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芸術の秋! 『大地の芸術祭2024』を自転車で楽しむ準備とコツ

バイクのニュース / 2024年10月8日 11時10分

世界最大級のアートの祭典『大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2024』が、新潟県南部を舞台に2024年7月13日から11月10日まで行なわれます。開催地域内に散りばめられた300点を超える作品を、自転車で巡るための準備とコツを紹介します。

■芸術の秋を自転車と共に感じる

『大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2024』は、3年に1度のアートの祭典です。舞台は新潟県の越後妻有地域(十日町市・津南町)。通年鑑賞可能な野外作品に加えて、新作や屋内展示を含めた、計311点の作品が開催地域内に散りばめられています(会期:2024年7月13日から11月10日まで)。

東弘一郎「廻転する不在」/自転車を利用した作品。現在、作品の自転車に乗ることはできませんが、愛車との撮影は思い出の一枚になります東弘一郎「廻転する不在」/自転車を利用した作品。現在、作品の自転車に乗ることはできませんが、愛車との撮影は思い出の一枚になります

 越後妻有地域は、信濃川両岸の河岸段丘と、その背後に広がる山々からなる、自転車で走りごたえ満点のエリアです。市街地から山奥まで、至る所に現れる作品の中から、自分のお気に入りを見つけてみましょう。

■自転車と装備

 多くの作品には舗装路でアクセスが可能です。しかし、さすがは日本有数の豪雪地帯。舗装が荒れているところも多く見られます。作品によっては未舗装路を走った先にあることも。

 ロードバイクでは、太めのタイヤを選ぶと良いでしょう。私(筆者:才田直人)は「25C」(※「C」はmmを表す自転車のタイヤの幅。数字が大きくなるほど太くなる。一般的なロードバイクは25~30Cくらいで、グラベルバイクは38~55Cくらい)で走りましたが、少し不安を感じる場面がありました。

 路面を気にせずに走り回ることができるグラベルバイク(※山道ほどではない未舗装路を快走するための自転車)も良いでしょう。

 また、簡単な山道を歩くこともあります。ロードバイク用シューズではクリートカバー(※シューズとペダルを固定するビンディングシューズの裏に付けるクリートは、グリップが効かないので徒歩に向かない。また、クリートが削れてしまうと、ペダルとの噛み合わせが緩くなり、固定力がなくなってしまう。クリートの保護と安全のために、ゴム製のカバーを付けると安心して歩くことができる)は必須です。

 可能であれば、オフロードバイク用のシューズやスニーカーでライドに出かけると、アート鑑賞に集中できるでしょう。

■どこから走り出そう?

 オススメの拠点は、道の駅「クロステン十日町」です。隣接する越後妻有里山現代美術館『MonET(モネ)』は、この芸術祭の中心地です。美術館の展示が素晴らしく、周囲には野外作品もたくさんあります。駐車場もあり、十日町駅から近いので輪行(※自転車を分解したり折りたたんで、専用の収納ケースや袋に入れて公共交通機関で持ち運ぶこと)で訪れるにもアクセス抜群です。街中なので飲食店にも困りません。そしてライド後には温泉で汗を流すこともできます。

■まず作品鑑賞パスポートを購入しよう!

原広司+アトリエ・ファイ建築研究所『越後妻有里山現代美術館MonET』は大地の芸術祭を巡る上での一大拠点になります原広司+アトリエ・ファイ建築研究所『越後妻有里山現代美術館MonET』は大地の芸術祭を巡る上での一大拠点になります

 パスポートは4500円。入館料が1施設だけで1500円の美術館もある中で、ほぼ全ての施設を自由に鑑賞できるので、パスポートは非常にお得です。数日間、越後妻有に滞在予定があれば必ず購入しましょう。飲食店や温泉施設の割引も受けられる、嬉しい特典も付いてきます。

 十日町駅やMonET、清津峡などの芸術祭関連施設、地域内のセブンイレブンでも購入が可能です。

■公式アプリとスタンプラリー

 作品を巡る際に、非常に役に立つのが公式アプリです。公式WebページからQRコードをスキャンしてインストールすることが可能ですが、より簡単なのは、現地で「作品」を見つけてしまうことです。周囲を見渡して、芸術祭のノボリを見つけたら、作品はすぐ近くにあります。

作品の側に立つ、QRコードの印刷された案内板作品の側に立つ、QRコードの印刷された案内板

 作品の側には、QRコードが印刷された案内板が立っています。そこに表記されているQRコードを読み込めば、あっという間に公式アプリをインストールすることができます。

 続いて、アプリ内の「スタンプ」をタップして、作品のQRコードを読んでみましょう。電子スタンプラリーのスタンプをゲットできます。パスポートを購入しなくても、電子スタンプラリーは楽しめます。

 パスポートを購入した人は、パスポートにもスタンプを押しましょう。やはり紙のページがスタンプでいっぱいになっていく過程は、ワクワクするものです。

■アプリの活用術

 アプリでは作品の情報や場所も確認することができます。気になる作品に星をつけることができるので、300点を超える作品の中でどこを優先的に巡ろうか、視覚的にわかりやすくなります。

 作品の情報の中には公開日時も書かれています。基本的に、野外作品を除いて火・水曜日が定休日です。

 作品によっては、午前11時から公開、15時30分に閉館といったものもあるので注意しましょう。

■出発前に持ち物リストをチェック!

内海昭子「たくさんの失われた窓のために」photo by H.Kuratani/窓枠に切り取られた景色は、たなびくカーテンと共に二度と同じ画にはなりません。お気に入りの瞬間をのんびり待ちましょう内海昭子「たくさんの失われた窓のために」photo by H.Kuratani/窓枠に切り取られた景色は、たなびくカーテンと共に二度と同じ画にはなりません。お気に入りの瞬間をのんびり待ちましょう

【スマートフォン】公式アプリや地図アプリを活用しましょう。
【パスポート】これさえ持参すれば、ほとんどの展示を無料で鑑賞できます。
【クリートカバー】ロードバイク用のシューズの人はお忘れなく。
【前後ライト】越後妻有地域は、トンネルやスノーシェイドがたくさんあります。安全のためにライトを付けましょう。
【虫除けスプレー】野外展示が多く、森や草原に分け入ることもしばしば。虫除け対策は必須です。
【自転車の鍵】アート鑑賞中には自転車を停めることも。そんな時はしっかり施錠しましょう。
【補給食とドリンク】山岳エリアでは補給ポイントが見つからないことも。補給食とドリンクは念の為、少し多めに持っておきましょう。

 これで準備は完了です。どう走るかは自由! 予定を決めずに現れた展示を見て回るもよし、気になる展示を目指して走るもよし。少し特別な、アートなライドに出発です!

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