人生最後の上がりバイクにしてもいい! カワサキの大型ネイキッドモデル『Z900RS』に試乗するよ〜高梨はづきのきおくきろく。〜
バイクのニュース / 2024年11月18日 13時10分
毎月の8日がつく日は『高梨はづきのきおくきろく。』。2018年から6年連続ベストセラーを記録しているカワサキの大型ネイキッドモデル「Z900RS」のデザイン、走りを徹底的に紐解いていくよ。
■大人気カワサキ『Z900RS』をお届け
皆さんこんにちは、高梨はづきです!
本日は大型自動二輪界で最も売れている大人気カワサキ『Z900RS』をお届けしていくよ!
Z900RSは、6年連続で大型バイク市場でのトップセールスを記録している
Z900RSは、2018年に登場してから6年連続で大型バイク市場でのトップセールスを記録している大人気バイクだよ。
不動の人気を誇るのには理由があって、カワサキのZ1という伝説的なバイクを現代版にオマージュして造られたのがZ900RSなんだよね。当時のバイクが忘れられない人にとっては「見たい」「知りたい」「乗ってみたい」の三拍子が襲う魅力的なバイクということで、わたしも街中でよく見かけるから、ずっと気になっていたよ!
■では、見た目からチェックしていこう!
外観は、Z1のクラシカルな見た目を残したまま、肉付きのいいモリっとしたスタイリングになっているように感じるね。サイドから見たディテールはZ1の面影があって、まさに生まれ変わりっていう感じ。こういうのをネオクラシックモデルというんだけど、生まれ変わりすぎないところも人気の秘訣があるのかな。
久しぶりに試乗できる4気筒の大型バイクが楽しみ
あと気になるのは4気筒エンジンってところだよね。わたし自身、これまで4気筒の大型バイクに乗る機会が少なかったから、久しぶりに試乗できるのが楽しみだった!
Z900RSのカラー展開は3種類で、ブラックピンストライプ、ブルー/ブラック、そして今回わたしが乗ったキャンディトーンレッドが揃っているよ。キャンディトーンレッドは渋くて深みを感じられる大人な雰囲気だよね。これは2024年のNEWカラーなんだけど、Zシリーズのシンボルである流れるようなツートンカラーの”火の玉”デザインで、Z1時代の象徴がそのまま受け継がれているのも人気の理由なんだね。
レーサーレプリカ全盛の時代に造られたZ1は、性能面にも注力したバイクだったみたいだね。登場してから6年間首位を維持するほどのバイクがどれほどのものなのかとっても気になる!あ、ちなみにZ900RSのことをZ900と呼ぶとZ1やZ2を思い浮かべてしまう人が多いからRSと略して呼ぶ人が多いみたいだよ。なので以下RSと呼ぶことに。
■では、またがってみよう!
シート高800mmは、わたしの身長(158cm)で両足のつま先が着く感じ。車重215kgでタンク容量はたくさん入る17Lなのだけど、タンクが大きいとそれだけで大型の貫禄を感じるね。
シート高800mm、わたしの身長(158cm)で両足のつま先が着く感じ
全体的に中心にキュッと詰まっているバランス感で、またがった上からバイクを眺めると、シートからハンドルにかけてフワッと横に膨らんでいるので、コロコロッとしたかわいい印象を持ったよ。大型車両は扱いやすさと取り回しの良さなど非力な女性は特に気になるところだけど、スタンドを払わないままでも、わたしの筋力で車体を片足で起こせたから最初の課題はクリアだね。
■では、走っていこう!
エンジン始動すると、マフラー音は中低音が響いた。うるさい感じはなくて、爽やかな良いサウンドが聴けたよ。アクセルを捻ると、その後の音の引っ張られる余韻がないまま「ブォンッ」と鳴るんだ。巷では”漢カワサキ”なんて聞くけど、この4発のサウンドを聴いたら”硬派”って言葉が浮かんで何故だか納得してしまった。これがノーマルマフラーだなんて贅沢だね!
低速からスピードを上げていくと車体の重さを感じずハンドル操作も軽くてすぐに体に馴染んでくれる
低速からスピードを上げていくと車体の重さを感じずハンドル操作も軽くてすぐに体に馴染んでくれる。ハンドルの幅広さが左右に切り返ししやすくしてくれているんだね。上体がほんの少し前のめりくらいで留まってくれるから、腕、肩、首に負荷も少なく、路面からの振動も少なくシートでお尻も痛くなりにくい弾力だったからいつまでも乗っていられそうな気がした。
RSは足回りが強いんだけど、レーシングバイクでは当たり前に付いている、剛性の高い倒立フォークとラジアルマウントキャリパーを採用しているんだ。
ここでちょっとみんなに聞きたいんだけど、ラジアルマウントキャリパーってどんなものか知ってる?
わたしの勉強も兼ねて説明するとね、ブレーキパッドを押し付ける動作を担うキャリパーの種類によって、そのバイクのコントロール性能が変わってくるんだよね。
Z900RSにはラジアルマウントキャリパーを標準装備
キャリパーの種類には「アキシャルマウント」と「ラジアルマウント」の2種類があって、アキシャルマウントキャリパーは前輪ディスクの部分に水平面からブレーキパッドを当てるとパッドの設置面が乱れたり、回転速度で跳ね返されたりして思うようなブレーキ操作が行えなかったりするものなんだ。対してラジアルマウントキャリパーは回転方向からパッド抑えることによってそういったねじれが解消されアキシャルマウントよりもガチっと合うブレーキ操作が行えるの。
今は、そのラジアルマウントキャリパーが標準装備で付いている高性能なバイクが増えてきていて、それがRSにも標準装備でついているよ。神経質になりやすいカーブの多い峠道でのブレーキ操作や、街中での急な切り返しやブレーキ操作も繊細に操れるのはとてもありがたいよね!
コーナーでラヒラヒラと可憐に切り返せる軽やかさがとにかく楽しい
街中の小さいカーブや大きいカーブ、どちらも堪能したけど、大型とは思わせない、やる気のあるヤングさをRSから感じたよ。アクセル操作で小刻みにリズムよく奏でるマフラー音とサラサラヒラヒラと可憐に切り返せる軽やかさがとにかく楽しかった!
意外とサスが沈み込まないから、目線が高くなって見通しが良く、乗っていて視野が広がって気持ちがいいんだよね。爽快感もあるし大型だけど車体の重さが感じないから転がすのに億劫にならないし、かといって軽すぎて物足りないとかもなく本当に乗っていて純粋に楽しめて気持ちがいいと思えるバイクだった!
カーブが楽しくてカーブ走行したいがためにわざわざ峠道にルンルンで乗って行きたくなるし、RSにバックステップ着けたらバンク角が稼げるからもし購入したら付け替えて楽しむのもありだね!
もうね、わたしRS欲しいもん!
オーソドックスなネイキッドは初心者にも優しくて誰が乗っても楽しい
味のあるバイクもいいけど、オーソドックスなネイキッドでこの乗りやすさは教習所のバイクにしてもいいくらい初心者にも優しくて誰が乗っても楽しくてこれは人気な理由がわかったよ。街中で本当に良く見るバイクだからずっと気になってたけど、みんなが選ぶ理由がわかった。わたしも、人生最後の上がりバイクにしてもいいかもって思えるくらい好きなバイクとして殿堂入りかも。これはほしい物リスト入り! 試乗体験できて良かったー!!
ということで本日はここまで。
また8の付く日にお会いしましょう〜!
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