待望の「シングル・ツインクラス」も開催!! カバン付きのハーレーも出走する「鉄馬withベータチタニウム」とは
バイクのニュース / 2024年11月17日 7時10分
10年前の初開催から着実にファンを増やし続けている旧車がメインのレース「鉄馬withベータチタニウム」。自身もサンデーレースに参戦する後藤武さんが解説します。
■様々なクラスが用意されたシングル・ツイン部門
九州の「鉄馬」はHSRサーキットで開催されるアマチュアレースです。10年前に開催されてから徐々に人気が出てきました。バイクのお祭りという感じがウケて参加人数もレースを重ねるごとに増えていったのです。
このイベントは、基本的に旧車の4気筒マシンが中心でしたが、「シングルやツインも走らせて欲しい」という声があがるようになりました。そこでシングル・ツインクラスを含めたレースが開催されることになりました。それが「鉄馬フェスティバル・ウイズ・ベータチタニウム」です。
80年代から90年代、シングルツインレースは日本だけでなく世界中で人気だったのに最近そんなレースイベントはほとんど見なくなってしまいました。でも好きな人っていまだに多いんですよ。そんなこともあってか鉄馬フェスティバル・ウイズ・ベータチタニウムはマニアたちから注目を浴びたようです。
■「アイアンACS(空冷シングル)」と「アイアンWCS(水冷シングル)」クラス
300cc以上の空冷単気筒エンジンを搭載した鉄フレームの車両が参加できるアイアンACS(空冷シングル)とアイアンWCS(水冷シングル)
シングルこそバイクの原点だという人がいます。昔はグランプリで走っていたバイクだってシングルだったし90年代にはシングルレースの世界選手権もありました。
そんなシングルを愛する人達が参加しているクラスがアイアンACS(空冷シングル)とアイアンWCS(水冷シングル)。どちらも300cc以上の空冷単気筒エンジンを搭載した鉄フレームの車両が参加できます。
300cc以上の空冷単気筒エンジンを搭載した鉄フレームの車両が参加できるアイアンACS(空冷シングル)とアイアンWCS(水冷シングル)
ACSはグース350、GBシリーズ、SRやSRXなどが対象。90年代の雰囲気全開な感じがたまりません。2024年の大会では水冷の現行シングルと混走でしたが、グース勢が現行マシン相手に大活躍。当時のシングル好き(私、ゴトーのことです)が見たらむせび泣いてしまいそうです。
300cc以上の空冷単気筒エンジンを搭載した鉄フレームの車両が参加できるアイアンACS(空冷シングル)とアイアンWCS(水冷シングル)
このあたりのバイクって、いじっても楽しいしメチャクチャに速くなるから、もう一度多くの人達に知っていただきたいカテゴリー。バイクによってはベースマシンだって比較的安く購入できそうです。
300cc以上の空冷単気筒エンジンを搭載した鉄フレームの車両が参加できるアイアンACS(空冷シングル)とアイアンWCS(水冷シングル)
対して水冷シングルが対象のWCSには最新のバイクが参加してきます。DUKEシリーズとかトライアンフのSPEED400とかですね。現行でもシングルを搭載したスポーツバイクは多いので、これから人気が出てきそうなクラスです。
■参加台数も多い「アイアンACT17」
参加台数が多くて盛り上がっているのがアイアンACT17。300cc以上の空冷2 気筒エンジンで鉄フレーム限定。
300cc以上の空冷2 気筒エンジンで鉄フレーム限定、前後17 インチホールの車両が対象となる「アイアンACT17」
前後17 インチホールの車両が対象になっています。
300cc以上の空冷2 気筒エンジンで鉄フレーム限定、前後17 インチホールの車両が対象となる「アイアンACT17」
ハーレーのスポーツスターやドゥカティ・モンスター、モトグッツィV11とかが戦う様子は迫力があります。
300cc以上の空冷2 気筒エンジンで鉄フレーム限定、前後17 インチホールの車両が対象となる「アイアンACT17」
トップグループはこんなにすごい感じなんですが⋯⋯
300cc以上の空冷2 気筒エンジンで鉄フレーム限定、前後17 インチホールの車両が対象となる「アイアンACT17」
アメリカで大人気のバガーレーサーみたいなハーレーFLHTCなんかも出場しています。こういうのが入り乱れる自由な雰囲気が鉄馬の良いところですね。
■マーニやBMWの旧車も参戦する「アイアンACT18」
アイアンACT18は同じく空冷ツインのレースですが前後ホイールが18インチのバイクが対象。
300cc以上の空冷2 気筒エンジンで鉄フレーム限定、前後18 インチホールの車両が対象となる「アイアンACT18」
マーニとか古いBMWとかが実に良い雰囲気です。ちなみにこのレースにBMWで参加しているリトモアルベーロの土屋選手は筑波サーキットで開催されているLOCにも時々参加していてトップ争いを繰り広げています。実はゴトーもマッハで何度もやられているんです。すいません、個人的な話でした。
300cc以上の空冷2 気筒エンジンで鉄フレーム限定、前後18 インチホールの車両が対象となる「アイアンACT18」
このクラスにはロイヤルエンフィールドのコンチネンタル650も参加していました。こういう現行のモダンクラシックが増えてくるとレースも賑やかになってくるかもしれません。
■最新の水冷ツインが参戦する「アイアンWCT」
アイアンWCTは300~900ccの水冷2 気筒エンジンで鉄フレームの車両で、こちらには最新のツインが参加。
300cc以上の空冷2 気筒エンジンで鉄フレーム限定、前後18 インチホールの車両が対象となる「アイアンACT18」
SV650 MT07なども参加可能です。
■ホンダ「GB350」とロイヤルエンフィールドの「350」のみが対象の「ネオクラシック350」
ホンダ「GB350」とロイヤルエンフィールドの「350cc」モデルのみが参戦できる「ネオクラシック350」
ちなみに面白いのはホンダGB350 とロイヤルエンフィールドの350ccモデル のみを対象としたネオクラシック350。
もしかしたら一番ハードルが低いレースかも。
鉄馬フェスティバル・ウイズ・ベータチタニウムの様子
鉄馬実行委員会でシングル・ツインクラスを推進したテーククラフトの井上さんにお話を利きました。
「シングル・ツインが走れるイベントは九州になかったので走れる場所を作っていかなければいけないと思って鉄馬フェスティバル・ウイズ・ベータチタニウムを開催することにしました。
現在のところ5月は鉄馬フェスティバル・ウイズ・ベータチタニウムでシングル・ツインクラスも含めたレース。9月の鉄馬・ウイズ・ベータチタニウムは従来通り旧車、4気筒以上のバイクによるレースになっています。」(デーククラフト 井上さん)
※ ※ ※
それにしてもこれだけバラエティーに富んだバイクが集まって、レースを楽しんでいるって羨ましい。九州以外の地方から参加している人達が少なからずいるというのもうなずけます。今後、どのように成長していくかがとても楽しみなイベントです。
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