購入時から異音が出ていたサンバーのエアコン 本体交換も途中から「生ぬるい風」が……その原因は? トランポもリフレッシュしよう!! Vol.15
バイクのニュース / 2024年9月29日 7時10分
以前はハイエースでしたが、現在は、軽ワゴンのサンバーディアスで「軽トランポ生活!!」を楽しんでいる私(たぐちかつみ)です。しかし、軽ワンボックスは大型モデルの積載が大変で、不向きだと判断しましたので「軽トラ」を追加導入しました。しかし、この軽トラが「訳あり車」で、ちゃんと走らせるためには、いろいろな出来事がありました……。初代水没号から2代目エアコン付きTT1へと乗り換えましたが、偶然にも出会った「元赤帽」の「現青帽」にひとめぼれして、またまた車両入れ換えしました。しかし、直しておきたい部分は、多々ありまして……
■恐ろしいほど異音を発していたコンプレッサー
エアコンが効かなくなってしまった100系スーパーロングのハイエースを走らせていた経験が過去にあります。しかし、それ以上に厳しい暑さ(熱さ!!)なのが、エアコンが効かない軽トラックです。
背高のっぽの赤帽純正幌荷台から背が低いこれまでの軽トラサンバーで利用していた幌へ交換したことで、装甲車!?のような雰囲気でもある青帽サンバー。左後方の視界を確保できる「小窓」を追加したことで、安全確認が楽になりました。「幌車」はバイクが濡れなくて最高です
何しろキャビン=運転空間が小さな部屋なので、あっと言う間に、太陽光で温められてしまい、まじで「ヤバいよ、ヤバいよ~♪」になってしまいます。言葉で例えれば、ほんの一瞬であっちっちです。それがエアコン無し、もしくはエアコンが効かない軽トラの現実なのであります。
荷台のサービスカバーを取り外すと、ピカピカに輝く純正リビルド部品の「エアコン・コンプレッサー」が目を引きます。駆動プーリーのクラッチベアリングからの異音が激しくなったので、まだまだ良く冷えましたが怖くなってコンプレッサー交換しました
初代水没サンバーから、初期型TT1にダウングレードしてでも車両を入れ換えた最大の理由は、ズバリ「エアコン装備の有無」でした。その後、「元赤帽」の払い下げ車で、WRブルーにオールペン済だった三代目(三台目)に乗り換えた理由は、憧れだったスーパーチャージャー仕様のエンジンかつ2駆のTT1で、しかも探していた5速マニュアル車。さらには「エアコンがキンキンに効く!!」ことでした。
しかし、車両購入時には、コンプレッサー本体のクラッチプーリーから、ベアリングの異音が出ていました。そんな異音のお話しは了承済で購入しましたので、そのうち「エアコン本体を交換すれば良いだろう」などと、簡単に考えていました。
そんなエアコンからの異音が日増しに大きくなり、ある日、高速道路走行中のトンネル内で、窓を開けた時にビックリ仰天!! 今にも壊れそうな大きな音を発しているのが、我が軽トラサンバーでした。
そんな状況に気が付いてしまうと、いてもたってもいられません。今はキンキンに冷えるエアコンでも、いつかはベアリングが破損して、ロックしても不思議ではない状況ですし、ロックしたらまともに走ることすらできなくなります。
■コンプレッサー交換後に不調発生……!?
バイク仲間で四輪のプロメカニックを通じて、スバル純正エアコン本体のリビルド品を購入しました。高圧側、低圧側の配管パイプ双方とも、冷媒ガスの漏れはありませんでしたが、念のためにエキスパンションバルブ+エバボレータ本体も同時に交換しました。
冷媒ガスを回収した後に旧コンプレッサーを取り外してリビルド品と比較しました。手で回すプーリーの抵抗感と音は、リビルド品と大違い!! 手で回しただけでもその違いは明確でした。なにしろ走行中に発する異音が怖かったほどです
エバボレータとは、コンデンサ本体(オイルクーラーのような形状)に冷媒ガスを流すことで本体がキンキンに冷たくなります。その本体のフィンの隙間を通過した空気が冷えることで、キャビン内を冷やす役割を担っているようです。パイプやジョイントからガス漏れが起こると、圧力が下がって冷媒ガスが冷えません。エアコンを動かしても、生暖かい風や今ひとつ冷えない風が吹き出してしまいます。
コンプレッサーを復元してからベルトを張り、真空ポンプをセットして、冷媒配管内を真空状態にセットアップします。指定の冷媒ガスを専用レギュレーター経由でつないで配管内に送り込みます。ガス不足の時にもレギュレーターを接続すれば状況把握できます
コンプレッサー本体をリビルド品へ交換したことで、異音は皆無になり、快適に走るようになりました。ところが、気が付くと「冷えた風」ではなく「生ぬるい風」になっていることがあります。
エアコンスイッチを入れると、ダッシュのACスイッチランプは点灯します。冷たい風が出てくるものの、数分後には常温の風へと……。そんな現象が起こってしまうことがありました。こりゃなんだかヘン!? だと気が付きましたので、ACボタンのオンオフを繰り返し行うと、運転席の背もたれ裏から、カチカチっと音が聴こえてくることに気が付きました。
そこで、音の源にあるリレーらしき部品を指先で触れてみると、驚くほど熱い!! どうやらこのリレーが怪しいかも!? と思えました。作動しているリレーは2個ありました。エアコンスイッチを入れると、その2個のリレーからカチカチ音が聴こえます。
今ひとつ冷えが悪かった原因は、エアコンスイッチのリレーだったようです。スイッチング時には切り替わりますが、マグネットスイッチが保持できず、リレーが熱を持つと単なる送風に変わりました。社外部品ながら新品リレーに交換して症状は改善しました
ものは試しと考え、隣のリレーと入れ替えてみました。すると、その後は何と、冷たい風が出続けてくれるではありませんか……。どうやらエアコンスイッチング用のリレーがパンクしたらしく、スイッチを入れた時は機能していても、ある一定の使用時間を過ぎるとリレー本体が熱を帯び、そのうちリレーのマグネットスイッチが解除され、ACスイッチを入れても、実はエアコンが入っていない状況になっていることがわかりました。
メーカー純正リレーは安心だけど1個数千円と驚きの高値……。そこで、1個数百円で購入できる同じ機能の外国製社外部品へと交換しました。交換からしばらく経過しますが、今のところエアコンはキンキンに冷えて、すこぶる快適です!! いつまでもつのかわかりませんが、ダメになったらまた交換しようと思います。
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