スクーターチューニングの定番パーツ「ウエイトローラー」【バイク用語辞典】

バイクには様々な専門用語が存在しますが、この企画ではそうした「バイク用語」について解説していきます。

■変則のタイミングを司る重要パーツ

　ウエイトローラーとは、スクーターの変速タイミングを決めるパーツのひとつです。「WR」と略されます。

スクーターなどに用いられている無段変速機校「CVT」を構成する部品の一つ「ウエイトローラー（WR）」(出展：ヤマハ発動機)

　一般的にスクーターには「CVT」という無段変速方式が用いられています。ウェイトローラーはその変速機のなかの「プーリー」（プライマリーシーブ）というパーツに収められている回転式のオモリです。

無段変速機校「CVT」を構成する部品の一つ「ウエイトローラー」。エンジン回転数が上がってくると、プーリーの回転が上昇しその遠心力によりウェイトローラーが外側に移動することでプーリーがVベルトを外側へと押し上げます(出展：ヤマハ発動機)

　エンジンの回転数を上げると、プーリーが回転し、その遠心力によってプーリー内の内側にあったウエイトローラーが外側に移動します。

無段変速機校「CVT」を構成する部品の一つ「ウエイトローラー」。高速時にはウエイトローラーがプーリーの最も外側まで移動し、Vベルトをさらに外側へお仕上げます(出展：ヤマハ発動機)

　これによってプーリーが開き、それを受けてドライブベルトが回る位置が変わり、変速が行われるのです。

無段変速機校「CVT」を構成する部品の一つ「ウエイトローラー」。ご覧のようにプーリーの中に組み込まれています(出展：KN企画)

　また、ウエイトローラーはスクーターチューニングの定番で、重量を変更することで加速重視や最高速重視など、特性を変えることができます。