人生初の愛車にオススメ! スズキの万能アドベンチャー「Vストローム250 SX」
バイクのニュース / 2024年10月25日 12時10分
2023年8月に国内販売が開始されたスズキの250㏄アドベンチャー、「Vストローム250 SX」に試乗。そのインプレッションです。
■個性的なクチバシデザインがオシャレなスマートアドベンチャー
2022年5月にインドで販売が開始され、2023年8月に日本導入されたスズキの250㏄アドベンチャー、「Vストローム250 SX」に試乗しました。
スズキの250㏄アドベンチャー「Vストローム250 SX」と筆者(先川知香)
Vストローム250 SXは、「ジクサー250」と同じ油冷単気筒エンジンが搭載されたスポーツアドベンチャー。フロントのシャープなくちばしデザインが個性的な1台です。
私(先川知香)のこれまでのインプレッション記事を読んでくれている人なら分かると思いますが、自分の愛車として選ぶなら足つきをかなり重視する私としては、車高が高い傾向にあるアドベンチャーモデルには少し苦手意識が付きまとうカテゴリ。
Vストローム250 SXもその例外ではなく、第一印象は車高が高くて辛そうだなというものでした。
しかし実際に跨ってみると、身長165cmの私でギリギリではありますが、両足のつま先がシッカリ着けるレベル。さらに車重も167kgと、そこまで重くは無い為、一気に安心感が高まりました。
さらに、シートのクッションも厚めで、乗り心地は抜群。アドベンチャーモデルは自転車に座る姿勢とほぼ変わらないようなライディングポジションで乗れる事もあり、長距離移動も楽々な印象です。
シート高835mmの足つき性(身長165cm)
デザインも、この個性的なクチバシフォルムが個人的にはドストライク。スズキを象徴する鮮やかなチャンピオンイエローと独特なフォルムが唯一無二で、あまり他の人と被りたくないなど、独自性を重視する人にもピッタリなモデルとなっています。
車格も昨今は、排気量よりコンパクトに感じるモデルが主流になっている中、ホントに250㏄?と疑いたくなるような堂々とした大きさで、存在感は抜群。
同じ油冷エンジンを積む250㏄モデルで同じくインド発の「ジクサー250」を見た時は、その素材感や細かいディテールにどうしても安っぽさを感じずにはいられませんでしたが、このVストローム250 SXは、そういった残念ポイントも皆無でスズキの250㏄ラインナップの中でも、コストパフォーマンスは高めです。
■バイクの楽しさを教えてくれるダイレクトな操作感
そんな個性的なデザインや存在感がお気に入りのVストローム250 SXですが、すごいのは見た目だけではありません。
まず驚いたのが、その走り。走り出しからパワフルなエンジンは、ダイレクトにアクセル操作に反応してくれるため、低速域から安定感が抜群です。
スズキの250㏄アドベンチャー「Vストローム250 SX」の走りを楽しむ筆者(先川知香)
そして大柄に見える車体の印象とは裏腹に、クイックに曲がってくれる操作性もいい感じ。本当に、無理なく思いのままに走ってくれるので、見た目と走りのギャップ萌え。ライダーの技量に合わせて遊んでくれる1台です。
仕事柄、様々なバイクに乗ってきた私は、「まだまだバイクの操作に不安があるけど、これから上達していきたい初心者にオススメのバイクは?」と聞かれたら、バイク選びの条件として、まず排気量は小さめのオフロード系モデルを勧めるのですが、その理由は取り回しと走破性。
バイクと言えば憧れやすいロードスポーツ系モデルは、ライディングポジションが前傾だったり、少しの砂利でもタイヤが滑りやすかったり、初心者にはちょっとハードルが高いもの。
その点、オフロード系モデルは、多少の砂利道でもかなりの安定感を得る事ができるので、少し初心者に優しい操作性となっているからです。
スズキの250㏄アドベンチャー「Vストローム250 SX」の走りを楽しむ筆者(先川知香)
そう言った意味でも「Vストローム250 SX」は、バイク初心者にこそ乗ってみて欲しい1台。ある程度の車格があって、走破性も多少の悪路なら不安感無く走れちゃう。
さらに、自分のライディングスキルが上がれば上がるほど、一緒に成長してくれる相棒感も抜群と、初めての愛車にオススメしたいモデルとなっています。
カラーバリエーションは、今回試乗したチャンピオンイエローNo.2(YU1)に加え、パールブレイズオレンジ(QVN)、グラススパークルブラック(YVB)の3色展開。価格(消費税込)は56万9800円です。
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