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日本では「ダメ絶対!!」ドイツでは厳格に合法なアルコールと運転の関係

バイクのニュース / 2024年10月16日 17時0分

レーシングドライバーの木下隆之さん(筆者)は、ドイツのライダーたちがカフェで休憩する姿を見て羨ましいと言います。どういうことなのでしょうか。

■ライダーを癒す定番メニューと言えば……

 ドイツ人のツーリング好きはなかなかのもので、休日に限らず、僕(筆者:木下隆之)は道沿いのカフェで旅の疲れを癒すシーンをよく見かけます。そんなライダーたちが口にしているものはほぼ決まっていて、カリーヴルストやシュニッツェルです。

ドイツのカフェでよく見かける光景。休憩中のライダーが口にするのはほぼ決まっている模様ドイツのカフェでよく見かける光景。休憩中のライダーが口にするのはほぼ決まっている模様

 カリーヴルストは、いわばフランクフルトを輪切りにし、ケチャップとマヨネーズの上にカレー味のパウダーをまぶしたものです。シュニッツェルは、日本で言うならば豚カツでしょう。もはや国民食ですね。たいがい太いポテトフライが添えてあります。とても美味しいのですが、ちょっとカロリー過多かもしれません。

 ライダーたちはツーリングの休憩でたいがいそれを頬張っているのですが、喉を潤すのはコーラやビールなのもお約束です。濃い味のカリーヴルストやポテトフライには、シュワっとする炭酸と相性が良いようです。

 とくにドイツのビールは、日本のそれよりも口当たりが爽やかです。ドイツ人はビールにもこだわりがあります。地方に行けばご当地ビールがあります。赴いた土地でそれぞれのビールの味を確かめるのも、ツーリングの楽しみなのかもしれませんね。

 と、ここまで読み進めてくださって、原稿の破綻を感じた人がいるかもしれません。「バイクでツーリングの休憩にビール? 飲酒運転なんてありないでしょ」と、怪訝に感じられたかもしれません。

 これはけして創作ではありません。ドイツでは飲酒運転は合法なのです。飲酒してからクルマを運転しても叱られないのです。

 とは言うものの、もちろん程度があります。酩酊して運転が許されるはずもありません。しかも「多少ならバレないよ」といったグレーゾーンではなく、ドイツでは血中アルコール濃度が0.05%以下なら合法なのだそうです。

 日本の健康福祉局のデータによると、0.05%は「ほろ酔い期」に属するそうです。もちろん運転には適しませんよね。ですがドイツでは合法なのです。信じてもらえないかもしれませんが、軽度な飲酒ならば合法なのです。

 飲酒運転を取り締まる検問でアルコールチェックを受けることもあるそうですが、ビール1本はもちろんのこと、ワインを1本を空けても、ちゃんと歩けて公安とまともな受け答えができれば無罪放免だというのです。よしんば公安に停められても、呂律が回れば良いというのです。

「友達の結婚式でビールを飲みました」

「それはよかった。結婚おめでとう」

 そう言って送り出されたこともあるそうです。

 日本では運転とアルコールは禁忌の関係にあります。一滴でもアルコールを口にすれば運転できません。ですが、ドイツでは合法なのです。したがって、ロードサイドカフェで、カリーヴルストやシュニッツェルのお供にビールをプシュッとやっているわけですね。

 もっともドイツは自己責任の国であり、違反には厳格です。事故を起こしたらとんでもなく厳しい罰則が待っているようです。くれぐれもご注意を。

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