視したいのは頸部です。首の怪我は命にかかわるだけでなく、麻痺や半身不随といった重い後遺症が残る可能性もゼロではありません。
ちなみに首を守るものにはネックブレース(ネックプロテクター)と呼ばれるものがあります。しかし、バイクの走行において首の自由度はとても重要。合わないものや慣れないものを装着していると首の動きが妨げられ、逆に危険な事故を招いてしまう可能性もあるため、細心の注意が必要です。
また、冒頭のデータでは致命傷部位として「背中」のデータが入っていないものの、背中も重視しておきたい部位として挙げられます。
脊髄は、首同様に損傷すると後遺症が残る可能性もあるので、脊椎プロテクター、バックプロテクターで保護するようにしましょう
背中は胸部や腹部のように身体の中で大きな面積を占める上、脊髄が通っています。首同様に損傷すると後遺症が残る可能性もあるので、脊椎プロテクター、バックプロテクターで保護するようにしましょう。
そして最後は、腰や肩、足や腕です。
膝プロテクターや肘プロテクターなどそれぞれ専用のプロテクターがあるので、気になる部位に装着しましょう。また、足は転倒の際にバイクと道路の間に挟まれてしまうことがよくありますが、膝だけでなくすねまでカバーできるものもあります。
■プロテクターにはどのような種類があるのか
まずプロテクターは、ジャケットやパンツにプロテクターがはじめから内臓されているタイプと、手持ちの洋服やインナーの上から後付けで装着するタイプがあります。
プロテクターは、ジャケットやパンツにプロテクターがはじめから内臓されているタイプと、手持ちの洋服やインナーの上から後付けで装着するタイプがある
基本的には守りたい部位や好みに合わせて選べば問題ありませんが、季節やシーンに合わせて着用するアイテムをいくつか買い揃えておくことも大切です。冬に着用するフル装備のジャケットを夏にも着ていると熱中症になる恐れもあります。夏はメッシュ素材や冷感素材の単身体のものを装着するなど工夫をするとよいでしょう。
また、毎日の通勤には気軽に取り外しができる単身体タイプを、休日のロングツーリングには全部位をカバーできる内蔵型のジャケットとパンツを着用するなど、シーンに合わせてプロテクターを装着することで、安全性をより高めることができます。
「コンビニに行くだけ」「通勤通学の短時間だけ」とプロテクターを装着せずに走行するライダーもいるかもしれませんが、もしもの可能性を考慮して常日頃からプロテクターを着用することが大切です。
ちなみに、プロテクターにはハードタイプかソフトタイプか、という素材の違いもあります。
ソフトタイプのプロテクタ―は、柔らかくフィット感がある
名前の通り、ソフトタイプは柔らかくフィット感があり、ハードタイプは硬くゴツゴツしています。しかし、どのようなタイプを選ぶにしても、身体に合っていないものを使うと、プロテクターとしての機能を果たさないだけでなく、正しいライディングポーズを取れず、疲れや痛みが出てくることも。
安全のためにと装着しているプロテクターに気を取られて事故を起こしてしまっては本末転倒です。購入する前に試着をしたり、着用感に慣れるまでは長時間の走行は避けるなどして、正しく安全に使用しましょう。
※ ※ ※
バイクはクルマとは異なり身体がむき出しの状態で走行するため、より高い安全意識を持つことが求められます。プロテクターを活用しながら、安心、安全なバイクライフを送りましょう。
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