トランスフォームする電動バイク ICOMA「タタメルバイク」に試乗!
バイクのニュース / 2024年9月23日 7時10分
折り畳める電動バイク ICOMA「タタメルバイク」に試乗した近藤スパ太郎さんがレポートをお送りします。
■トランスフォーマーの元デザイナーが作ったバイク!
こんにちは! 電動モビリティに興味津々の近藤スパ太郎です。今、電動モビリティは過渡期で、最新技術や最新機能を投入した個性豊かな車両が次から次へと登場して、目が離せません。
そんな中2024年9月6日~7日に、日本のEVモビリティベンチャー「ICOMA(イコマ)」の試乗会が、ライコランドTOKYO BAY東雲で開催され、ボクも参加して来ました~!
受付には、次から次へとライダーがやって来て、車両の質問をしたり試乗に出発する方もいて、注目度の高さを実感しました。
ICOMA「タタメルバイク」に試乗する筆者(近藤スパ太郎)
試乗したのは、スーツケースサイズに四角形に折り畳みができる電動バイク、その名も「タタメルバイク」です。とてもコンパクトな車体ですが、定格出力0.6kWのモーターを搭載した原付一種です。
ICOMA「タタメルバイク」を開発した生駒崇光さん(中央)
開発者は玩具メーカーのタカラトミーで、変形ロボット玩具 “トランスフォーマー”のプロダクトデザイナーの経歴を持つ生駒崇光さん。
2015年頃に輸入された折り畳み式電動バイクを見て「僕だったらもっとカッコ良く、面白く変形させるのになぁ」と、自宅で開発をスタート。2021年には本格的に取り組むためにICOMAを創業。その後も試作を重ねて改良した7世代目の車両が完成した今年、予約販売が開始になりました。資材価格の変動等に対応するため「価格変動あり」というユニークな販売方法で、現在の価格は49万8000円です。
「バイクとしてのカッコ良さと走行性能」「トランスフォームする楽しさ」を両立させ、さらに「折り畳んでデスク下にコンパクトに収まり、玄関にも違和感なく置きたい!」と欲張りな要件を求めた結果、空間効率が良い四角いデザインになったそうです。全て自社設計と自社開発で、ウインカー等は自社の3Dプリンターで作っています。
■なかなか走行性能が良いんです!
トランスフォームする電動バイク、ICOMA「タタメルバイク」
コンパクトな車体でホイールベースも880mmと短いのですが、シートが後方にあり、跨って窮屈さはありません(身長172cmです)。NFCカードキーでメーターをタッチして車体電源を起動。
ICOMA「タタメルバイク」と身長172cmの筆者(近藤スパ太郎)。窮屈さのないポジションを実現しています
スロットルレスポンスとスタート加速性が良く、急な上り坂でも速度が落ちることなく走り、6.5インチのリヤタイヤに搭載したモーターの力強さを感じられました。
走行モードは最高速が異なる3モードから選択でき、最高速≦45km/hの一番上のモードがメイン使いとなりました。
ICOMA「タタメルバイク」。車名の通り、スーツケースのような形状へ折りたたむことができます
コンパクトさゆえの走行性能を改善するために、既存の原付スクーターで採用が多い10インチのフロントタイヤを履き、前後にサスペンションも搭載したそうです。
折り畳みができるコンパクトな車両のため、乗り心地の期待はしていなかったボクですが「走行安定性、コーナリング性、なかなか良く考えて作っているなぁ~」と感じながら走るのも、楽しい要素のひとつとなりました。
■トランスフォームも良く考えられている!
参考までに、折り畳みの手順は以下の通りです。
ICOMA「タタメルバイク」の折りたたみ手順
1.スタンドを解除しICOMAのタグを引っ張ってテールを持ち上げスイングアームを立てる
ICOMA「タタメルバイク」の折りたたみ手順
2.スイングアームのロックを兼ねるステップを折り畳んで収納
ICOMA「タタメルバイク」の折りたたみ手順
3.ステムととハンドルストッパーのロックを解除し、ハンドルを畳んでボディ内に収納
ICOMA「タタメルバイク」の折りたたみ手順
4.ナンバーを折り畳んでテール部を前にスライドさせる…などなど、手順は多いのですが、パズルの様にピッタリ収まる楽しさがあります。シートをスライドさせる「シュイン!」という音が爽快で、意味なく何度もスライドさせてしまいました。
ICOMA「タタメルバイク」。折りたたむことでご覧のように運ぶことが可能です
BOX形状に畳んだらローラーが機能してカートの様に運べちゃいます。
■他にもこんな便利な機能もあります!
ICOMA「タタメルバイク」。サイドパネルは簡単に着脱可能で、着せ替え感覚でカスタマイズが可能です
サイドパネルは簡単に着脱可能で、着せ替え感覚でカスタマイズが可能。別売のストッパーでパネルがミニテーブルにもなります。2AのUSBポートも備え、スマホ充電やLED照明などアウトドアシーンで活躍できそうです。
車両充電はプラグイン式で、100V電源で3時間弱でフルチャージ。スペック上の最大航続距離は≦30kmですが、走行条件にもよりますが、安全マージンを持つともっと短いでしょう。
それでも、おもちゃの楽しさが実物大の電動バイクになった、タタメルバイクの使い勝手は無限大! 量産化に向けた準備も進めているそうなので、今後のタタメルバイクバイクの進化と、ものづくりベンチャーICOMAの躍進にも期待しているボクです!
ICOMA「タタメルバイク」主要諸元
ICOMA「タタメルバイク」
●全長×全幅×全高:1230×650×1000mm (折り畳み時:690×260×690mm)
●シート高:710mm
●ホイールベース:880mm
●最低地上高:110mm
●車体重量:63kg
●原動機:インホイールモーター
●定格出力:0.6kW
●最大出力:2kW
●最高速度:≦45km/h
●一充電航続距離:≦30km
●駆動用バッテリー:リチウムイオン電池
●バッテリー電圧/容量/充電時間:51.2V/12Ah(約0.6kWh) /約3h
●ブレーキ:F/ドラムブレーキ R/機械式ディスクブレーキ
●タイヤサイズ:F/80/90-10インチ R/90/65-6.5インチ
●耐荷重:100kgまで
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