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一体なぜ? 自賠責保険への加入が必須の理由とは

バイクのニュース / 2024年11月24日 10時10分

バイクやクルマを運転する上で欠かせない保険である自賠責保険。自賠責保険とは一体どんな保険であり、なぜ加入する必要があるのでしょうか。

■自賠責保険への加入は必須!?

「自賠責保険」という言葉は、バイクやクルマを運転する人であれば必ず耳にする言葉ですが、そもそも自賠責保険とはどのような保険のことを指すのでしょうか。

自賠責保険は「自動車損害賠償責任保険」の略称であり、交通事故の被害者を救済するために、加害者の負う経済的な負担を補填するための保険自賠責保険は「自動車損害賠償責任保険」の略称であり、交通事故の被害者を救済するために、加害者の負う経済的な負担を補填するための保険

 内閣府大臣官房政府広報室が運営する政府広報オンラインによると、「自賠責保険・共済は、交通事故による被害者を救済するため、加害者が負うべき経済的な負担を補填することにより、基本的な対人賠償を確保し、被害者を迅速に救済する制度」であると明記されています。

 自賠責保険は「自動車損害賠償責任保険」の略称であり、交通事故の被害者を救済するために、加害者の負う経済的な負担を補填するための保険です。そのため補償範囲は対人補償のみとなっており、自分自身に100%過失のある自損事故や物損事故、また運転者自身の怪我などの治療費には適用されません。

 自賠責保険で支払われる被害者への支払い限度額は1人につき、傷害による損害の最高額が120万円、死亡による損害の最高額が3000万円と定められています。

 このように被害者を救済するための保険である自賠責保険ですが、なぜ加入する必要があるのでしょうか。

自賠責保険は、自動車損害賠償保障法によって加入が義務付けられている自賠責保険は、自動車損害賠償保障法によって加入が義務付けられている

 自賠責保険は、自動車損害賠償保障法によって加入が義務付けられています。そのため強制保険とも呼ばれており、加入をせずにバイクやクルマなどを運転することはできません。加えて、未加入の場合は車検を受け取ることもできない仕組みとなっています。

 加入が義務付けられているのは公道を走る全てのクルマやバイクだけでなく、原動機付き自転車や電動キックボードも含まれているため要注意。

 また、自賠責保険に加入せずに運転をした場合は1年以下の懲役または50万円以下の罰金となり、無保険の状態で運転をした場合は交通違反となるため、違反点数6点が加算され、免許停止処分となります。

 さらに、自賠責保険の証明書を所持していなかった場合も30万円以下の罰金となります。そのため、自賠責保険は加入するかしないかを自身で決めるものではなく、バイクやクルマなどを運転する際には必ず加入する必要のある保険であることを覚えておきましょう。

自賠責保険には有効期限があり、有効期限が切れたまま更新せずに運転をした場合も、1年以下の懲役または50万円以下の罰金の対象自賠責保険には有効期限があり、有効期限が切れたまま更新せずに運転をした場合も、1年以下の懲役または50万円以下の罰金の対象

 なお、自賠責保険には有効期限があり、有効期限が切れたまま更新せずに運転をした場合も、1年以下の懲役または50万円以下の罰金の対象。違反点数も6点加算されるため、免許停止処分となります。

 また、250cc以下のバイクは車検制度の対象外であるため、自賠責保険のステッカーを貼ることが義務付けられています。自賠責保険のステッカーの正式名称は「自賠責標章」。このステッカーは、自賠責保険に加入した際に受け取ることが可能です。

 自賠責保険のステッカーは、ナンバープレートの左上部へ貼ることが定められており、ステッカーを貼らずに運転したり、有効期限が切れたステッカーを表示したりしていると罰金が科せられるため注意してください。

 有効期限は自賠責保険のステッカーや車検のステッカー、自賠責保険証明書で確認することができます。法律違反になることを避けるためにも、定期的に確認するようにしましょう。

 ちなみに、バイクには自賠責保険のほかに「バイク保険」という保険も存在します。バイク保険は自賠責保険とは異なり、加入が任意の保険で、自賠責保険だけでは補償しきれない部分を補うための役割を担います。自賠責保険では補償範囲が対人補償のみであったのに対し、バイク保険には自損事故や対物事故、運転者自身の怪我などへの補償も用意されています。

 自賠責保険やバイク保険は、補償範囲はそれぞれですが、事故が起こってしまった際の損害を補償してくれるもの。事故が起こらないこと、事故を起こさないことが前提ではありますが、いつか起こってしまった時のために準備をしておくことで、相手だけでなく自分自身を救うことに繋がる可能性が高いので、合わせて加入するようにしましょう。

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