どのタイミングで変えればいいの!? エンジンオイルはどれくらいの間隔で交換するべきなのか？

「バイクの血液」とも呼ばれるエンジンオイル。エンジンオイルはバイクを動かすにあたって非常に大切な役割を担っており、定期的に交換が必要です。では実際にバイクのエンジンオイルは、どれくらいの間隔で交換するべきなのでしょうか。

■知ってた？エンジンオイルの交換基準

　エンジンオイルとは、バイクのエンジンを動かすための重要な役割を担う「潤滑油」のこと。「バイクの血液」とも言われるほどに大切な存在で、主に5つの役割を担っています。

　まずピストンやシリンダーなどの摩擦を低減し、動きをスムーズにする「潤滑作用」、汚れが溜まるのを防ぎ、エンジン内をきれいに保つ「洗浄作用」。そして部品の間に入り込み、燃焼ガスが逃げないようにする「密閉作用」、摩擦熱を吸収し、部品を変形などから守る「冷却作用」、そして、空気や水分などで部品が錆ないように守る「防錆作用」です。

エンジンオイルは時間が経つと劣化してしまうため、定期的な交換が必要

　これらは、安全にエンジンを動かすために欠かせないもの。バイク初心者の中には、エンジンオイルの交換をまだしたことがないという人もいるかもしれませんが、エンジンオイルは時間が経つと劣化してしまうため、定期的な交換が必要です。そのため、交換せずに走行を続けてしまうと大きな故障の原因になることも少なくありません。
　
　では、エンジンオイルはどのくらいの間隔で交換するべきなのでしょうか。エンジンオイルの交換時期は、いくつかの基準で判断することができます。まず、エンジンオイルの色について。

　エンジンオイルは新品の場合は透き通った黄色をしているものの、汚れると茶色や黒色など濁った色合いになります。このように濁った色合いとなった場合が、交換のタイミングです。

　また、エンジンオイルが乳白色になっている場合は水が混ざってしまっている可能性があるため、この場合も交換が必要となります。

　ちなみに、エンジンオイルはオイルレベルゲージや点検窓で確認することができ、オイルの色だけでなく残量も一緒にチェックすることが大切です。このオイルの残量が少ない場合にも、交換が求められます。

新車購入後の初めてのオイル交換であれば走行距離1000km、それ以降の交換は走行距離3000km〜5000kmごとの交換が望ましいと言われている

　次に、走行距離について。新車購入後の初めてのオイル交換であれば走行距離1000km、それ以降の交換は走行距離3000km〜5000kmごとの交換が望ましいと言われています。

　また、空冷エンジンの場合は3000km、水冷エンジンは5000kmが目安だと言われています。ただ、交換の時期はあくまでも目安であるため、交換のタイミングは早いに越したことはありません。そのため、走行距離が交換時期の目安に届いていなくとも、状況に合わせて交換することが大切です。

　そして、経過期間について。エンジンオイルは新車購入時の初回は1ヶ月、それ以降は6ヶ月ごとの交換が推奨されています。

　一方で、エンジンオイルは走行距離だけでなく、気温などの影響でも劣化します。そのためバイクを使用していなくても交換が必要となり、未使用期間が半年以上となる場合は、オイルを交換することが望ましいです。

エンジンオイルを交換しないとオイルの持つ「役割」が発揮されなくなってしまうだけでなく、エンジン性能や始動性の低下に繋がってしまう

　なお、エンジンオイルを交換しないとオイルの持つ「役割」が発揮されなくなってしまうだけでなく、エンジン性能や始動性の低下に繋がってしまいます。また、異音などの問題が起こることもあり、オーバーヒートや故障の原因になることも。

　このような問題から引き起こされる事故の可能性を減らすためにも、定期的にエンジンオイルを確認するほか、推奨されている目安の時期に交換をおこなうことが大切だと言えるでしょう。

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　エンジンオイルの交換時期や基準は、排気量やエンジンの種類などの、バイクごとによって異なっています。したがって、購入したバイクの取扱説明書に書かれている判断基準を確認し、交換の判断をすることが推奨されます。

　ちなみに、エンジンオイルの交換は自分自身でおこなうことも可能です。しかし、交換のために必要な工具や、自分のバイクに合うエンジンオイルを用意する必要があるため、まだバイクに慣れていないという人は、交換を業者に依頼するとよいでしょう。