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不動産の価値を上げるアセットマネジメントに! ガレージ付きライダー賃貸住宅「+BASE」を供給

バイクのニュース / 2024年11月9日 12時10分

バイク用ガレージを併設したライダー専用の賃貸住宅の供給に、アセットマネジメント事業を展開する会社が乗り出します。2025年秋をめどにリフォームによる賃貸物件を手がけ、並行してバイク用ガレージを併設できる適地を取得。ライダーの悩みを解消する専用賃貸住宅の商品化を目指します。

■作り手もライダー目線、住居とガレージを両立する賃貸住宅の供給へ

 株式会社アセットソリューション(千代田区有楽町/石井信昌社長)は、バイク用ガレージを併設したライダー専用の賃貸住宅の供給に乗り出します。ライダー専用賃貸住宅、ライダーズ・レジデンス「+BASE(プラスベース)」として商品化を目指し、1都3県に100室を目標にバイク用ガレージを住居内に設けることのできる建物や土地を取得。東京近郊、横浜周辺などに展開します。まずは2025年秋をめどに、リフォームによる賃貸物件を供給する予定です。

アセットソリューションが「+BASE」で提案するバイクライフの例(同社リーフレットより)アセットソリューションが「+BASE」で提案するバイクライフの例(同社リーフレットより)

 都市部でバイクが持てない大きな問題は、住む場所にバイクを置けないことです。営業担当の石井僚さんが「+BASE」事業化のきっかけを話しました。

「都内の1人暮らしでも、バイク駐車可能な物件は、ほんと少ない。条件を入れて検索すると2000件くらい出てきたのですが、“バイク可”にチェックを入れると、一気に10分の1ぐらいまで減る。それに自分の希望を加えると、バイクを日常使いする生活は極めて厳しくなります」

 こんな体験をした石井さんは、「ゼファー1100」、「Z900RS」と、2台のカワサキを乗り継ぐために、住居から地下鉄で20分ほど離れた場所にバイク用ガレージを借りて“二重生活”を送っていました。

 バイク駐車場は住居近くにもありましたが、地域住民の死角になるデッドスペースに設置されていることが多く、安心して駐車できなかったのです。これは都市部のライダーに共通する悩みです。

 石井さんとパートナーを組むアセットマネジメント部門の佐藤浩平さんは、そんなバイク事情からバイクを持たず、レンタルバイクで北海道などを巡るリターンライダーです。

 同社は不動産売買の仲介業ではなく、不動産関係者のリスクを減らしながら価値を高める投資助言・代理業、不動産の証券化につながるアセットマネジメントが主な業務です。

「例えば、ガレージが1階にあり、2階に住居がある(既存の)ガレージハウスは、上下が同じ面積なので、バイクガレージとしては広過ぎで、住むには狭いという課題があります。ほかにも、確かに駐車スペースはあるが取り回しのスペースがとても狭かったり、高過ぎる段差があったり。自転車と同じように車体を動かせると考えているようで、重量のあるバイクを置けるようになっていない。ライダーにとって不都合なものが多かったのです」

 不動産のエキスパートがバイク関連の不動産に注目することは多くありません。「+BASE」の立ち上げは、ライダーとしての日常が既存のガレージ付き住宅物件の分析に役立っていました。

■通勤圏でガレージ付き賃貸を実現、土地の取得にも乗り出す

 都心に勤務するサラリーマンが通勤できる範囲で、バイクが安全に駐車できるガレージ付きライダー専用賃貸住宅の供給はできないものか……。同社で初と言える個人対象のビジネスの挑戦が始まりました。

「+BASE(プラスベース)」として、ライダー専用賃貸住宅、ライダーズ・レジデンスの事業に乗り出す「アセットソリューション」「+BASE(プラスベース)」として、ライダー専用賃貸住宅、ライダーズ・レジデンスの事業に乗り出す「アセットソリューション」

「30~40代中心の単身者向け、またはバイクを趣味としたセカンドハウスを求める50代向けにウェブサイトで会員を募って、供給を進めていこうと考えています。自分たちが乗っているので夢が広がります」(石井さん)

 2002年に設立したアセットソリューションは、主にショッピングモール、物流センター、オフィスビル、サービス付き高齢者住宅など、大規模不動産を手がけてきました。個人向けの賃貸住宅には初めての進出ですが、ここにも物件の安定供給の秘訣があります。

「バイクガレージ分だけ専有面積が広くなるので、どうしても賃料に影響します。ただ、不動産開発を手がける中で価値を見出すことが難しいと思った土地が、実はバイクガレージを併設することに適した土地であることも多いことが分かりました。こうした敷地を有効利用することで、近隣の相場にプラスアルファの条件でバイク用ガレージ物件が提供できるのではないかと考えています。同時に、大家さんにも新たな不動産の価値を提供できる安心を届けたいと思っています」(佐藤さん)

 同社はSNSなどを積極活用して「+BASE」に関する情報を発信。「バイク好きな人が満足して暮らせる住宅」(石井さん)を目指し、オンラインで得たライダーのニーズを、建設する物件に盛り込む計画です。

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