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安全第一!バイク事故を防ぐために気をつけたい事とは

バイクのニュース / 2024年11月16日 10時10分

バイク事故を防ぐためには、交通ルールの遵守以外にも気をつけたいことがいくつかあります。いったいどのようなものが挙げられるのでしょうか。

■バイク事故を防ぐためには、交通ルール遵守だけではダメ!

 2024年10月に大型バイクがガードレールに衝突し死亡するという事故が発生しましたが、「同じようなニュースをよく耳にする」と感じた人も居るでしょう。

 実際、カーブを曲がり切れずにガードレールや壁に衝突するバイクは多く、そのほとんどがスピードの出しすぎが原因によるものです。しかし、「バイクは通勤の足として使っているだけで、スピードを出す場面はない」というライダーなら、バイク事故の可能性が低いとも限りません。

 警視庁の資料「二輪車の交通人身事故発生状況(令和6年上半期)」によると、バイク事故が発生する「道路形状別発生状況」の割合は、交差点が46.3%、交差点付近が11.5%。つまり、バイク事故に遭う危険性は日常に潜んでいるということです。

 また、交通ルールを守ってさえいればバイク事故に遭わないという訳でもありません。同資料では、バイク事故が起きた際に「違反なし」であった場合がもっとも多いという結果も出ています。

 そうなると大切なのは、常に危険予測をおこなうこと。交通ルールを守ることは大前提の上で、「クルマが出てくるかもしれない」、「自分は死角に入って認識されていないかもしれない」といった意識を常に持つことが重要です。

 なお、前述の資料によるとバイクの事故でもっとも多いのが「出会い頭」での事故、次いで「追突」、「車両単独」の事故、「右折時」の順。これらの場面では、特にどういった点に注意すべきなのでしょうか。

バイク事故に遭う危険性は日常に潜んでいるバイク事故に遭う危険性は日常に潜んでいる

 まず出会い頭での事故は、見通しの悪い道路や信号のない交差点で起こりやすいものです。

 見通しの悪い所では、「歩行者や他の車両がくるかもしれない」と予測して速度を落とし、周囲の安全確認をしながら進みましょう。交差点に進入する場合も、たとえ優先道路を走っていたとしても、左右の確認を徹底するようにしてください。

 また追突事故の多くは前方不注意が原因なので、急ブレーキをかけなくても十分に止まれる車間距離を取りましょう。自分が後続車に衝突される可能性もゼロではない為、防ぎようがない場合もありますが、急停止をしないといった心がけは大切です。

 そして単独事故の主な原因は、スピードの出しすぎによるもの。たとえば冒頭で触れたようにスピードの出しすぎでカーブを曲がりきれないといったケースや、深夜など交通量の少ない道路、ツーリング中の見通しのよい道路ではついついスピードを出しすぎてしまうということもあるでしょう。

 スピードが出ているときは、一瞬の判断の遅れが大きな事故に繋がることもあるので注意しましょう。

カーブを曲がっている最中に、ブレーキをかけるとバランスを崩して転倒しやすくなるカーブを曲がっている最中に、ブレーキをかけるとバランスを崩して転倒しやすくなる

 他にも、カーブを曲がっている最中に、ブレーキをかけるとバランスを崩して転倒しやすくなります。カーブに差し掛かる前や交差点で右折・左折をする場合は、十分に減速することが求められます。

 なお右折時の事故で多いのは、バイクが直進、対向車が右折をするシチュエーション。しかし「直線の自分が優先だから」と周囲を気にせずに直進すると、対向車と衝突する危険性があります。

 これは、バイクがクルマと横並びで走行していたり、すぐ後ろについて走行していたりする場合や、横や前を走るクルマの陰に隠れ、右折をする対向車がバイクの存在に気付けない場合があるため。

 対向車の死角に入らないよう、前を走るクルマとの車間距離をしっかり取ったり、すり抜けて交差点に進入しないといったことを意識するだけで、危険度は格段に下がります。

大型モデルは運転への傲りが事故につながる事がある大型モデルは運転への傲りが事故につながる事がある

 大排気量で車体も大きな大型バイクは、注意すべき点がさらにふたつあります。

 まずひとつ目の注意点は、重量がある分、制動距離が長くなるためカーブに入る前に早めに減速する必要があるということ。スピードが出ても安定感があり快適な走りを楽しめることは大型バイクのメリットではありますが、ついついスピードを出しすぎてしまうことも少なくありません。スピードの出しすぎには注意し、早めのブレーキングを心かけましょう。

 そしてふたつ目の注意点は、当然ですがパワーがあるため加速が早く力強いという点です。たとえば、「先に曲がれる!」、「今、追い越せる!」と強気な操縦をした場合、慣れないうちは想定以上の急発進や急加速をさせてしまうこともあるでしょう。

 そういった傲りが事故につながる事も多いので、気を付けてください。

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