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スーパーカブ仲間も体験した「モダナイズ」 同い年のバイク=スーパーカブと生きるバイクライフ VOL.22

バイクのニュース / 2024年11月20日 7時10分

自分自身の生誕年は「記念すべき年」ですが、そんな生誕年に想いを馳せて、1962年型スーパーカブC100と暮らしています。たぐち所有のC100で好結果を得ることができた対策を、C100オーナーでもあるドリーム商會代表の小島さんが実践して下さいました。早速、どのような印象を持たれたのか!? ドリーム商會を訪ね、モダナイズC100のお話しを伺いました。やっぱり白煙無しは、いいですね~♪

■機械は正直。「白煙は無くなりました!!」

ペイント工房「ドリーム商會」(埼玉県寄居町)代表の小島さんから、「スーパーカブ菌」を植え付けられてしまったのが、私たぐちです。

 カモメハンドル時代のスーパーカブを取材していたときに「いつかはかもめカブがほしいなぁ~」とか「あのハンドルがいいね~!!」と思うようになりました。

テールランプがピノキオタイプではなく、逆三角形の通称おむすびテールになったのは1964年後期以降の生産車両で、このモデルになって初めてブレーキランプが標準装備になりました。それ以前のC100は、夜間走行用のスモールランプだけしかありませんでしたテールランプがピノキオタイプではなく、逆三角形の通称おむすびテールになったのは1964年後期以降の生産車両で、このモデルになって初めてブレーキランプが標準装備になりました。それ以前のC100は、夜間走行用のスモールランプだけしかありませんでした

 その後、気が付いた時にはスーパーカブの世界にドップリとハマってしまい、C100を購入してからは、外観は変えずに、性能向上に取り組む様々な「モダナイズ」にチャレンジしています。そんなぼくのバイクいじりに反応して下さったのが、ペイント工房、ドリーム商會代表の小島さんでした。

 C100「モダナイズ仕様」には様々なパートがありますが、小島さんは、自身が所有するスーパーカブC100も「白煙モクモク」状態なので、次にエンジン腰上を分解メンテナンスするときには、シリンダーヘッドの対策と純正オーバーサイズピストンを組み込みたいと考えたそうです。過去にはすでにC105(55ccの原付二種モデル)用の純正STDピストンで55cc化していたそうです。

ステムシールをセットしてシールキャップでシールを押し込む仕様にするには、吸排気バルブガイドを削り落とし専用寸法の新規バルブガイドを圧入し直さなくいはいけません。その仕様変更にともない、バルブシートカットも行われます。ちなみに旧バルブガイドは鋳鉄一体式ですステムシールをセットしてシールキャップでシールを押し込む仕様にするには、吸排気バルブガイドを削り落とし専用寸法の新規バルブガイドを圧入し直さなくいはいけません。その仕様変更にともない、バルブシートカットも行われます。ちなみに旧バルブガイドは鋳鉄一体式です

 C105用のシリンダーヘッド(燃焼室の外周にスキッシュエリア加工がある)をベースに、iB井上ボーリングさんへ加工依頼した小島さん。

 ステムシールやシールキャップを組み込めるように、まずは旧バルブガイドの切削除去が行われ、吸排気バルブガイドは、鋳鉄素材から新作して頂くことになりました。完成した新作ガイドを鋳鉄ヘッドへ圧入し、そのうえでシートカットを行い、シリンダーヘッドのモダナイズは完了です。

 シリンダーはプラトーホーニング仕様です。最初に粗いホーニング砥石でオイル溝加工を行い、その後、細目のホーニング砥石でシリンダーボア内壁の表面を指定寸法通りにする仕上げる技術です。

 円筒内径仕上げ特有のクロスハッチながら、部分的にはエンジンオイルが溜まる深い溝を有するのがプラトーホーニングの特徴です。プラトーとは「高原」を意味するもので、谷に挟まれた高原のような仕上げ面を持つホーニング技術になります。それにより、焼き付きにくいなどの特徴も併せ持ちます。

 iB井上ボーリングで内燃機加工を終え、腰上パーツを組み込み、オイルでベトベトになっていたエキパイとマフラーの内側はガソリンで洗浄したそうです。洗浄の仕上げには、パーツクリーナースプレーを利用し、その後は、天日干しでしっかり乾燥させたそうです。

 マフラーを復元してから、いよいよエンジン始動になります。キック数発で火が入ったエンジンは、アイドリング時から排気音が力強く、空吹かしするとメンテナンス以前と比べて、車体が身震いするかのようにエンジンパワーを取り戻している印象だと小島さん。

ハンターカブCT50を含め、スーパーカブファミリーだけでも複数所有するのがドリーム商會代表の小島さん。久々に引っ張り出したC100は、エンジン不調で白煙モクモクのコンディションだったそう。「対策を含めてオーバーホールして正解でした!!」と語っていましたハンターカブCT50を含め、スーパーカブファミリーだけでも複数所有するのがドリーム商會代表の小島さん。久々に引っ張り出したC100は、エンジン不調で白煙モクモクのコンディションだったそう。「対策を含めてオーバーホールして正解でした!!」と語っていました

 暖機運転後に走行開始。低速トルクが明らかに太くなり、これまではシフトダウンしていた坂道でも、3速キープで楽々登坂することができるようになったそうです。

 全開走行中にバックミラーを覗き込んでも、後方の視界はクリアだそう。以前なら、走行中の様子をバックミラー越に見ても、白煙で白くモヤっていたそうですが、オーバーホール後は、白煙など見えませんし、焼け焦げたオイル臭もまったく無く、メンテナンス以前のエンジンとは「雲泥の差になりましたよ!!」とも小島さん。

 暖かくなったら、秩父方面へ是非、ツーリングへ行きましょう!! 良い結果をご体感いただけて、ぼくとしてもたいへん嬉しいです。

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