バイクを買うなら新車？中古車？それぞれのメリット・デメリットを徹底解説

バイクを購入する場合の選択肢は、大まかに分けると新車を購入するか、中古車を購入するかの2パターン。新車と中古車には、それぞれどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

■バイク選びは何に重きを置いて選ぶかが大切

　バイクを購入する際に、新車を買うべきか中古車を買うべきか、悩む人は多いと思います。ライダー1人ひとりの事情や好みは異なるため、「新車の方がよい！」とは一概には言えず、何を重視してバイクを選ぶかが、大事なポイントとなります。
　
　自分にぴったりの1台を見つけるために、そして購入後に後悔しないためにも、新車と中古車それぞれの特徴をきちんと理解しておきたいところです。

　そもそも新車はすべての部品が新品で、新規登録されたことがない車両の事。当然購入者が初めてのオーナーとなります。

　一方、中古車は前オーナーが所有し乗っていた車両のこと。たとえば「ワンオーナー」と記載があれば、1人のオーナーが所有した履歴があり、そのほかの場合は過去に何人のオーナーの手に渡ったか、基本的にはわかりません。

　では、新車と中古車にはそれぞれどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

新車最大のメリットとしては、すべてのパーツが新品で新しいという点が挙げられる

　まずは新車について。新車最大のメリットとしては、すべてのパーツが新品で新しいという点が挙げられます。新品であることのメリットは、傷や曇りがひとつもないという見た目の話に限ったことではありません。

　劣化や消耗している部品がないということは、バイクがベストな状態であるということ。つまり、バイク本来の走りを発揮できる状態にあるということです。そうなると、故障やトラブルも起きにくく、余計な出費や時間のロスなどが発生する確率がかなり低減される事になります。
　
　ふたつ目のメリットは、メーカー保証が充実している点。ホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキの国内4大メーカーで見ても、新車に付帯するメーカー保証は2年間。ディーラーで購入した場合は、さらに1年間のディーラー保証が付くため、合計で3年間の保証が付くということになります。

まっさらな状態から自分の走りのスタイルや好みに合った仕様へと変化させられる点は、新車の醍醐味

　そして新車3つ目のメリットは、自由にカスタムしやすい点。

　乗り物の中でも特に趣味性の高いバイクは、カスタムも楽しみのひとつと捉えるライダーも多いと思います。まっさらな状態から自分の走りのスタイルや好みに合った仕様へと変化させられる点は、新車の醍醐味と言えるでしょう。

　ただし、新車は中古車に比べると価格が高い点がデメリットとして挙げられます。

　一方で、メーカーの新車購入サポートサービスなどもあるので、活用して賢く購入するのがよいでしょう。そのほか、車種によっては納期までに時間が掛かる場合があったり、慣らし運転が必要などといったデメリットもありますが、これらをデメリットと捉えるかは人それぞれ。納期を急いでいなければ、特に気にする点ではありません。

■古いバイクは壊れやすい？ 中古車のメリット・デメリット

　中古車の1番の魅力は、価格が比較的安いという点。「少しでも安いものを」と中古車を選択するのは賢明な判断で、その分、ヘルメットやグローブなどの装備や任意保険の加入などの費用にあてることが可能です。

　そしてふたつ目のメリットとしては、バイクを選ぶ選択肢が広がる点。

　新車の場合は現行モデルしか購入できない場合がほとんどですが、中古車であれば、過去の名車や絶版車などの購入も可能。つまり旧型モデルの方が好みという場合も、中古車で探せば見つかる可能性があるということです。

中古車の1番の魅力は、価格が比較的安いという点

　そして3つ目のメリットは、高価なカスタムパーツが付いている場合があるという点。

　高価なオプションパーツが付いていたり、購入予定だった人気のカスタムがすでに施されているバイクなら、購入時にお得感を得ることができるなど、自分好みにドレスアップされた1台に出会えるかもしれません。

　なお、中古車には車体やパーツの劣化・消耗でトラブルが起きる可能性が高いというデメリットがあります。前オーナーがどのような乗り方、メンテナンスをしてきたかにもよりますが、新車に比べると異変やトラブルが起きやすいという事実は否めません。

　また、エンジンオイルやブレーキパッドなどの消耗品も、場合によっては購入後すぐに交換を余儀なくされる場合もあるでしょう。

バイクの状態は購入する店の知識や整備技術も大きくかかわってくるため、信頼できる店舗を見つけるのも重要なポイント

　ちなみに、バイクの状態は購入する店の知識や整備技術も大きくかかわってくるため、信頼できる店舗を見つけるのも重要なポイントとなります。

　そして中古車2つ目のデメリットは、新車に比べ保証が短かかったり、付いていない場合があったりする点。中古車の場合はメーカー保証がなく、販売店独自の保証を付けることになりますが、そういった保証は長い所で6か月、短いところだと1か月から3か月、保証がないショップもあるので、その点が注意ポイントです。

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　バイクの新車と中古車にはそれぞれメリットとデメリットがあるため、一概にどちらが良いとは言い切れません。

「初めてのバイクなので傷も気にせず乗りたい」や、「とにかく安さ重視で選びたい」、「整備のことは分からないので壊れにくいものがよい」など、バイク選びの基準は人ぞれぞれです。

　自分にあったバイクを見つけるためにも、ディーラーであれ中古車販売店であれ、信頼できて長く付き合えるお店を見極めることも大切です。