今も継承される伝説の車種! スバル「レガシィ」とは
バイクのニュース / 2024年10月13日 17時10分
モータースポーツ界の生き字引、現役レーサーの木下隆之氏の連載コラム「木下隆之のヒストリカルパレード(通称:ヒスパレ)」連載第32回目は、1989年に登場したスバル初代「レガシィ」を解説します。
■バブル絶頂期に生まれた伝統のクルマ
デビューは1989年ですから、時代はバブル経済の狂乱の最中であり、それは自動車業界も同様に華やかさを享受していました。ですから、レオーネを拡大したレガシィが誕生したのであり、そのレガシィが贅沢な作り込みがなされていたのも道理です。
といっても、闇雲に派手さや豪華さを求めておらず、地に足のついた開発スタイルは好感が持てました。いま見ても安心感のあるデザインです。
スバル「レガシィ 2.0 GT 4WD」(写真提供:ミハラ自動車)
全長は4510mm、全幅は1690mm、全高は1395mmです。車幅は5ナンバー枠に収めていますが、前後に長い堂々とした体躯が印象的ですね。それまでのレオーネよりも全長140mm長く、幅は30mm広いのです。バブル時代のユーザーが求めるサイズ感を満たしているというわけです。
デザインをつぶさに観察すると、超個性的な洗練された筆捌きが確認できます。正統派セダンスタイルですが、全体的にウエッジシェイプです。空気の壁を切り裂かんばかりのくさび型なのは、ミドルセダンとしては異例でした。フロントが鋭角に低く抑えられていながら、リアエンジははっきりとしたデッキ形状なのです。高速ツアラーらしい雰囲気を醸し出しているのは、その辺りの造形が影響しているのでしょう。
AピラーとBピラー、そしてCピラーはブラックアウトされている(写真提供:ミハラ自動車)
フェンダーはわずかにワイドに張り出していますし、AピラーとBピラー、そしてCピラーはブラックアウトされています。これにより、航空機のキャノビーのような先進な印象を与えることに成功しているのです。6ライトのサイドウインドーも個性的ですよね。
スバルが誇るアルシオーネのデザインテイストであり、スバルアイデンティティが確立されていることを証明しています。やや近未来的であり、その強烈な個性がいまでも支持されているのです。
水平対向4気筒DOHC16バルブICターボエンジン搭載(写真提供:ミハラ自動車)
搭載するエンジンは当然ながらスバル特有の水平対向4気筒です。排気量は1.8リッターと2リッターが用意されていましたが、ここで紹介するのはフラッグシップである2リッターモデルです。水平対向のDOHCですからカムシャフトはツインではなく4本組み込まれています。バルブはそれぞれ4バルブですから合計で16バルブ。そのユニットにインタークーラーターボが合体されていたのです。妥協なき贅沢仕様ですね。
もちろん駆動系は4WDです。アクティブ・トルクスプリット式のフルタイム4WDでした。ボディサイズは決してコンパクトではないミドルセダンですが、国内外のラリーにも積極的に参加し、好成績を収めています。ともすれば高級セダンに属する車格であり内外装の作り込みではありますが、走りの性能は失ってないのです。さすがスバルだと称賛したいですね。
スバル「レガシィ 2.0 GT 4WD」(写真提供:ミハラ自動車)
実はこのBC型となる初代レガシィにはステーションワゴンがあり、絶大なる人気を誇りました。それが築き上げた伝統はいまでも伝承されています。誇り高いモデルなのですね。
バブル経済に浮かれることなく正しいセダンを作り上げたスバルの伝統は今でも受け継がれています。質実剛健がとても似合うクルマです。
◾️スバル「レガシィ GT」
<エンジン>
形式:EJ20
種類:水平対向4気筒DOHC16バルブICターボ
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
総排気量(cc):1994
圧縮比:8.5
最高出力(ps/r.p.m):220/6000
最大トルク(lg-m//r.p.m):26.5/3600
燃料タンク容量(リットル):60
<寸法・定員>
全長(mm):4510
全幅(mm):1690
全高(mm):1395
ホイールベース(mm):2580
最低地上高(mm):165
乗車定員(名):5
※ ※ ※
1989年3月に発売されたホンダのロードスポーツバイク「CB-1」は、特徴的なスタイリングをもつネイキッドバイクでした。
ホンダのロードスポーツバイク「CB-1」
「CB-1」に採用された特徴的なフレームは、メインパイプに大径の構造用炭素鋼管を採用したツインチューブ式ダイヤモンド型で、鋼管の持つ靱性を活かしながら剛性感のある操縦フィーリングを実現し、メカニカルな機能美を追求したエンジン部を、フレームとバフ仕上げのエキゾーストパイプで抱え込むように配置することで立体感溢れるプロポーションを実現していた。
発売当時の「CB-1」の価格は、64万6000円でした。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
日産の「901活動」から生まれた! 7代目 B13型「日産・サニー」とは
バイクのニュース / 2024年11月17日 17時10分
-
「レガシィ」消滅で改めて問う SUVは日本の交通事情に合っているのか? 日の丸SWは“オワコン”か
乗りものニュース / 2024年11月3日 16時12分
-
スバル「レガシィ」国内販売終了へ! 36年の歴史に幕… 「最後のアウトバック」は“歴代オマージュ写真”採用! どんな意味があるのか
くるまのニュース / 2024年10月28日 16時10分
-
「やっぱり売るのやめちゃうのね」スバル『レガシィ』終了にSNSで悲しみの声
レスポンス / 2024年10月28日 12時0分
-
日本で「レガシィブランド」終焉…! 36年の歴史に幕、アウトバックは30年の歴史! レガシィがもたらした“スバルらしさ”とは
くるまのニュース / 2024年10月27日 14時10分
ランキング
-
1ナッツを食べると認知症予防になるのか…理想は1日30g
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月24日 9時26分
-
2小泉孝太郎がやっている「納豆の最高においしい食べ方」 タレ半分、“あるもの”をたっぷり
Sirabee / 2024年11月22日 16時15分
-
3「既婚者よりも経済的に余裕がある」だけじゃない…末期がんの医療ジャーナリスト(59歳)だから気づけた「独身がん患者」のメリット・デメリット
文春オンライン / 2024年11月24日 6時10分
-
4冒険をあきらめる“元少年”が続出…36年ぶり『ドラクエ3』にあらわれたモンスター以上の“難敵”
週刊女性PRIME / 2024年11月20日 6時30分
-
5品川イオンスタイル「最強フードコート」の実態 太っ腹にも程がある?自由すぎる食のスポットだ
東洋経済オンライン / 2024年11月24日 12時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください