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そのパーツは必要!? ネイキッドのアンダーカウル、何の意味がある?

バイクのニュース / 2024年11月11日 10時10分

ネイキッドバイクに取り付けられるカウルの一種である「アンダーカウル」の特徴を知っていますか。カスタムパーツとしての魅力、他のタイプのカウルと比較したメリットとデメリットを場面ごとに解説します。

■もともとはサーキットでのオイル飛散防止が目的

 ネイキッドバイクの“ネイキッド(naked)”は“覆いのない”、“むき出しの”という意味。エンジンがカウルなどで覆われておらず、むき出しになった状態のバイクを指します。

ネイキッドバイクに、ロケットカウルやビキニカウルなど、さまざまなカウルをカスタムする人も少なくないネイキッドバイクに、ロケットカウルやビキニカウルなど、さまざまなカウルをカスタムする人も少なくない

 そんなネイキッドバイクに、ロケットカウルやビキニカウルなど、さまざまなカウルをカスタムする人も少なくなく、アンダーカウルもそのひとつです。アンダーカウルとは、バイクの底部のみを覆ったカウルのこと。

 純正オプションで用意されているものもあれば、後付けで社外パーツを取り付けることも可能です。中にはバイクショップに依頼せずに自分で取り付け作業をおこなってしまう人もいるようです。ネイキッドバイクに装着されているアンダーカウルには、どのような意味があるのでしょうか。

 見た目をかっこよく見せるためのカスタムパーツのひとつと捉えている人もいるかもしれませんが、もちろんそれも間違いではありません。

 しかし、アンダーカウルはもともとサーキットでエンジンブローした際に、オイルがコースに飛散して後続車が転倒してしまうなどの二次被害を防ぐために取り付けられるようになったもの。

サーキットではレギュレーションでエンジンオイルの全容量を受け止められるだけの大きさ、形状のアンダーカウルの装着を義務としているサーキットではレギュレーションでエンジンオイルの全容量を受け止められるだけの大きさ、形状のアンダーカウルの装着を義務としている

 つまり、「アンダーカウル」=「オイル受け」です。そのため、サーキットではレギュレーションでエンジンオイルの全容量を受け止められるだけの大きさ、形状のアンダーカウルの装着を義務としている場合がほとんどです。
 
 このように、サーキットを走る車両に装着されるものであったことから、アンダーカウルを装着することで、バイクをレーシーな印象に変えることができます。多くの人はそれを目的とする場合が多いようですが、中には、全体のバランスを見て下部にボリュームが欲しいと装着する人もいます。

 では、ドレスアップできるという点以外には、どのようなメリットがあるのでしょうか。

 まず考えられる1番のメリットは、走行時の空気抵抗を減らすことができる点です。これは、フルカウルやハーフカウルなどの役割と同じですが、空気抵抗を減らし、空気を掻き分けて進むことにより安定した走りができ、さらには燃費もよくなることが期待されます。

 とはいえ、アンダーカウルは、車体に対して面積が小さいため、実際に高速道路などで走行をした場合でも安定性が増したと感じられるかといえば、そうでない場合も多いです。

アンダーカウルは、走行中に跳ね上げた泥や小石などからバイクを守ることができるアンダーカウルは、走行中に跳ね上げた泥や小石などからバイクを守ることができる

 そしてふたつ目は、走行中に跳ね上げた泥や小石などからバイクを守ることができるという点です。

 装着したアンダーカウルを見てみると、知らないうちに跳ねた小石による小さなキズや凹みがたくさんできているのを確認できることがあります。バイク本体へのダメージを抑止するのに、アンダーカウルは効果的であると言えるでしょう。

 では、反対にアンダーカウルを装着することにデメリットはあるのでしょうか。

 まずひとつ目のデメリットは、メンテナンス作業がしにくくなる点です。オイル交換をするには、アンダーカウルを1度取り外さなければなりません。作業の工程がひとつ増え、手間が増えてしまいます。

 ふたつ目のデメリットは、カーブでバンクすると擦ってしまうことがある点です。バイクの底部にアンダーカウルを付けることで、最低地上高が下がり、バンク角が減る場合があります。

 バンクしても擦らないサイズ、形状のものを装着することが重要ですが、カーブに差し掛かる前に減速してあまりバンクさせずに曲がるという心掛けも大切です。また、急な段差でぶつけてしまうという場合もあるので、十分に注意して走行しましょう。

 そして3つ目のデメリットは、アンダーカウルが高温になることがある点です。

アンダーカウルは、熱を発するエキパイを覆うような形で装着するため、熱がこもり熱くなることもあるアンダーカウルは、熱を発するエキパイを覆うような形で装着するため、熱がこもり熱くなることもある

 アンダーカウルは、熱を発するエキパイ(エキゾーストパイプ)を覆うような形で装着するため、熱がこもり熱くなります。それだけでなく、サイズや形が合っていない社外パーツを付けていると、焦げたり、溶けてしまうことも少なくありません。そのため、カウルの内側に断熱シートを貼り熱対策をするライダーもいます。

 また、デメリットとは異なりますが、社外パーツを付ける場合、タイヤやマフラーなどに干渉してしまうこともあります。その場合は加工が必要になることも覚えておきましょう。

 ちなみに、アンダーカウルを付けた状態で、車検は通るのか気になる人もいるかもしれませんが、結論から言うと通らない場合もあります。

 車検に通るバイクの最低地上高は決まっていて、9cm以上でなければなりません。合わないアンダーカウルを装着し、最低地上高が9cm未満になっている可能性のある人はきちんと確認をしておくとよいでしょう。

※ ※ ※ 

 ネイキッドバイクにアンダーカウルを装着することには、レーシーさが増す、空力特性が向上する、跳ね上がった小石から車体を守れるといったメリットがあります。しかしその一方で、段差でぶつけたりカーブで擦ってしまいやすくなったりなどのデメリットも生じます。好みのアンダーカウルを見つけた際は、メリットとデメリットを踏まえて熟考しましょう。

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