軽トラサンバーはモンキーカスタムのイメージ!? トランポもリフレッシュしよう!! Vol.20
バイクのニュース / 2024年11月3日 7時10分
軽ワゴンのサンバーディアスで「軽トランポ生活!!」を楽しんでいる私です。しかし、軽ワンボックスは大型バイクの積載が大変で、不向きだと判断しましたので「軽トラ」を追加導入しました。この通称「青帽サンバー」は、入れ換え3台目の軽トラサンバーになります。4気筒スーパーチャージャーで素晴らしい走りを見せてくれる青帽サンバーTT1ですが、そんな熱い走りを支えてくれる「ブレーキ強化」に挑んでみました。
■大型バイクを積んだ時のブレーキ性能向上を目指す
軽トラサンバーの所有は、この通称「青帽号」で3台目になります。初代水没号の頃からブレーキの効きには多少の違和感がありました。大型バイクを積載したときなどは「もう少しブレーキが効けば良いのに……」と思うこともしばしばでした。単純なメンテナンスやブレーキキャリパー周りのクリーニングだけで、効き具合が良くなることも確かにあります。
ガレージで作業すると、ジャッキアップして地べたに寝転んで床下に潜らないといけませんが、仲間のガレージなら2柱リフターで車体を楽々持ち上げられるので、作業環境が最高に良くなります。作業性の良し悪しは、作業環境と工具次第だと思います
しかし、わがサンバーワゴンのTW1(平成18年モデル)と比べ、ブレーキペダルを踏み込んだ後、そこからさらに踏み込もうとすると、軽トラのブレーキは、明らかに効きが甘くなるような印象です。
様々な要因が絡み合っていることもありますから、ひとえに「ブレーキが悪い」とか「効きが甘い」とは言い切れませんが、3台の軽トラサンバーを乗り継いできて、そのように感じられることが確かにありました。
ディスクローターのコンディションやパッドのアタリの違いが、ブレーキ性能やドライバーへの体感的印象に影響を与えているのは確かだと思います。しかし、それらを差し引いても、踏み込んでから、さらなる踏み込んだ時の効き具合が、軽トラの方が明らかに甘く感じられます。
元赤帽車とはいえ、ノーマルの軽トラと同じフロントローター径はΦ200mmです。一方で、13インチホイールが標準のバンやワゴンはΦ230mmローターを採用してます。この寸法的な違いによって、ブレーキの効き味やコントロール性は、まるで違うと思います
TWワゴンとTT軽トラ、2台のサンバーを見比べると、その差が「ブレーキローター径」にあるのでは!? などと思うようになりました。そう思い込んでしまうのと同時に、ネットオークションで、解体車から取り外された部品探しを始めました。
中古部品の出品数が多いサンバーなので、好みの部品を見つけ出すのは時間の問題でした。要注意なのは、同じサンバーシリーズでも、軽トラとバンのメインは12インチホイールで、バンでも豪華装備になると13インチホイールがあるようです。
主要部品と思われる部品を中古品で集め、大型ローターは研磨仕上げまで実践済でした。しかし、その後の紆余曲折時には、湿気に見舞われてこのアリサマです。ベンチレーテッド仕様の鋳鉄ローターは、すぐにサビます。とはいえ、組み付け装着後にブレーキを掛ければ、ピカピカになるはずです
ワゴンはすべて13インチのようでした。また、TT/TV/TWシリーズのサンバーには、前期と後期モデルがあり、それぞれのキャリパーに合わせて専用のブレーキパッドがあります。前回、ブレーキパッドを交換しようと思った際に、そのような事実が発覚!! ブレーキパッドには4種類の部品があることを知りました。
■純正流用でアップグレード可能な適合部品探し
中古部品探しの際には、ブレーキキャリパーとブレーキバッドがセットで出品されているものが理想的です。
ナックルに締め付けるボルトオンのキャリパープラケットを13インチ用に交換することで、大径ローターも13インチホイール専用キャリパーも取り付けられそうだと判断しました。当初は、何が不足部品なのかを現物確認するのみでしたが……。早速、実行に取り掛かりました
何故なら「バッドシム」と呼ばれるブレーキパッドの裏側に装着する、サポートプレートの有無が、キーポイントになるからです。実は、新品ブレーキパッドは購入できても、パッドシムは、純正のセット部品でしか設定が無く、それを純正部品で購入するとなると、驚きの出費になってしまいます。
当初は、何も考えることなく、疑うことも無く、わがTWワゴンと同じ年式(13インチの後期型用)ブレーキキャリパーを購入しました。格安のオークション出品を、ポチッとしたわけです。ところが、そのキャリパーには、パッドとパッドシムが付属していませんでした……。
最初に落札した後期型のキャリパーにはパッドとシムプレートが入って無くて部品探しに困ってしまいました。実際の組み立てには追加で買った中古のブレーキ部品セットを利用。中古キャリパー、パッド、シムのコンプリートセットは、中古部品とはいえありがたい存在でした
パッドを買おうとして驚いたのが「シムの単品販売が無かった」ことです(サンバーシリーズに関しては)。新品パッドとシムのセット部品を購入しようと思いましたが、オークションを見ていたら、ディスクローター、ブレーキキャリパー、キャリパーブラケット、ブレーキパット&パッドシムの激安セットが出品されていたので、再び落札。
すでに購入済みのローター2枚と左右ブレーキキャリパーがダブッてしまいますが、その中古フルセットを落札した理由は、純正新品のブレーキパッドセットよりも、はるかに中古フルセットの方が安価だったからです。
紆余曲折を経て、手持ち部品をすべて持って、いつもお世話になっているバイク仲間のガレージを訪ねました。車体をリフトアップしてから前輪を取り外し、部品を仮り組みしながら、マッチングの状況確認を行いました。
すると、手持ち部品だけで、何とか成立しそうだと判断できました。ならば早速、自動車メンテナンスのプロである仲間の指示を仰ぎながら、部品交換開始。
ナックル&ハブとローターカバーも大径ディスクに合わせて13インチホイール用に交換しようと思いましたが、ナックル周りを分解しないと交換できないのと、12インチ用カバーをプライヤーで曲げて成型したほうが、ブレーキローターが冷えそうなので、今回は12インチ用カバーを改造して利用することにしました。
純正部品の流用でフロントブレーキ強化を行いましたが、その後、新品パッドにアタリが出ると、それまでの効き具合から一転!! それはもう良く効きます!! ワゴンと同じように、コントロールしやすい軽トラサンバーのブレーキへと変身しました。
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