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サウンドと匂いが懐かしい!? 過去に発売された2ストロークモデル5選

バイクのニュース / 2024年11月19日 9時10分

「2ストロークエンジン」のバイクはかつて主流だったものの、今ではすっかりその姿を目にすることは少なくなりました。しかしバイク好きの間では、いまだに人気の高い車種も多いです。では2ストロークバイクの懐かしいモデルには、どのような車種が挙げられるのでしょうか。

■2ストロークバイクの懐かしいモデル5選

 バイクのエンジンは、「4ストロークエンジン」が主流ですが、かつては特にスポーツバイクや小排気量のバイクなどでは「2ストロークエンジン」のバイクが主流でした。

かつてはスポーツバイクや小排気量のバイクなどは「2ストロークエンジン」のバイクが主流だったかつてはスポーツバイクや小排気量のバイクなどは「2ストロークエンジン」のバイクが主流だった

 ピストンが2往復、その上下運動を回転運動に変えるクランクシャフトが2回転して混合気を吸気、圧縮、爆発、排気するのが4ストロークエンジン。一方、ピストンが1往復、クランクシャフトが1回転してその4行程をおこなうのが2ストロークエンジンです。

 つまり、クランクシャフトが2回転に1回爆発する4ストロークエンジンと、クランクシャフトが回転するたびに爆発する2ストロークエンジンとでは、毎回爆発する2ストロークエンジンの方がパワーを出しやすいということになります。

 また、2ストロークエンジンはバルブ機構を持たないため構造がシンプル。部品数も少なくエンジン自体が軽量なため、車体も軽く扱いやすいという特徴もあります。

 では2ストロークバイクの懐かしいモデルには、どのような車種が挙げられるのでしょうか。なお、2ストロークエンジンのバイクは排ガス規制に対応しきれず、公道用の国内gすべての車種が生産を終了しています。

 2ストロークエンジンは、給排気が不完全なため排気ガスに未燃焼ガスを多く含みます。つまり環境への負荷を考えると、4ストロークエンジンにはどうしても叶わないというわけです。そのため今回ピックアップした5種は、すべて購入する場合は中古車のみということになります。

◇ホンダ「NSR250R」

ホンダ「NSR250R(1986)」ホンダ「NSR250R(1986)」

 ホンダを代表する2ストバイク「NSR250R」は、1986年から1999年まで生産されたレーサーレプリカタイプのスーパースポーツ。発売当初から人気を博し、現在もプレミアがつくほどの大人気モデルです。

 レーサーパプリカらしいフルカウルのアグレッシブなシルエットと斬新なカラーリングが特徴で、ワークスレーシングモデルNSR500から受け継ぐ高性能エンジンは、高回転域からの鋭い加速が魅力。エンジンだけでなく軽快なハンドリングにも定評があり、ワインディングでの走りも楽しめます。

◇ホンダ「MVX250F」

ホンダ「MVX250F(1983)」ホンダ「MVX250F(1983)」

 同じくホンダの「MVX250F」は、1983年に登場したものの、わずか1年で生産終了となった90度V型3気筒エンジンを搭載するロードスポーツです。

 短期間で生産終了となったのは。大人気だった「VT250F」と似た印象であったことや、車両の不具合、ヤマハ「RZ250R」、スズキ「RG250Γ(ガンマ)」といったライバル車に勝てなかったことなどが原因として挙げられますが、後期型では不具合を解消。
 
 低中速度域では十分なトルクを発揮するため扱いやすく、いざスピードを出しても3気筒ならではのなめらかに吹け上がる気持ちよさがあります。現在でも見かけることが少なく、「人と被らないバイク」を求める人におすすめです。

◇スズキ「RG500Γ(ガンマ)」

スズキ「RG500Γ(1985)」スズキ「RG500Γ(1985)」

 1985年から1987年まで生産されたスズキの「RG500Γ(ガンマ)」は、スクエア4の唯一無二のエンジンレイアウトや軽量なアルミフレームなど、多くがワークスマシン「RGΓ(ガンマ)」と同じ設計のレーサーパプリカです。

 1番の魅力は、中速度域からの驚異的な加速力。リッターバイク顔負けの力強い加速で、市販の2ストバイクでは最速と称されることも多いモデルです。さらに白煙は2ストバイクの特徴ですが、RG500Γ(ガンマ)は、4本のマフラーから吹き出すため、さらにその存在感を際立たせています。

◇ヤマハ「RZ250」

ヤマハ「RZ250(1980)」ヤマハ「RZ250(1980)」

 1980年に登場し1988年まで生産されたヤマハ「RZ250」。当時すでに、徐々に高まっていた排ガス規制の問題で将来的に2ストバイクの生産は厳しいと判断したヤマハが、集大成として最後に最高の2ストロークスーパースポーツを作ろうと、市販レーサーTZで培った技術を惜しみなく投入して作り上げたモデルです。

 最高出力は35ps。ライバルを寄せ付けない、当時ではクラス最高の出力値を叩き出しました。パワーバンドに入ってからのGを感じるほどの鋭い加速が魅力ですが、ヤマハらしい軽快なハンドリングや、奇をてらわないシックなカラーリングで魅せる洗練された外観も定評があります。

◇ヤマハ「R1-Z」

ヤマハ「R1-Z(1990)」ヤマハ「R1-Z(1990)」

 同じくヤマハのスポーツネイキッド「R1-Z」は、1990年に登場し、1999年の排ガス規制で250cc2ストロークバイクが生産終了となった際に、同じく生産終了となったため、ヤマハ最後の2ストバイクとなったモデルです。

 1985年に登場した2ストロークレーサーレプリカの「TZR250」と同じエンジンをベースにR1-Z仕様にセッティングを変更し、中低速域を重視したパワー特性になっています。さらに、前後17インチのタイヤが生み出す軽快な走りとレスポンスのよいハンドリングで、街乗りにも最適です。

※ ※ ※

 排ガス規制の影響で公道用のすべての車種が生産終了となった2ストロークバイク。しかし、今尚根強いファンを持つほどに、2ストならではの軽やかで力強い加速は魅力的です。ぜひ中古車でお気に入りを探してみてください。

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