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無くなる前に乗っておきたい! スズキの原付一種スクーター『Let's』に試乗したよ〜高梨はづきのきおくきろく。〜

バイクのニュース / 2024年10月28日 13時10分

毎月の8日がつく日は『高梨はづきのきおくきろく。』。2025年11月に施行される新排ガス規制により原付一種の生産が終了されます。50cc以下のモデルが無くなる前に一度乗っておきたかったスズキの原付一種スクーター『Let's(レッツ)』に試乗するよ!

■無くなる前に乗っておきたかった原付一種スクーター!

 皆さんこんにちは、高梨はづきです。
 本日はスズキの原付一種スクーター『Let’s(レッツ)』をお届けしていくよー!

 改めて、原付一種は50cc以下のモデルのことを指すのだけど、今や原付一種を日本国内で見ることが少なくなってきたよね。

スズキの原付一種スクーター『Let's(レッツ)』をお届けスズキの原付一種スクーター『Let's(レッツ)』をお届け

 もう既に知っている人は多いだろうけど、本日お届けするレッツは、2025年11月に施行される新排ガス規制により生産終了がアナウンスされているんだって。排ガス規制問題や利便性、需要と供給のバランスなど見ると、50ccモデルをこれから先も作り続けるのは厳しいのが現状みたい。

 だからなのか、もう作らなくなってしまうと聞くと乗りたくなっちゃうのよねー!…ということで記念に乗りたい気持ちを編集長に伝えてお願いしたら乗らせてもらえることに♪(スズキさんありがとうございます!)

■恒例の足付きチェックから

 シート高695mmは、わたしの身長(158cm)でまたがると膝が曲がるほど余裕があって、ベタベタに足が着くよ。50ccのスクーターで足がつかないってことはあまりないんだろうけど、かなり低い部類に入るから、これなら小柄な人が乗っても安心だね。

シート高695mm、わたしの身長(158cm)でまたがると膝が曲がるほど余裕があって、ベタベタに足が着くよシート高695mm、わたしの身長(158cm)でまたがると膝が曲がるほど余裕があって、ベタベタに足が着くよ

 車重は70kgで取り回しも気楽な気持ちで扱えて、またがった状態で動かすのはもちろんのこと、押し歩きしても立ちゴケする不安なくスイスイ動かせたよ。バイクから離れる時にかけるセンタースタンドも簡単に行えたし、取り回しに気負わなくていいのはポイント高いよね。

 レッツのタンク容量は4.8Lだよ。速度30km/hで走ると1リッターあたり53.4km走行できるみたい。

 計算すると、一回の給油で約256km走行可能なんだね。東京からだと、スズキの本社がある浜松くらいまではいけちゃうかな? 原付一種は高速道路には乗れないから下道オンリーになっちゃうけど、日々のちょっとそこまで・通勤・通学など、燃費が良い分、少ない給油回数で過ごせそうだね!

■では発進していこう!

 ブレーキが安全装置となっているので、ブレーキレバーを握ったらスターターボタンを押すとエンジンがかかるよ。ドュルルルンと原付一種ならではの軽快な音と振動を感じながら、いざ出発!

ドュルルルンと原付一種ならではの軽快な音と振動を感じながら、いざ出発!ドュルルルンと原付一種ならではの軽快な音と振動を感じながら、いざ出発!

 アクセルを少しひねっても、遊びがあるのですぐには発進せず、手首が曲がるくらいまでひねってから動き始めたよ。余韻を感じながら、その後グイーンと伸びがあるように加速していくのがいいね。

 今回は、通行人・自転車・配送トラックなどが道路脇に停車していて、雑多な感じが下町らしさを感じさせるような商店街で試乗をさせてもらったの。

 少しゴチャついた道だったけど、自転車みたいにサラ〜っと道路をスイスイ進んでいると、高校生時代に原付にはじめて乗った時の青春時代を思い出して楽しくなってきた。

下町の駅前をスイスイ進んでいると、青春時代を思い出して楽しくなってきた下町の駅前をスイスイ進んでいると、青春時代を思い出して楽しくなってきた

 足元のスペースは少し広めで、特に窮屈感もなく乗ることができた。

 高身長の人や足が長い人はどうかなって思うけど、シートを後ろ気味に座ることで調節できるから、そこまで問題じゃなさそう。購入検討している人でそれでも不安な人は実際に座ってみた方がいいかもね。

 とはいえ、レッツの歴史は1996年から登場して長期にわたって愛されているモデルだから、きっとその辺も日本人の体型に合わせて作られているんだろうし、乗れない人はいないと思うよ!

カーブ走行は、不安なく、安定して曲がることができたカーブ走行は、不安なく、安定して曲がることができた

 カーブ走行はというと、そこはスズキのロングセラー。不安なく、安定して曲がることができた。

 Uターンも何の弊害もなくクルッと小回りできたし、トロトロ走ってもバランスを崩すことなく片足出せばすぐに支えられるから、軽さは正義だね。曲がる際に鳴るウィンカー音が、カッチカッチってレトロでかわいかったなぁ。みんなにも聞いて欲しい。

■レッツの装備やデザインを見てみよう

 レッツは、全体的に丸みがあって、尖ったところが見当たらないコロコロしたデザイン。

丸々としたフォルムが特にお気に入りのライト!丸々としたフォルムが特にお気に入りのライト!

 なんだか温かみがあって安心できるデザインだなぁと思っているんだけど、私的レッツのお気に入りポイントは、横から見た時のライトが丸く飛び出ているところ。丸々としたフォルムが特にお気に入りなんだ。

 あとは、ヘッドライト・ウィンカー・テールランプが電球なのもいいね。メーターもアナログ式で最低限の表示でわかりやすいし、結局これだよねって感じ! レッツに最新式の高性能装備は求めないのだ!

ハンドル中央にフックも付いてるからコンビニ袋もかけられて便利ハンドル中央にフックも付いてるからコンビニ袋もかけられて便利

 レッツでお出かけする時は、シート下がスペースになっているからちょっとした荷物置きになるし、サクッとコンビニ寄った時はハンドル中央にフックも付いてるからすっごく便利。MT車とかに乗っていると、買い物しても危なくてハンドルとかに袋ひっかけて帰れないから、手軽さは圧倒的にレッツに軍配が上がるよ。

 フロントインナーラック(ハンドル下の小物入れ)はU型になっていて、左右ペットボトル1Lサイズまで入る設計だから何かと便利だね! 車体は小さいけどただ乗れるだけじゃなくて収納のことも考えられているから、日常の小間使いにも嬉しいよね。

 今、ほとんどのスクーターはシート下にメットが入らないものが多いんだよね。それは海外に利便性を寄せているからなんだって。

 海外の人たちはそもそもヘルメットをバイクに置いていかないと聞いて、なるほどなって思った。シート下はメットインスペースではないんだよ。

入らない形のヘルメットもあるけど、少量の荷物はシート下のトランクに入れることができるよ入らない形のヘルメットもあるけど、少量の荷物はシート下のトランクに入れることができるよ

 ちなみにヘルメットホルダーが標準でついていないのも海外寄せの影響だね。私としてはヘルメット持ち歩くのは大変(めんどくさい)だから、シート下にはヘルメットを入れたい派。正直、ヘルメットホルダーはどのバイクにもついていて欲しいのよね。

 レッツには、私のヘルメット(アストロGX)は入らなかったのでちょっと残念。でも仕方ないか。ヘルメットフックは付いていたから入らなくてもこれならとりあえずは大丈夫だね!

 一年を通して、バイクに乗らない時期があったりすると、次乗る時にバッテリーが弱くなってセルスタートできない場合があるじゃない?レッツはもしバッテリーが上がってもキックスタートでエンジンスタート出来るからそれも利点だよね。

 最後に、原付一種(50cc以下)で気をつけなくてはいけないのは、3車線以上の大きい道路走行などでは、2段階右折が必要になるということ。なので、いつも使う道の標識は事前にチェックしておくと良いかもね。見落としがちだから、レッツに乗る時は確認をおすすめするよ!

押し歩きも楽にできるのは原付一種の魅力でもあるよね押し歩きも楽にできるのは原付一種の魅力でもあるよね

 下町を走っていたら映画の『ALWAYS 三丁目の夕日』を思い出したな(レッツ販売時期と全然時代背景は違うけど)。みんなもレッツを見たら私のこの記事を思い出して、下町トロトロツーリングでもしてみてね。

 …ということで本日はここまで!
 また8の付く日にお会いしましょ~♪

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