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あの店の現在は? 3年ぶりに『フジヤドライブイン』へ 茨城県水戸市のレトロな食堂は健在だった

バイクのニュース / 2024年11月3日 11時10分

2021年にバイクで訪れた、茨城県水戸市の国道沿いにある昔ながらの食堂「フジヤドライブイン」の現在がどうなっているのか、気になって再訪しました。昭和を感じさせるレトロな食堂は健在でした。

■メニュー数は減ったものの、味と店内の雰囲気に癒される

 茨城県水戸市の国道50号沿いに、「フジヤドライブイン」はあります。3年前にバイクで訪れた際は、暗い店内に大量の昭和家電がフリーマーケットのごとく陳列販売されている様子に面食らいながらも、「そばとカレーライス」を注文しました。優しそうな店主の笑顔と、出汁の香りと素朴な味に癒された思い出の食堂です。あれからどうなっているのか気になって、再びバイクで訪れました。

店の明かりが見えず、開店しているのかどうか分かりにくい「フジヤドライブイン」に、無事再訪することができた店の明かりが見えず、開店しているのかどうか分かりにくい「フジヤドライブイン」に、無事再訪することができた

 店頭に到着すると、営業開始時間の10時を過ぎても扉が閉まっていたので、一旦諦めて周辺を探索します。このあたりはなぜかドライブインが多く、昔ながらの食堂といった感じの「有賀ドライブイン」や、団体客のみ2階で食事ができる、道の駅的な「水戸ドライブイン ひたちの里」があります。水戸ドライブインで買い物などをしてから再び「フジヤドライブイン」に行くと、今度は開店していました。

 中の様子を以前と比べながら見ていると、かつてのゲームコーナーは全て片付けられていましたが、昭和テイストの家電や雑貨類はまだたくさん残っています。

 そして食事メニューの数はかなり絞られたようです。前回訪れた際に食べたカレーライスやそばなどはなく、肉系の丼や定食のみとなっていました。

 店主も高齢の様子、店を開けているだけでありがたいというものです。

今回は「焼肉丼」(800円)をオーダー。甘辛いタレの豚肉が食欲をそそる。肉も大きく満足の一杯だった今回は「焼肉丼」(800円)をオーダー。甘辛いタレの豚肉が食欲をそそる。肉も大きく満足の一杯だった

 ということで、今回は「焼肉丼」(800円)を注文しました。全てのメニューには味噌汁が付き、ご飯大盛りは50円で注文できます。

 出来上がりを待つ間は、雑貨類を見て回りました。芸人のヒロシさんが好みそうな昭和のおもちゃ、生活雑貨などがいっぱいです。東芝の食器乾燥ケースやVHSビデオレコーダーなど、もはや機能云々ではなくオブジェとしても面白そうなものもありました。

 さて、「焼肉丼」が出来上がってきました。大きな豚肉が甘辛いタレに漬けて焼かれていて、ご飯が進みます。薄切りのきゅうりが添えられ、肉の下にはキャベツの千切りが敷かれて口の中を時折爽やかにしてくれます。

 味噌汁の具には麩とわかめ、ねぎなど。小皿の漬物もあって満足できました。

 いつかは終焉を迎える「絶メシ系食堂」……ネット検索で知ったのすが、店主は90歳をゆうに超え、かつて電気屋を営んでいた頃の家電製品などを店に置いているそうです。可能な限りこういう店は行ける時に行っておきたいと、改めて思いました。

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